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神々が宿る広島県宮島で、世界遺産「厳島神社」を楽しむ
広島県宮島にある厳島神社。瀬戸内海に浮かぶ神社の大鳥居は日本を代表するアイコンになりました。今回はその人気観光スポット「厳島神社」をご紹介します。
広島県宮島(みやじま)にある厳島神社(いつくしまじんじゃ)。日本の内海である瀬戸内海に浮かぶ神社の大鳥居は、世界中のガイドブックで日本を代表するアイコンとして紹介されています。本来の名前は厳島(いつくしま)ですが、お宮(おみや:神社のこと)があることから「宮島」という呼び方が一般的になりました。今回は日本を代表する人気の観光スポット「厳島神社」をご紹介します。
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海に浮かぶ神秘の大鳥居
厳島神社の海上にそびえる大鳥居。その高さは16メートルあり、重さはなんと60トンもあるそうです。約1400年前に神社が建設されてから何度か再建され、今の鳥居は約140年前に建てられました。
驚くことに鳥居には地中の基礎がなく、鳥居の重さだけで海底に立っているそうです。
潮の満ち引きで大鳥居の景色を2倍楽しむ
厳島神社は海上に建てられた神社で、その景色は潮の満ち引きによって異なります。潮位が250cm以上あると厳島神社が海に浮かんで見えます。また、100㎝以下になると大鳥居の根元まで歩いて行けます。
干満の差が大きい日に午前中から夕方まで滞在すれば、「海に浮かぶ大鳥居」と、「大鳥居の根元の散策」のどちらも楽しむことができます。潮位は宮島観光協会の公式HPで、事前に確認することができます。
厳かな雰囲気の厳島神社本殿
海上に浮かぶ朱色の優美な姿が印象的な、厳島神社は日本の国宝に指定されています。神社の主要な建物にあたる本殿には3柱(※1)の女性の神様が祀られています。大鳥居と本殿との間の距離は、約160メートルあるそうです。
※1…神社の神様は、「ひとり、ふたり」ではなく「1柱(はしら)、2柱」と数える
神社内には日本の伝統芸能である舞楽(ぶがく)や能(のう)の舞台も併設されています。他にも急な角度のアーチが美しい反橋(そりばし)や朱色の柱が連なる回廊など、見所がたくさんあります。おみくじや絵馬の奉納もできるので、お願いごとをしてみてはどうでしょう。
宮島にはシカがいっぱい
宮島を散策していると、いたるところで可愛らしいシカを目にします。宮島に生息するシカは500頭ほどで、日中は観光客の多い神社付近に多く集まっています。
潮位が下がると大鳥居の根元にもやってくるので、一緒に記念撮影をすることもできます。シカは野生生物ですので、エサをあげたりしないように注意してください。
名物の穴子を食べる
昔より宮島周辺でたくさんとれたことからご当地グルメの定番になった「穴子」。本土側の宮島口周辺と宮島には穴子料理が食べられるお店が20店舗以上あります。
なかでもふっくらと焼いた穴子を刻んで、ほかほかのごはんにのせた「あなごめし」は観光客に人気があります。
ちなみに、宮島の飲食店は17時頃に閉店するお店が殆どなので、ランチで訪れるのがオススメです。
宮島へのアクセス
JR広島駅から山陽本線でJR宮島口駅へ行くか、広島市内からは広電の路面電車で広島電鉄宮島口駅まで行き、徒歩5分ほどの場所にある宮島口フェリー乗り場に行きます。「JR西日本宮島フェリー」と「宮島松大汽船」が約15分間隔でフェリーを運行しています。
宮島へは10分ほどで到着します。JR西日本宮島フェリーでは宮島を発し、大鳥居に接近して航行する「 大鳥居便」を運行しているので、海上から大鳥居を見たい方は利用してみてください。
宮島内の交通手段
宮島の主要観光地は厳島神社を中心に2㎞以内に固まっているので、徒歩での移動が一般的です。
キャンプ場のある包ケ浦(つつみがうら)やファミリーに人気の宮島水族館へ行く際は、島内を走る循環バス「メイプルライナー」が利用できます。HPで時刻表が確認できます。
島内には全部で3台のタクシーが走っていて、3人以上で移動する場合はタクシーの利用が便利です。
空車時はフェリー桟橋前のタクシー乗り場で待機しているそうです。
海上の大鳥居を一目見ようと多くの観光客が訪れる厳島神社。この小さな島に年間で400万人以上の観光客が訪れていることからも人気のほどがうかがえます。
大鳥居だけではなく、海上に凛とした姿で浮かぶ神社の美しさにも目を奪われます。この素晴らしい景色を体験しに厳島神社へ足を運んでみてください。
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新潟生まれ。事業会社でのマーケティングを経験後、2011年からシンガポールへ移住し、出版社や制作会社で編集に従事。2015年に日本へ帰国しMATCHAのライターに。国内外を旅行する中で見つけた新しい発見を、多くの人とシェアしていきたいです。