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【瀬戸内海】初心者安心!日本の原風景を楽しむ「Free Cloud」のシーカヤック
四方を海に囲まれた日本では、各地でシーカヤックやSUPを楽しめます。特に「Free Cloud」がツアー提供している香川県三豊市の仁尾町は、瀬戸内海の中でも特に海が穏やかで、初心者にも安心。さらに、日本の古代の情景も感じられるユニークなスポットです。
初心者にぴったり!シーカヤックとSUPが楽しめる瀬戸内海の「Free Cloud」
Picture courtesy of Free Cloud
四方を海に囲まれた日本では、各地でシーカヤックやSUP(Stand Up Paddleboarding)が楽しめます。青く透き通った沖縄の海、厳島神社の周囲を巡れる広島の海など、地域ごとにさまざまな魅力があります。
中でも、初心者や、日本の原風景を楽しみたい人にオススメなのは、広島と同じく瀬戸内海に面する仁尾町(におちょう)の海。多くの人が「信じられないほど穏やか」と驚く海には、古代の遺跡が見つかったこともある無人島が浮かんでいます。
この仁尾町でシーカヤックやSUPツアーを提供しているアウトドアツアーショップが「Free Cloud」です。
1キロ先の無人島・蔦島へ行ける仁尾町の海
Picture courtesy of Free Cloud
シーカヤックをする場合、外洋は波が大きく、パドルを漕ぐのが難しくなります。瀬戸内海のような内海でも、島がたくさんある場所では潮の流れが速くなることがあります。こうした場所は、アウトドア好きには魅力的だけど、初心者には少し大変かもしれません。
その一方で、仁尾町の海は、瀬戸内海でも特に潮の流れが緩やかな場所。さらに、約1キロ先には無人島・蔦島(つたじま)があり、初心者でも少しがんばればたどり着けます。
蔦島では、8,000年前の人間が使っていた土器や石器が発掘されており、古代世界の雰囲気が漂っている点も魅力です。
「Free Cloud」ツアーで海へ冒険に出よう!
Picture courtesy of Free Cloud 右が小前さん、中央が筆者。
今回は「Free Cloud」スタッフの小前昭二(こまえ・しょうじ)さんにガイドしてもらい、筆者もツアーに参加させてもらいました。
「Free Cloud」のシーカヤックツアーでは、最初にシーカヤックの乗り方やパドルの使い方を丁寧に教えてくれます。シートへの浸水を防ぐスプレースカートやライフジャケットもしっかり着用するので、初心者でも安心。準備体操もしっかりやりますよ。
視界が開ける大海原
Picture courtesy of Free Cloud
シーカヤックに乗ると、目線に近い位置に海が広がります。この解放感は、砂浜から海を眺めるだけでは味わえないもの。
地元の環境保全の努力もあり、仁尾町の海には多くの魚がいます。時々、シーカヤックの周辺で魚が飛び跳ねたりすることもありますよ。
古代世界へタイムスリップ!?縄文時代の遺跡が残る蔦島
Picture courtesy of Free Cloud
しばらく進むと、蔦島にたどり着きます。そそり立つ花崗岩(かこうがん)の間をすり抜けていくのは、スリル満点! 岩場にはカニや貝など多くの生き物がいて、びっくりするかもしれません。
シーカヤックの1日ツアーの場合、蔦島でハイキングができます。ただし、貝塚には行けないのでご注意ください。(Picture courtesy of Free Cloud)
蔦島では、8,000年前の貝塚から、石器や土器、ハマグリやアサリの貝殻、鹿や猪といった獣の骨が発見されています。また、不思議な形をした巨石が多くあり、古代の日本人が、それらを神様として信仰していた形跡が残っています。
自然を神として崇め、自然とともに生きていた当時の人々は、いったいどんな生活を送っていたのだろうか……。8,000年前は、日本では「縄文時代」と呼ばれる時代です。この時代の原初的な芸術は、大阪の「太陽の塔」を制作したアーティスト、岡本太郎にも大きな影響を与えました。
当時のことを想像をしながらカヤックを漕いでいると、タイムスリップしたような気分を味わえるかもしれません。
蔦島は、一部でハイキング道や海水浴場が整備されているものの、自然のまま残っている場所も多く、そんな気分に浸るのにぴったりです。
Picture courtesy of Free Cloud
海の状態がよい時、蔦島では、洞窟の中に入ることもできます。薄暗い湿った洞窟の中には、まだ誰も知らない宝物が隠されているのではないか……。筆者はそんな空想に浸りました。
無人島でご飯を食べよう!
Picture courtesy of Free Cloud
もともとネイティブ・アメリカンの移動・運搬道具だったシーカヤックの中には、たくさんの荷物を積み込むことができます。
「Free Cloud」のツアーも、さまざまな飲み物や食べ物を積み込んで出航します。蔦島に着いたら、ビーチでパーティーです!
Picture courtesy of Free Cloud
「Free Cloud」では、半日ツアーと1日ツアーの両方を提供しています。半日の場合はお茶とお菓子を食べ、1日ツアーの場合、タコスといった料理をみんなで作ります。
海上での大冒険の後、無人島で静かな波音を聴きながら食べるご飯は、格別の味がしますよ!
瀬戸内海の夕日に身も心も染まる!「Free Cloud」のSUPツアー
Picture courtesy of Free Cloud
「Free Cloud」ではSUPも楽しめます。特に、夕日の時間帯に行う「サンセットツアー」は、参加者から「感動した」という声が多く聞かれます。
「日本一の夕日の絶景スポット」と呼ばれる父母ヶ浜がある仁尾町の海は、大海原に沈んでいく夕日の美しい景観を楽しめる場所。
SUPボードに乗りながら、海とともに、身も心も夕日に染まっていく……。子守歌のように揺れる瀬戸内海に抱かれながら、自分が地球とひとつになったような感覚に浸れるかもしれません。
雨の日には雨の日の楽しみもある
Picture courtesy of Free Cloud
シーカヤックやSUPというと、晴れた日に楽しむイメージがあるかもしれません。でも、「悪天候の方が楽しい」という人が少なからずいるのも事実。なぜなら、雨が降っていたり、風があったりすると、よりスリリングで冒険感を味わえるからです。
なお、海上では、漁業関係者の船が通る場合もあります。地元の漁師さんの邪魔にならないよう、ガイドの指示を聴きながら楽しんでくださいね。
「Free Cloud」へのアクセス
「Free Cloud」へは、JR詫間(たくま)駅から乗れるバス「高瀬仁尾線」のバス停「家の浦」から徒歩で行けます。詫間駅からは、8:49、11:49にバスが出ており、「家の浦」までは37分かかります。
交通に不安のある方は、予約時に相談してみてください。少人数であれば、JR詫間駅から送迎してもらえる場合もあります。
レンタカーで行く場合、「Free Cloud」すぐそばにある「Sun Cafe」敷地内の駐車場に車を止めることができます。香川県や隣の岡山県では、多言語で予約できる平成レンタカーをはじめ、複数の会社がサービスを提供していますよ。
「Free Cloud」ツアー参加時の注意事項
「Free Cloud」のツアーは事前予約が必要です。公式HP(日・英)から予約しましょう。
「Free Cloud」では、荷物をロッカーに入れられるほか、貴重品は防水バックに入れ、シーカヤック内に収納できます。「Free Cloud」ガイドは、海上で写真を撮影し、ツアー後に送ってくれるので、安心してツアーに集中できますよ。
水着があれば持ってくるのがオススメですが、なくても大丈夫。持ち物については、事前にガイドから連絡が行きます。「Free Cloud」には英語が堪能なスタッフがいるので、質問があれば聞いてみましょう。
コインランドリーは、最寄りの詫間駅の周辺、あるいは父母ヶ浜の海水浴場の近くにあります。服が濡れて気になる場合は、そちらも活用ください。
祖谷やしまなみ海道、直島との周遊にもオススメ
「阿波踊りにラフティング、徳島県だから体験できる6つのこと」より
「Free Cloud」は、世界有数のラフティングスポットと言われる祖谷から車で1時間30~40分ほどの距離にあります。一緒に周れば、日本の海と山の魅力を一度に味わえますよ!
自転車好きに人気のしまなみ海道、「現代アートの聖地」と呼ばれる直島も、車や電車、船を使って2時間程度の距離にあります。
さらに、仁尾町の隣町である詫間町(たくまちょう)には「日本一の夕日の絶景スポット」と呼ばれる父母ヶ浜や、瀬戸内海で最高級の絶景が楽しめる紫雲出山(しうでやま)があります。
これらを踏まえ、周遊プランを立ててみてくださいね。
In cooperation with Free Cloud
Main image courtesy of Free Cloud
企業のIR/CSR分野のPR、国際協力分野の情報誌編集を経て、2017年10月にMATCHAに参加しました。2019年4月から香川県三豊市に移住。訪日観光客向けの記事を書くほか、地域おこしにも携わっています。
インターネットサービスやレンタカー、ホテルなどのほか、また西日本の観光スポットの記事を主に担当しています。