旅の準備はじめよう
鹿児島完全ガイド マストスポットから必食グルメ、最新トレンドまで
雄大な桜島、指宿温泉の砂むし風呂、屋久島や奄美大島などの離島、そしてリピート必至の美食! 大河ドラマ『西郷どん』でも注目され、一度行けばその魅力に虜になる鹿児島。絶対やりたいこと、グルメ、アクセス、気候・服装など、最新観光情報をお届けします。
何度もリピートしたくなる鹿児島
新鮮な魚介に絶品ご当地グルメ、個性豊かな温泉や心洗われる豊かな自然、そして温かい人々……。
一度行けば、また行きたくなる。尽くせぬその魅力に何度も足を運ぶリピーターも多い、鹿児島。その魅力をご紹介しましょう!
鹿児島はどこにある?
鹿児島は、九州地方の南部に位置します。
中心部の鹿児島市街地エリアには、鹿児島のシンボル、桜島がそびえています。観光地として代表的なのは、霧島温泉郷のある霧島エリア、砂むし温泉のある指宿エリアなど。九州本土からフェリーや飛行機を使えば、屋久島や奄美大島などの離島にもアクセスできます。
ここからは屋久島、奄美大島を含む鹿児島の行きたい場所、やりたいことを厳選してご紹介します。
目次:
- 1.鹿児島のシンボル「桜島」
- 2.砂むし温泉が体験できる「指宿温泉」
- 3.「西郷どん」に会えるスポットはここ!
- 4.鹿児島を代表する日本庭園「仙巌園」
- 5.地元の絶品グルメを味わうなら!
- 6.個性豊かな霧島温泉:天然の泥湯、巨大温泉
- 7.オススメショッピングスポット
- 8.穴場のインスタスポット「釜蓋神社」
- 9.鹿児島の“京都”を歩こう「知覧武家屋敷」
- 10.オススメの離島:屋久島、奄美大島、甑島
- 2泊3日モデルコース
- 天候・服装
- 鹿児島市内へのアクセス
- 鹿児島市内の交通
- 鹿児島市内の宿泊
1.鹿児島のシンボル「桜島」
Picture courtesy of K.P.V.B
まずは何といっても鹿児島のシンボル、桜島(さくらじま)。鹿児島市内のいたるところから見え、現在も活動を続ける活火山です。
桜島では毎日のように小規模な噴火が起こっており、年によっては年間1,000回以上も噴火があります。噴火は日常的に起こっていますが、観光や交通には基本的に影響はありません。
桜島内の展望台付近の様子。足跡がつくほど灰が降り積もっている
ただ、時期によっては街中にまで火山灰が降り注いできます。でも鹿児島の住民にとって、そんなものは慣れっこ。「今日は桜島は元気だね〜」と、火山とともに生活を送っています。
季節や日によって灰の飛んでくる方向が変わるため、鹿児島でテレビを観ると、その日の降灰予報が天気予報のコーナーで流れます。桜島近辺を訪れる方は、帽子を用意しておいたり、コンタクトはつけないようにするなど、対策しておいた方が安全です。
桜島へのアクセス
鹿児島市内の高台など、多くの場所から桜島は見えますが、実際に桜島へ渡ることもできます。
アクセスは鹿児島港フェリーターミナルから。約15分(160円)で到着します。小腹が空いていたら、フェリー内のうどん店「やぶ金」の名物・かけうどん(450円)を食べましょう。鹿児島名物のさつまあげ(後述)が乗っていて、すぐに提供されるので15分の乗船時間でもじゅうぶん食べられます。
桜島のフェリーターミナル横には、循環バス「サクラジマアイランドビュー」乗り場があり、約1時間(500円)で展望台など桜島の主要スポットを回れますよ。
桜島が見えるオススメ展望台①「城山展望台」
Picture courtesy of K.P.V.B
鹿児島市内から桜島がよく見えるスポットは、城山(しろやま)展望台。天気のよい日は、ぜひここから桜島を見てみてください。市内を走る観光バスの「城山」停留所から歩いて3分ほどで展望台です(観光バスについては記事末尾を参照)。
市街地から山道を登り、徒歩20分ほどで行くこともできるので体力に自信のある方はぜひ。ハイキング気分で森林を歩けて気持ちいいですよ。
桜島が見えるオススメ展望台②「有村溶岩展望所」
火口からも近く、冬の時期は火山灰が降ってくることがあるので注意
こちらは、桜島内にある有村(ありむら)溶岩展望所。
ここは2018年に放映された大河ドラマ『西郷(せご)どん』のメインビジュアルが撮影された場所でもあります。主演俳優・鈴木亮平さんが、桜島を背景にジャンプしている写真を真似してみるのもいいかも?
桜島循環バスのルートには入っていないため、訪ねる際はレンタカーや、桜島内のタクシーなどで向かいましょう。
2.砂むし温泉が体験できる「指宿温泉」
桜島とともに、鹿児島観光で絶対訪ねたい場所の1つが、砂むし温泉。温泉といっても湯につかるのではなく、地中の温泉によって熱せられた砂の中に全身を埋め、体を温めるというもの。
手順は簡単。砂むし温泉の施設で手続きをして、専用の浴衣をレンタル。海岸へ移動し、スタッフにしたがって砂の上に寝転がるだけ。スタッフに上から砂をかけてもらえば、次第に体がポカポカと温まってきます。
砂むし温泉にはデトックス効果があるとされ、体験時間の約10分間、次々と体から汗が流れて、余分な老廃物が体外へ出て行くのが感じられます。
大量に汗をかくため、始める前はたっぷり水分補給をしておきましょう。心臓に負担がかかるので体調の悪い方はお控えください。
砂むし風呂があるのは、鹿児島南部の指宿(いぶすき)エリア。鹿児島市内からは離れるため、電車かバスを利用していくのがよいでしょう。「砂楽(さらく)」や「砂湯里(さゆり)」などの施設で体験できます。
3.「西郷どん」に会えるスポットはここ!
西郷隆盛像 Picture courtesy of K.P.V.B
鹿児島でもっとも有名な偉人といえば、西郷隆盛(さいごう たかもり)でしょう。西郷隆盛は19世紀に活躍した、鹿児島の英雄的存在。大河ドラマ『西郷どん』の主役です。
江戸時代末期、日本国内ではさまざまな混乱が起こり、国中が不安定になっていました。そして1868年、当時日本を統治していた江戸幕府(※1)が倒され、新たに明治政府が誕生。「明治維新」というこの一連の改革・革命の動きを主導した1人が西郷隆盛です。彼は理想的なリーダーとして、現在も人々の尊敬を集めています。
「維新ふるさと館」では、西郷隆盛が生きた時代の歴史を深く知ることができますよ。
※1:江戸幕府……1603〜1867年、徳川(とくがわ)家が治世を行っていた政権。初代将軍・徳川家康が開き、15代目将軍・徳川慶喜(とくがわよしのぶ)が明治天皇に政権を還すまで続いた。
西郷さんの顔が全面にデザインされたポテトチップス
鹿児島を歩いていると、いたるところで西郷隆盛の顔をモチーフにしたグッズやイラストに出会えます。
せごラテ(境内茶屋なんしゅう)
中でももっともかわいいのが、こちらの「せごラテ」かもしれません! 西郷さんの顔をあしらったこのカフェラテは「境内茶屋(けいだいちゃや) なんしゅう」でいただくことができます。カフェラテ400円、抹茶ラテは450円(いずれも税込)。
「境内茶屋 なんしゅう」は、南洲(なんしゅう)神社の一角にあるカフェ。この神社は西郷隆盛を祀っており、同じ敷地内には西郷さんのお墓もあります。西郷さんに非常にゆかりの深い場所なのです。
そんな「なんしゅう」では、西郷さんをモチーフにしたオリジナル商品が多数。ここにしかない、かわいらしいおみやげを手に入れることができますよ!
4.鹿児島を代表する日本庭園「仙巌園」
「鹿児島を代表する観光地!「仙巌園」を楽しむ8つのポイント」より
鹿児島を代表するスポット「仙巌園(せんがんえん)」は、鹿児島観光でぜひ訪ねておきたい日本庭園。
薩摩を統治していた島津光久(しまづ・みつひさ)が、江戸時代の1658年に作り、島津家の別邸として使われていた場所です。現在は庭と当時の建物の一部が残され、「仙巌園」として一般に開放されています。
「鹿児島を代表する観光地!「仙巌園」を楽しむ8つのポイント」より
仙巌園は、ドラマ『西郷どん』のロケ地にもなりました。写真の錫門(すずもん)は、俳優・渡辺謙(わたなべ けん)さんがドラマの中で通った門。渡辺さんは、28代・島津斉彬(しまづ・なりあきら)を演じました。
仙巌園は『西郷どん』だけでなく、同じく大河ドラマの『篤姫』(2008年放映)のロケ地にもなっており、ドラマファンにはたまりません。
あわせて読みたい
スターバックス コーヒー 鹿児島仙巌園店
「世界でここだけの空間・建物・景色を味わおう!「スターバックス コーヒー 鹿児島仙巌園店」」より
仙巌園に行ったら、その隣にあるおしゃれなスターバックスに立ち寄りましょう。島津家が所有していた建物を改築した店舗は、有形文化財にも登録されています。天気のよい日には、窓から桜島も見えますよ!
5.地元の絶品グルメを味わうなら!
鹿児島でぜひ試したいのが地元のグルメ。豊かな海、自然に恵まれた鹿児島は、ここでしか味わえない美食の宝庫です。
黒豚
黒豚のとんかつ 「鹿児島を代表する観光地!「仙巌園」を楽しむ8つのポイント」より
鹿児島名物の1つが、黒豚。鹿児島で育てられた黒豚は甘み、旨味が強くジューシー。脂が溶ける温度も高いため、べたつかずさっぱりとしています。
黒豚を使った料理でぜひ味わってみたいのが、黒豚しゃぶしゃぶ。人気店「いちにぃさん」で堪能することができます。
黒豚を熱湯にくぐらせた後、専用のつゆにつけていただきます。しゃぶしゃぶは通常、ポン酢やゴマだれにつけて食べるのが一般的ですが、「いちにぃさん」では、鹿児島産の醤油や鰹節で作った特製のつゆを使用。
柔らかい黒豚と特製つゆの優しい味わいが絶妙にマッチし、あっという間に平らげてしまいます。
ある程度まで食べたら、そのつゆで蕎麦(そば)をいただきましょう。黒豚の旨みが溶け出したスープでいただく蕎麦は、最高!
さつまあげ
「オール300円!鹿児島料理をぞんぶんに味わえる居酒屋「よるイルカ」」より
日本全国に知られる鹿児島の名物が、さつまあげ。
さつまあげとは、魚のすり身を油で揚げたもので、食感は柔らかく、食べるとほのかに甘みが感じられます。中に野菜が入っているものや、辛味のついたものなどさまざまな種類があります。
さつまあげは日本の他の地域でもスーパーなどで売られていますが、鹿児島のさつまあげは少し甘めの味付け。これが鹿児島名産のお酒、芋焼酎とよく合うのです。
あわせて読みたい
白熊
「鹿児島のかわいい絶品かき氷「白熊」を食べよう!白熊発祥の店「天文館むじゃき」」より
白熊は、鹿児島で生まれたスイーツ。日本で食べられるかき氷の一種で、たくさんのフルーツが盛り付けられ、特製のミルクシロップがかかっているのが特徴。
見た目が動物の白熊に似ていることからその名前がつけられ、今では日本全国で知られるスイーツに。鹿児島市中心部の商店街・天文館(てんもんかん)にある「天文館むじゃき」が白熊を生み出した総本店です。
6.個性豊かな霧島温泉:天然の泥湯、巨大温泉
「霧島ホテル」の巨大浴場
Picture courtesy of 霧島ホテル
鹿児島は全国有数の温泉地で、中でも霧島エリアには多くの温泉があります。
テーマパークのような巨大温泉に入れるのが、「霧島ホテル」。日帰り利用ができる写真の庭園大浴場は、奥行き約25メートルで、1分間にドラム缶50本分の湯が湧き出る、大迫力の浴場です。
混浴なので、お子様連れやカップルの方にオススメ。バスタオルを巻いて入りましょう。宿泊の方が対象ですが、19:30〜22:00の時間は女性専用となります。
「さくらさくら温泉」の泥湯
「天然の“泥湯”を体験しよう!鹿児島・霧島の美肌温泉「さくらさくら温泉」」より
珍しい“泥湯”を体験できるのが、霧島の「さくらさくら温泉」。泥といっても本物の泥ではなく、この施設が所有する源泉の底にたまっている、温泉成分を豊富に含んだ沈殿物のこと。
この泥を手や体につけて洗い流せば、温泉成分によってすべすべ、つるつるな肌に! 美容効果も期待できる温泉を、ぜひ試してみてください。
あわせて読みたい
霧島エリアのオススメスポット:霧島神宮
Picture courtesy of K.P.V.B
霧島温泉エリアへ行ったら、鹿児島屈指のパワースポット、霧島神宮にも寄ってみましょう。日本神話に登場するニニギノミコトを主祭神として祀り、6世紀に創建。
現在の社殿は1715年の建築で、国の重要文化財にも登録された朱色の本殿は重厚な佇まいです。
7.オススメショッピングスポット
天文館
鹿児島のショッピングエリアとしてまず名前が挙がるのが、天文館(てんもんかん)でしょう。市内の中心部にあり、鹿児島グルメを食べられる飲食店やおみやげ店も多く、幅広いニーズに応えてくれます。
さまざまなテナントが入る商業施設なら、マルヤガーデンズ、山形屋がオススメ。外観を緑に包まれたマルヤガーデンズ(写真右上)は、雑貨店のLOFTやブランドショップが入るショッピングモール。山形屋(やまかたや:写真左上)は地元の人に愛される老舗のデパートで、重厚な外観が目を引きます。
またショッピングではありませんが、天文館近くには面白いスポットもたくさんあります。レトロフトチトセ(写真左下)は、古本屋、カフェやホットドッグ店が入るおしゃれな複合ビル。また近年注目されている名山堀(めいざんぼり:写真右下)は、名山町周辺にある小さな居酒屋やバーが集まるエリアで、昼は静かですが夜になると活気が生まれます。
8.穴場のインスタスポット「釜蓋神社」
Picture courtesy of K.P.V.B
ユニークなスポットへ行きたいなら、釜蓋(かまふた)神社はいかがでしょう? 正式名称は射楯兵主(いたてつわものぬし)神社ですが、「釜蓋神社」の通称で知られています。
“釜蓋”とは、ご飯などを炊く際に使う蓋のこと。神社の拝殿横には釜蓋がいくつも置かれており、それを頭に乗せて、落とすことなく鳥居から拝殿まで歩くと願いが叶うと言われています。
武運の神様を祀っているため、プロのアスリートもオリンピックや大会前など必勝祈願に多く訪れるそう。鹿児島南部にあるので指宿温泉などと一緒に訪れるとよいでしょう。
釜蓋神社と一緒に!頴娃エリア
頴娃にある番所鼻自然公園。左に見える山が開聞岳
釜蓋神社周辺の頴娃(えい)というエリアは、石垣で囲まれた古きよき街並みや自然が美しく、ゆったりとした時が流れる場所。富士山のように美しいフォルムの開聞岳(かいもんだけ)を望む「番所鼻(ばんどころばな)自然公園」など、絶景スポットもあります。
写真上が「ふたつや、」、写真下が「福のや、」 Picture courtesy of 「ふたつや、」「福のや、」
美しい海や自然、昔ながらの街並みが残る頴娃は近年注目され、新しく宿も出来ています。ゲストハウス「ふたつや、」と、一等貸しの宿「福のや、」は、いずれも頴娃を盛り上げようとする若い世代が古民家をリノベーションし、2018年にオープン。地元の人々の暮らしを直接感じられる施設・立地です。
宿が主催するアクティビティもあり、「ふたつや、」では頴娃を流れる美しい川や海などで「SUP」体験が可能(夏季限定)。「福のや、」では頴娃の町歩きや、茶畑を歩くピクニック、また時期によってはトウモロコシの収穫など、充実したプログラムが用意されています(予約制)。
9.鹿児島の“京都”を歩こう「知覧武家屋敷」
Picture courtesy of P.K.N
鹿児島の“小京都”として知られるのが、知覧(ちらん)武家屋敷群。全長700メートルの道には、江戸時代の趣を残す武家屋敷が並びます。そのうちのいくつかは内部を一般公開しており、個性豊かな庭園などを見学可能。レストランやカフェ、雑貨店もあるので散策を楽しみましょう。
また、第二次世界大戦中、知覧には特攻基地があり、ここから発った多くの若者が命を落としました。その歴史を伝える知覧特攻平和会館もあります。
10.オススメの離島:屋久島、奄美大島、甑島
屋久島:宮崎駿の世界を探検
白谷(しらたに)雲水峡 Picture courtesy of K.P.V.B
大自然に触れたいなら、屋久島を訪れてみるのはいかがでしょう?
屋久島は、樹齢1000年以上の杉“屋久杉”など豊かな自然があることで知られ、島の90%が森林。島の面積の約20%にあたる土地がユネスコの世界遺産に登録されています。
屋久島へのアクセスは飛行機かフェリーの2種類。飛行機は鹿児島空港から約35分、フェリーは鹿児島港フェリーターミナルから最速約1時間45分で屋久島に到着します。
縄文杉 Picture courtesy of K.P.V.B
屋久島の山間部には樹齢1,000年を超える屋久杉が多く生えていますが、もっとも有名なのが縄文杉。1966年に発見され、樹齢は2,000年~7,200年とも言われています。縄文杉に出会うためには、早朝4:00に起きて8時間のトレッキングをする必要があります。
それが少ししんどい方は、比較的気軽に散策できるヤクスギランドや白谷雲水峡もオススメ。白谷雲水峡は、スタジオジブリのアニメ映画『もののけ姫』のモデルとなった場所で、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
屋久島にはゲストハウスや新鮮な海の幸を食べられるレストランも点在しています。バスもありますが本数が少なく、また島内も広いため、できればレンタカーで回ることをオススメします。
奄美大島:手付かずの自然が残る島
Picture courtesy of K.P.V.B
時間に余裕がある方は、奄美大島はいかがでしょう? コバルトブルーの美しいビーチやサンゴ礁、マングローブなど手付かずの自然が残され、「東洋のガラパゴス」とも称される離島です。
鹿児島からは飛行機で約1時間。東京などからも便が出ています。鹿児島からフェリーで行く場合は約11時間で、前日の夜出発し、翌日の早朝に到着します。
甑島:のんびりした時が流れる
甑島(こしきしま)は、鹿児島観光の穴場ともいえる離島。鹿児島北西部の川内(せんだい)港などからフェリーが出ています。
甑島の魅力は、なんといってもゆるやかに流れる島時間。のんびりと海沿いや田園地帯を散歩してみたり、昔ながらの家が残る町を歩いて、地元の人と交流してみましょう。
2018年に新しくオープンした宿「FUJIYA HOSTEL」など宿泊施設もいくつかあるので、ぜひ予定を入れずに滞在してみてください。波の状況によってフェリーが運行しないことがしばしばあるので、数日の余裕を持って向かう方が安心です。
甑島
公式HP:https://satsumasendai.gr.jp/koshiki-sight-seeing/
フェリーHP:https://www.koshikisho.co.jp/access
あわせて読みたい
2泊3日モデルコース
魅力あふれる鹿児島を訪れるなら、2泊3日は無茶な話。本当なら最低1週間は滞在して、ゆったりと回りたいところです。ただ、時間があまりない方は、2泊3日で主要スポットを回る下記のコースはいかがでしょうか。
1日目:鹿児島中心エリア観光
午前:桜島
午後:鹿児島市内散策、天文館でショッピング
2日目:指宿
午前:指宿で砂むし温泉体験
午後:知覧など南部エリアを回る
3日目:霧島
霧島温泉をめぐり、そのまま霧島の鹿児島空港へ
屋久島、奄美大島、甑島など離島を巡るなら、そこだけに絞って最低2泊3日〜で訪れるのがオススメです。
天候・服装
冬の霧島 Picture courtesy of K.P.V.B
鹿児島は九州地方の南部に位置し、東京と比べると比較的温暖な気候。しかし、冬の時期は霧島など山間部で雪が降ることもあるので、訪れる際は防寒対策をしていきましょう。基本的には、東京に行くときの服装と大きく変わることはありません。
また、鹿児島市内を訪れる際は、桜島の灰が飛んでくる可能性があります。電子機器類は密閉された袋に入れたり、コンタクトはつけないなど対策をしておきましょう。
あわせて読みたい
鹿児島市内へのアクセス
鹿児島中央駅
飛行機で鹿児島に着いた場合は、まずは鹿児島中央駅か天文館を目指しましょう。
鹿児島空港は霧島にあり、鹿児島市内まで直通バスが出ています。約40分で鹿児島中央駅、約50分で天文館に到着します。予約不要で、料金は共通1,250円。
鹿児島市内の交通
周遊バス
まち巡りバス
市内の観光地を効率的に回るなら、観光周遊バスがオススメ。2種類のバスがあり、「まち巡りバス」は1日乗車券500円。もう1つの「カゴシマシティビュー」は1日乗車券600円で、海側と城山展望台方面の2つのルートのバスを利用できます。
いずれのバスも、天文館や城山展望台、仙巌園など市内の主要スポットに停車します。
コミュニティサイクル
鹿児島中央駅や天文館周辺には、コミュニティサイクル「かごりん」もあります。市内21ヶ所に設置されており、どこに返却しても大丈夫。
登録料は200円(1日利用)で、30分以内に返却すれば追加料金はかからず何度も利用可能。貸し出しの利用案内は英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語に対応しています。
公式HP:http://www.kys-cycle.jp/kagorin/price/
市電
鹿児島市内には市電が走っており、鹿児島中央駅、天文館などを結んでいます。料金は一律170円で、うまく使えば細かな移動に便利です。
鹿児島市内の宿泊
鹿児島市内には多くのホテルやゲストハウスがありますが、中でも訪日観光客に人気の宿を1つご紹介。
鹿児島市の中心部にある「Kagoshima Guest House M104」は、天文館から徒歩10分ほどのゲストハウスです。
アメリカに留学していたスタッフがおり、英語対応が可能。ビジネスホテルを改装した館内はレトロな雰囲気で、建物1Fにはゲストハウスが運営するバーもあり、お酒や食べ物が楽しめます。フロントは2Fにあります。1Fにゲストハウスの看板が出ているので、階段から上がっていきましょう。
鹿児島を遊びつくそう!
正直なところ、鹿児島にはまだまだご紹介したいスポット、グルメがたくさんあり、とても1つの記事で伝えることはできません。訪れる人を虜にし、あなただけの時間が過ごせる鹿児島。ぜひ、訪れてみてください。
In cooperation with 境内茶屋 なんしゅう、いちにぃさん、霧島ホテル、Kagoshima Guest House M104
Main image courtesy of K.P.V.B
元記事執筆:Jumpei Kawashima
本記事は、2016年11月1日に公開された記事をリライトしたものです。