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天然の“泥湯”を体験しよう!鹿児島・霧島の美肌温泉「さくらさくら温泉」
肌がきれいになる「泥」がある? 鹿児島の温泉地・霧島にある「さくらさくら温泉」には、訪れる人を魅了してやまない「泥湯」があります。なぜ肌がきれいになるのか、実際に入って体験してみました。
肌がきれいになる“泥”?
肌がすべすべになる「泥の湯」がある。そんな話を聞いて、鹿児島県の霧島にやってきました。
霧島は、温泉地として有名な場所。霧島の温泉地は大きく4つに分かれ、それぞれに個性を持っています。
中でも今回ご紹介する「さくらさくら温泉」は、霧島神宮(きりしまじんぐう)温泉郷というエリアにある、他にない魅力を持った温泉旅館。塗るだけで美肌になるという「泥湯」を体験できる温泉なのです!
泥湯とは?
Picture courtesy of さくらさくら温泉
「泥湯」という名前ですが、本当に道端にあるような泥ではなく、「湯の花」と呼ばれる温泉の沈殿物のこと。
さくらさくら温泉から少し離れた場所に、温泉が湧き出る源泉があります。その底に沈んでいるのが、温泉成分を豊富に含む「泥」(湯の花)。それを人の手ですくい上げ、不純物を取り除き、施設まで運んできます。
さくらさくら温泉では、その貴重な泥を体に塗り、天然の泥パックとして楽しむことができます(写真)。その泥パックを洗い流せば、肌がなめらか、ぴかぴかに。今回はその泥湯に実際に入って、体験してみました!
日帰り入浴もOK!さくらさくら温泉
霧島の観光スポット、霧島神宮から車で5分ほどの距離にある、さくらさくら温泉。
本来は宿泊施設ですが、日帰り温泉も可能。日帰りの場合は、受付横にある券売機でチケットを購入しましょう。
赤い円で囲んでいるのが、日帰りの大人のチケットです(税込700円)。
タオルがない場合は、フェイスタオル、バスタオルをそれぞれ200円(税込)で貸し出しています。表記は日本語だけなので、わからないことがあればスタッフに聞いてみてください。
さあ、温泉に入ろう!
チケットを受け取ったら、いざ温泉へ! 靴を脱いでスリッパに履き替え、温泉に向かいましょう。
木造の廊下が趣きを醸し出します。男性用の殿方湯、女性用の美人湯で分かれているので、間違えないように入ります。
脱衣所も落ち着いた雰囲気。こちらで衣服をすべて脱いで、お風呂に入ります。貴重品はロッカーへ。手に持つのはフェイスタオルだけにしましょう。
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落ち着いた内湯と、緑豊かな露天風呂
殿方湯(男性用)の内湯
早速泥湯を体験したい……ところですが、まずは温泉をご紹介。まずはじめに温泉に入った方が発汗効果が促され、泥湯の効果も高まるためです。屋内にある内湯(うちゆ)と、外の露天風呂を見ていきましょう。
中に入ると、まず「内湯」と呼ばれる屋内の温泉があります。そそがれる湯の音が静かに響く、落ち着いた空間です。
美人湯(女性用)の内湯
霧島の温泉は、エリアによって温泉の成分が微妙に異なりますが、さくらさくら温泉は弱酸性の硫黄泉。肌にやさしく、神経痛、肩こり、疲労回復などに効果があるとされています。
殿方湯の露天風呂
外には、露天風呂。緑に囲まれた開放的な空間で、ゆったり湯につかれます。
お湯の温度は40〜42℃と、熱くもなくぬるくもなく、とても心地のよい温度。肩まで体を沈めれば、木々をゆらす心地よい風が、頬をなでてくれます。
美人湯の露天風呂
じっくりつかって温まったら、いよいよ泥湯を体験しましょう!
泥湯を体験しよう!
露天風呂と内湯、それぞれに泥が入った石の容器が置かれています(殿方湯は露天風呂のみ)。
こちらが泥湯。泥(湯の花)は大変貴重なため、実際に泥の湯に入るのではなく、容器の泥を手に取り、体に塗っていくのです。
さっそく、手を入れてみましょう。
ご覧の通り、泥まみれに! 驚くのは、そのなめらかな感触。まるでクリームのように心地よく、きめの細かい泥が手を包み込みます。
泥湯を楽しむポイント
Picture courtesy of さくらさくら温泉
この泥を、肌が薄く透けて見える程度に塗っていきましょう。全身に塗っていただいて問題ありません。目の近くに泥を塗ると沁みる場合があるので、ご注意を。
5分ほどすると、なめらかだった泥が白く乾燥してきます。乾燥したら、洗面器で温泉のお湯をすくい、きれいに洗い流しましょう(※)。天然の温泉成分でできた泥を流せば、お肌がつるつる、なめらかに!
※:泥を塗ったまま温泉に入らないよう、注意してください。
美人湯の泥湯と露天風呂
この泥湯は、30年ほど前、お客さんが温泉の底にたまっていた泥を体に塗ったところ、肌がつるつるになったことから始まったと言います。
現在では日本国内でも珍しい「天然の泥パック」を体験できる温泉として、海外からもファンを集めています。
同じ成分の洗顔ソープも!
売店では、泥湯の成分を配合した洗顔ソープも販売しています(税込1,080円)。家庭でも手軽に泥湯気分を楽しめますよ。
アクセス
霧島神宮 Picture courtesy of K.P.V.B
霧島は非常に広く、車がないとなかなか移動が難しいエリア。
しかし、さくらさくら温泉へのアクセスは比較的簡単。レンタカーなどを借りなくても、JR日豊本線(にっぽうほんせん)「霧島神宮駅」からタクシーで10分程度で到着します。
さくらさくら温泉から車で5分ほどの距離には、霧島の観光名所である神社「霧島神宮」(写真)があるので、温泉の前後に訪ねるのもオススメ。
さくらさくら温泉は宿泊施設なので、もちろん宿泊して心ゆくまで温泉を楽しむこともできますよ!
ここでしか味わえない「泥湯」温泉で、ぜひ体をじっくり癒してください。
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In cooperation with さくらさくら温泉
MATCHA Editer.