【鹿児島県】指宿・南薩エリアに行ったら行くべき8の場所
九州地方の最南端・鹿児島県。南国らしい気候と、独自の文化、長い歴史が魅力の観光県です。鹿児島県はいくつかのエリアに分かれており、エリアによって異なる見所を持っています。本記事では鹿児島県の左側に位置する、指宿・枕崎エリアのオススメスポットを紹介します。砂の温泉に鹿児島工芸のミュージアム、絶景スポットなど8つを紹介します。
九州の中で一番南にあり、観光スポットや美味しい食べ物が豊富な鹿児島県。薩摩半島と大隅半島という2つの半島から成る、逆Uの字型をした県です。
エリアによって異なる観光資源を持つ鹿児島県の中から、本記事では薩摩半島の南側「南薩(なんさつ)エリア」のオススメスポットを紹介します。
指宿(いぶすき)の砂むし風呂や、枕崎のカツオ、日本最南端の鉄道駅など、ここだけの魅力が目白押しです! なお、各スポットの位置は記事の最後でMAPにまとめています。
1.指宿といえばここ「指宿温泉 砂むし会館 砂楽」
指宿に来たら絶対によって欲しい場所がこちらの「指宿温泉 砂むし会館 砂楽(さらく)」です。温泉と名前がついていますが、ここで体験できる温泉は、海外の方が想像するものとは少し違います。
海に面した砂浜で、砂の中に埋められた人々。そう、こちらは砂に埋まって楽しむ温泉の施設なのです。これを砂むし温泉と呼びます。
全身をじんわりと温める砂むし温泉には、お湯の温泉とはまた違った気持ちよさがあります。全天候型砂むし場が用意されているので、よほどの悪天候でないかぎり砂蒸し風呂を楽しめます。また、干潮時など砂の状態がよい日には、波打ち際で体験できる場合も。
波打ち際での入浴は、このような形になります。
まずスタッフの方が掘った穴に入り、タオルで頭を覆い穴の中に寝ます。
あとはスタッフの方が周りの砂をどんどんかけてくれるので、安心して身を任せてください。
数分で砂に全体が埋まってします。熱い砂をかけると10分位で全身に汗が吹き出し爽やかな気分になります。
砂むし温泉の利用方法は簡単。
まず受付で料金を支払い浴衣を受け取ります。その後、1F脱衣室で浴衣に着替えます。タオルを持ち案内板に従って海岸に降り、指定された砂の上に仰向けになります。
受付の近くには売店もあるので、砂むし温泉に入ってスッキリした後にサイダーなどを買ってみるのもよいかもしれません。
指宿温泉 砂むし会館 砂楽
住所:鹿児島県指宿市湯の浜5-25-18
電話番号:0993-23-3900
公式HP:http://sa-raku.sakura.ne.jp/
2.鹿児島の伝統美術を鑑賞できる「薩摩伝承館」
指宿市にある薩摩伝承館では、鹿児島県にまつわる美術品や工芸品が展示されています。ちなみに、薩摩とは鹿児島県の旧称です。
薩摩焼などの伝統工芸品、鹿児島出身の偉人ゆかりの品など、およそ3000点のコレクションの中から、一部を紹介しています。
薩摩伝承館
住所:鹿児島県指宿市東方12131-4(指宿白水館敷地内)
電話番号:0993-23-0211(薩摩伝承館)
公式HP:http://www.satsuma-denshokan.com/
3.日本最南端の駅「西大山駅」
西大山駅は、日本の最南端にある駅です。駅のホームからは開聞岳が綺麗に見えます。
駅の外には黄色いポストがあり、ここから手紙を出すと幸福が訪れると言われています。自分宛の手紙を出す方も多いとか。
また、駅に置かれている思い出ノートには、西大山駅を訪れた方のメッセージが残されています。日本語以外の記入もあるので、訪日客の方もぜひ自分の国の言語で記入してみて下さい。
JR西大山駅
住所:鹿児島県指宿市山川大山602
HP:http://www.ibusuki.or.jp/tourism/view/jrnishioyama/ (いぶすき観光ネット)
4.日本でここだけ!?蓋を乗せて参拝する「釜蓋大明神」
こちらは釜蓋(かまふた)大明神というちょっと変わった神社です。境内にはなぜか(※1)の蓋がたくさん置かれており、参拝者は蓋を頭の上に乗せて鳥居をくぐるのが習わし。鳥居から参拝所まで蓋を落とさずに辿り着ことができれば、願いが叶うと言われています。
※1:釜(かま)……米などを煮炊きする調理器具。
1人用の小さい蓋もあれば、2人で頭に乗せる用の大きな蓋もあります。
このように、頭に乗せてゆっくりと歩きます。
釜蓋大明神
住所:鹿児島県南九州市頴娃町別府6827
5.日本ならではの出汁体験ができる「かつ市」
日本人が枕崎と聞いて思い浮かべるのが鰹節です。カツオの加工品で、日本では和食のベースとなる、出汁を作る際によく使用します。
こちらの「かつ市」では出汁体験ができます。
まずは2種類の鰹節の違いを説明してくれます。こちらはカツオの背中の部分とお腹の部分の鰹節です。
出汁を作るには、カツオの味がよくでるように薄く削らなければなりません。
これで出汁を作る準備ができました。
沸騰したお湯に鰹節を入れて出汁をとります。
数分煮込んだあとでスープを漉し、出汁を器に写します。
採ったばかりの美味しい出汁をいただきました。
近隣の定食屋では、枕崎のカツオを使った名物「船人めし」を食べることができます。
枕崎産本枯節(※2)の出汁で仕上げたカツオの丼で、トッピングにも鰹節をふんだんに盛り付けています。釣り上げた鰹をその場で調理する、豪雨な"漁師めし"をアレンジしたものなのだとか。
そのまま食べてもよいですが、鰹節の出汁をかけてお茶漬け風に食べるのもオススメ。熱々の出汁が身も心も温めてくれる、ほっと落ち着く一品です。
※2:本枯節(ほんがれぶし)……鰹節の最高級品。普通の鰹節を複数回カビ付け(熟成)させたもので、旨味がより深く、味わいもすっきりとしている。
かつ市
住所:鹿児島県枕崎市東本町74-1
営業時間:10:00〜16:00
定休日:日祝日、盆(8月13日~15日)、年末年始(12月29日~1月3日)
電話番号:0993-72-2232
6.鹿児島名物・芋焼酎に迫る、薩摩酒造の「明治蔵」
鹿児島と言えば、名産のさつま芋が世界的にも有名。地元ではそのまま食べられるだけでなく、さつま芋を原料とする芋焼酎も広く愛飲されています。
独特の風味と強い味わいが特徴で、日本でもお酒好きの好むアルコール飲料として知られています。
そんな鹿児島の芋焼酎ブランドの中でも屈指の知名度を誇る「さつま白波」を製造しているのが、「薩摩酒造」です。ここでは芋焼酎の生産工程などを見学できます。
まずはフィギュアで生産工程をお勉強。
次に、実際に作っている工程も見られます。こちらは芋を剥いているところです。
こちらは麹菌を入れて発酵させる空間。
実際に芋焼酎を熟成・保存させるカメ壺も見ることができます。
売店では色々な種類の焼酎を購入できます。
薩摩酒造 明治蔵
住所: 鹿児島県枕崎市立神本町26
開館時間:9:00〜16:00
入館料:入館無料
休館日:12/31・1/1
公式HP:http://www.meijigura.com/
7."ななつ星"デザイナーが手掛けたホテル「笠沙恵比寿」
鹿児島県南さつま市笠沙町は古くから漁業で栄えた、"えべっさぁ"と深いゆかりを持つ町です。
えべっさぁとは、日本で漁業や商売繁盛の神様として知られる「恵比寿(えびす)」のこと。漁業の町ということで、笠沙町ではこの「恵比寿=えべっさぁ」が厚く信仰されてきたのです。
笠沙町では今でも晩酌の時には、自分が呑む前にテーブルに酒を数滴落し、「えべっさぁ」と声をかける風習が残っているそうです。
そんな笠沙町にあるのが、こちらの「笠沙恵比寿(かささえびす)」。御食事処や宿泊施設、博物館までもがひとつになった総合観光施設です。
こちらはホテルの一室です。綺麗な海を見ながら落ち着いた雰囲気の部屋でゆっくりとくつろぐことができます。
2Fは寝室です。
大海原を見ながらリラックスできる温泉。
ちなみに、施設をデザインしたのは工業デザイナー・水戸岡鋭治氏。海外にも知られる観光列車「ななつ星in 九州」をデザインした有名デザイナーです。
笠沙恵比寿
住所:鹿児島県南さつま市笠沙町片浦14847-1
電話番号:0993-59-5020
公式HP:http://www.kasasaebisu.com/
8.南さつま市で眺める"日本随一の夕日"
最後に紹介したいのが、南さつま市の絶景です。南さつま市は、海岸に沿って走る国道226号線から見る景色の美しさで知られ、海道八景と呼ばれる8つのビューポイントを誇っています。いずれのポイントもドライブしながら見られたり、駐車場から眺められたりと、観光に適した環境が整えられています。
特にオススメなのが亀ヶ丘からの夕日です。標高387メートルほどの小高い山で、山頂に亀の形に似た岩があることから、この名前が付けられました。
亀ヶ丘は入り組んだ海岸と点在する島々、青い海と空のコントラストが見事な景勝地です。天気がよければ、こちらの写真のような美しい夕日を眺めることができます。
また、パラグライダーの体験も出来ます。お好みの方はぜひ足を運んでみて下さい。
亀ヶ丘展望台
住所:鹿児島県南さつま市大浦町亀ヶ丘
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