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【浅草】スカイツリー・浅草寺から徒歩で行ける銭湯&温泉ホテル6選
東京スカイツリーや浅草寺などから徒歩で行ける、浅草の銭湯や温泉を6カ所紹介します。浴場からスカイツリーを眺められる御谷湯、開放的な大露天風呂が魅力の大黒湯のほか、温泉付きのホテルもありますよ。
浅草観光のあとは日本の銭湯へ行ってみよう
銭湯は日本の公衆浴場として古くから親しまれてきました。銭湯に行けば、富士山のペンキ絵や入り口の暖簾(のれん)といった、日本独特の文化も楽しむことができます。
東京の観光名所・浅草寺や東京スカイツリーのある浅草は、人気の銭湯が数多くあるエリア。今回は、御谷湯(みこくゆ)、大黒湯(だいこくゆ)を中心に、浅草寺・スカイツリーから徒歩で行ける銭湯・温泉を6カ所紹介します。
1.東京スカイツリーが見える半露天風呂「御谷湯」
Picture courtesy of 御谷湯
東京スカイツリーから徒歩20分の場所にある御谷湯は、露天風呂からスカイツリーを眺められることで有名です。
御谷湯はビル型の銭湯で、1Fと4F、5Fが御谷湯の施設。1Fがフロントと休憩所、4Fと5Fが浴場です。
4Fは洞窟をイメージしたフロアで、5Fは天井が高く開放感のあるフロア。階によって雰囲気がガラッと変わるところがポイントです。なお、フロアによって男湯女湯が分かれており、4Fが男湯の場合は、5Fが女湯。週替りで男女が入れ替わるので、目当ての浴場を利用できなかった場合は翌週以降に訪れてみてください。
ちなみに、2015年にリニューアルオープンしたばかりで、設備はとてもきれいです。浴場の坪庭や富士山のペンキ絵、木のぬくもりが感じられる玄関や脱衣所など、いたるところで日本らしいの雰囲気を感じられます。
御谷湯では「高齢者、障がい者のご利用」をテーマに掲げています。全面バリアフリー、浴槽ふちの高さを低めに設定しているので、足腰の悪い方でも安心して利用することができますよ。
解放感が特徴の5F浴場
Picture courtesy of 御谷湯
5Fの浴場は天井が高く、開放感のある作り。葛飾北斎(※1)の富嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)「甲州三坂水面(こうしゅうみさかすいめん)」のペンキ絵を見ることができます。なお、現在のペンキ絵は「甲州犬目峠」。
半露天風呂の大きなガラス窓からはスカイツリーを眺めることができます。お風呂に浸かりながらスカイツリーを見るという、贅沢な時間を過ごせる点も御谷湯の魅力です。
※1:葛飾北斎(かつしかほくさい)……江戸時代後期の浮世絵師。
落ち着いた雰囲気の4F浴場
Picture courtesy of 御谷湯
4Fは洞窟をイメージしたフロア。照明が穏やかに浴場を照らし、とても落ち着く雰囲気です。
4Fでしか入ることができない不感温温泉は、体温と同じぐらいの温度設定がされた浴槽で、長風呂する人も多い1番人気です。
日替わりで楽しめるコンセプト風呂
4F、5F両方の浴場にある薬湯は、日替わりで種類が変わるコンセプト風呂。生ハーブ湯の時にはハーブティーのような香りが広がり、とてもリラックスできるとのこと。
ほかにも、季節に合わせて生のフルーツが入っている日もあり、「今日は何の風呂だろう」と毎回訪れるのが楽しみになります。
浴槽によっては天然温泉「黒湯」が使用されています。黒湯は美肌効果が見込まれる温泉なので、女性にもオススメです。
御谷湯では訪日観光客のために、英語、中国語、韓国語、日本語に対応した御谷湯独自の注意書きもフロントで用意されているので、初めて銭湯に来る方でも安心して入ることができます。
またタトゥーのある方の入浴も可能です。手ぶらセット(税込200円)や貸しタオル(税込30円)、貸しバスタオル(税込80円)も用意されています。
手ぶらセットにはタオルや歯ブラシ、カミソリ、ナイロンタオルが入っています。ボディーソープとシャンプーは常設されています。
2.東京スカイツリーから徒歩10分!露天風呂に入れる「大黒湯」
東京スカイツリーから徒歩10分の場所にある大黒湯は、1950年創業の老舗の銭湯です。2014年にリニューアルしてから、大露天風呂やウッドデッキ、高濃度炭酸泉を新設し、幅広い客層に愛されています。
リニューアルしても脱衣所の天井や外観は1950年当時のまま。古きよき銭湯の面影も残されていますよ。
ミネラル豊富の大露天風呂
大黒湯には大露天&塩サウナ、高濃度炭酸泉の2つの浴場があり、日替わりで男女が入れ替わります(それぞれに流し場や内風呂が備え付けられています)。
大露天風呂で使用されているのが、超高濃度のルフロの湯です。ルフロの湯は70種類以上のミネラルが含まれたお風呂。ルフロの湯につかることで、不足しがちなミネラルを取り入れられるほか、体温を上げ、免疫力を高められるのだとか。「銭湯にきて、湯治(※2)をしてほしい」というコンセプトで作られた、ユニークなお風呂です。
ほか、スチーム塩サウナ(別途税込200円)や歩行風呂(※3)など、さまざまなお風呂が用意されています。露天風呂は天井が吹き抜けになっており、開放感があってとても気持ちよいですよ。
※2:湯治(とうじ)……温泉に入って病気などを療養すること。
※3:歩行風呂(ほこうぶろ)……浴槽が深く、水中運動ができるお風呂。
ウッドデッキには、椅子とハンモックが置いてあるので、熱くなった体を休めることができます。またウッドデッキから空を見上げればスカイツリーも見ることができます。
昼間だけではなく、夜もぜひ行ってみてください。ライトアップされたスカイツリーが見られるので、昼とはまた違った雰囲気が味わえますよ。
ゆっくり浸かりたい方にオススメの「高濃度炭酸泉」
もう一方の浴場では、高濃度炭酸泉に入ることができます。
炭酸泉とは二酸化炭素が溶け込んだお風呂のこと。濃度の高い炭酸泉は、血行を促進し、肌をスベスベにする効果があります。
大黒湯の高濃度炭酸泉はほかの銭湯と比べ、広々とした浴槽が特徴。温度は38度とぬるめに設定されており、長風呂にも最適ですよ。
そのほか、両方の浴場には、御谷湯同様に薬湯が備え付けられています。全ての浴槽で天然温泉のお湯が使われているため、美肌効果が期待できます。
英語対応も充実
大黒湯では公式HPを英語、フランス語対応していることもあり、訪日観光客の方も多く訪れるとのこと。
料金表も英語表記に対応し、訪日観光客の方には英語の入浴マナーの紙がもらえます。
またタオルの貸し出し(税込50円)、シャンプー・ボディーソープは浴場に常設されているので、気軽に立ち寄ることができます。
大黒湯でもタトゥーのある方の入浴が可能。銭湯として都内初のオールナイト営業(翌日10時までの営業)もしており、深夜や朝風呂の利用にうってつけです。
その他のオススメの銭湯
御谷湯、大黒湯以外にも、浅草寺・スカイツリーの近くには、以下2つの銭湯があります。
3.鶴の湯
つくばエクスプレスの浅草駅より徒歩12分で行ける「鶴の湯」。1928年創業の老舗銭湯です。
超微細気泡を発生させることでエステ効果や洗浄効果を高める乳白色の「絹の湯・シルク風呂」、痛風や関節痛などをやわらげる効果のあるラドン風呂、薬湯などが楽しめます。
4.曙湯
東京メトロ銀座線の浅草駅から徒歩15分ほどで行ける「曙湯(あけぼのゆ)」。神社やお寺を思わせる宮づくりの建物が特徴です。毎年4月下旬~5月初旬頃になると、建物正面で藤の花が美しく咲き誇り、銭湯に訪れる客の目を楽しませてくれます。
宿泊しながら温泉を楽しめるホテルも
浅草には、温泉や大浴場が付いているホテルもあります。「温かいお湯に漬かって休んだ後は、そのまま寝たい」という人は、こちらに泊まってみてはいかがでしょうか?
5.天然温泉 凌雲の湯 御宿 野乃 浅草
Picture courtesy of Booking.com
浅草の人気スポット「花やしき」の近くにあるホテル「御宿 野乃 浅草」。ミネラル成分豊富な「黒湯」の天然温泉やサウナがあります。客室は畳で、素足でリラックスできます。
「免疫力アップ」がコンセプトの朝食付きプランや、毎日21:30~23:00限定で無料提供されている醤油ラーメン「夜鳴きそば」なども楽しめます。
6.展望大浴場あさひ湯 ドーミーインEXPRESS浅草
Picture courtesy of Booking.com
最上階の10Fにサウナ付きの大浴場を備えた「展望大浴場あさひ湯 ドーミーインEXPRESS浅草」。露天風呂からは、浅草の眺望が楽しめます。ゆったりと景観を堪能したい人向けに、足湯も設けられています。
うなぎ料理の名店が多い浅草にちなみ、朝食に「うなぎ飯」が食べられるのもポイントです。
銭湯の独自ルールにご注意を
日本独特のお風呂文化を体験することができる銭湯。しかし、銭湯には訪日観光客の方にはなじみのない独特のルールが存在します。
銭湯の入浴マナーを知らず、不安という方には、下記の関連記事を読んでから行ってみることをオススメします。
観光終わりに銭湯で疲れをとり、日本文化を堪能してみてはいかがでしょうか。
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※本記事は2017年11月7日に公開した記事を2024年にリライトしたものです。
1995年北海道生まれ。銭湯と旅行、映画が好きです。