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丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の魅力!建築、無料エリア、カフェも楽しもう
香川県のJR丸亀駅から徒歩1分で行ける「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)」。世界的な建築家・谷口吉生の建築や奥深い現代アートが楽しめる人気スポットです。ショップやカフェも充実しており、無料エリアにふらっと立ち寄ることも可能。
香川県の人気スポット、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)
常設展「猪熊弦一郎展 NYでみた絵、かいた絵」(2021年12月18日~2022年3月21日)
「現代アートの聖地」と呼ばれる直島があり、瀬戸内国際芸術祭の開催地としても知られる香川県。
数多くのアートスポットの中でも、特に人気の美術館のひとつが、猪熊弦一郎の作品を展示する「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)」です。
猪熊弦一郎とは?
Photo by 高橋章(たかはし あきら)
猪熊弦一郎(1902~1993)は、香川県高松市生まれのアーティスト。アンリ・マティスに師事しつつ、独自の画風の具象・抽象画を描きました。ニューヨークや東京で活動し、世界的に評価されています。
猪熊弦一郎が少年時代を丸亀市で過ごした縁から、1991年にMIMOCAが建てられました。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の5つの楽しみ方
MIMOCAは、アートが好きな人はもちろん、アートにあまり興味のない人や、小さな子ども連れの人も楽しめるスポットです。
ここでは5つのポイントから、MIMOCAの楽しみ方を紹介します。
1. 多彩で奥深いアート
猪熊弦一郎《Hiyaku》1956-1957 ©公益財団法人ミモカ美術振興財団
猪熊弦一郎は抽象画が有名です。そしてその抽象画は、見る人の想像力を膨らませる多義性が魅力。
例えば、上の写真の絵。筆者ははじめ、「人間の骨かな?」と思ったのですが、タイトルはなんと《Hiyaku》(飛躍、1956-1957)! どんな想いを込めて、このような題を付けたのか、想像が広がりますね。
左:《Water Shores B》1970 右:《Water Shores A》1970 ともに猪熊弦一郎 ©公益財団法人ミモカ美術振興財団
抽象画も、時期によって画風が大きく異なります。例えば、上の写真にある《Water Shores》(水辺、1970)。先ほどの《Hiyaku》と異なり、とてもシンプルな絵になってますね。
「美しいものが生活の中にあること」を大事にした猪熊弦一郎は、商業デザインも多く手掛けました。そのほか、針金を使った彫刻なども作っています。
多彩な作品があることから、MIMOCAでは常設展示の作品を年3~4回入れ替えています。行くたびに新鮮な発見があるでしょう。
2. 世界的建築家・谷口吉生による建築
MIMOCAの建築を設計したのは、谷口吉生です。
谷口氏は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の新館、東京国立博物館の法隆寺宝物館などを手掛け、「世界で最も美しい美術館をつくる建築家」と評されています。
谷口氏と猪熊氏が対話しながらつくられたMIMOCAの特徴は、自然光をふんだんに取り込んだ空間づくり。建物の中はまるで光の芸術のようで、いるだけでリラックスした気分になってくるかもしれません。
3. オシャレなカフェ
MIMOCAに来たら、ぜひ立ち寄ってほしいのが「カフェMIMOCA」。香川県高松市の人気雑貨店・カフェの「まちのシューレ963」が運営しています。
Pictures courtesy of まちのシューレ963
自家製ケーキのセットや、オシャレなランチを提供しています。このカフェにいるだけで楽しくリラックスした時間を過ごせるでしょう。「カフェMIMOCA」は、美術館に入館しない人も利用できます。
4. 猪熊グッズに四国のおみやげも
「カフェMIMOCA」では、さまざまな四国の食品や雑貨を販売しています。おみやげや、贈り物を買うにもぴったりですよ。
また、美術館の入り口付近にあるミュージアムショップも充実。猪熊弦一郎の絵やデザインを使った文房具やタンブラー、ハンカチなど、さまざまな商品が販売されています。
5. 無料エリアも
猪熊弦一郎は、美術館を「心の病院」と呼び、気軽に立ち寄って心が元気になれる場所であることを目指していました。そんなMIMOCAには、無料で入れるエリアもあります。
3Fの「カスケードプラザ」は、猪熊弦一郎のオブジェが設置されているフリーゾーン。奥は滝となっており、美しい水音に心が癒されます。
美術館の入り口付近も無料エリアとなっています。椅子に座って休憩しながら、猪熊弦一郎の絵を眺めることができますよ(※)。
※展覧会によっては、映像作品など、猪熊弦一郎以外の作品が展示される場合もあります。
小さな子連れでも安心の対応
「子どもたちの豊かな感性と創造力を伸ばし育む」ことを深く考えていた猪熊弦一郎。その想いを引き継ぎ、MIMOCAでは高校生以下、または18歳未満の子どもが無料で入れます。
さらに、小さな子連れの来館者にも対応するため、ベビーカーの貸し出しを実施。
授乳室も完備しています。
さまざまな現代アートの企画展示も実施
Nadegata Instant Party(中崎透(なかざき とおる)+山城大督(やましろ だいすけ)+野田智子(のだ ともこ)) 《ホーム ステイホーム》2021年 企画展「丸亀での現在」(2021年12月18日〜2022年3月21日)
猪熊は、MIMOCAが新しいアートを積極的に紹介する「現代美術館」であることを望んでいました。この想いを受け、MIMOCAではさまざまな現代アートの企画展を開催しています。
現在、どんな企画展を行っているかは、公式HPをチェックしてみてくださいね。
猪熊弦一郎現代美術館の入館料、アクセスは?
MIMOCAは、日本では珍しい駅前美術館。JR丸亀駅から徒歩1分で行けます。
入館料は、常設展のみであれば300円。企画展は毎回異なります。また、前述の通り、高校生以下または18歳未満の子どもは無料になります。
猪熊弦一郎現代美術館周辺のおすすめホテル
周辺のオススメスポットは?
MIMOCAから徒歩15分ほどの場所には、人気の観光スポット、丸亀城があります。丸亀城は、石垣の高さが日本一であることでも知られています。
「【香川】日本最高の夕日スポット!瀬戸内海・父母ヶ浜の5つの楽しみ方」より Picture coutesy of 三豊市
また、車で30分~1時間ほどの距離には、「日本のウユニ塩湖」と呼ばれる絶景地・父母ヶ浜や、日本有数のパワースポットとして知られる金刀比羅宮などの有名スポットがあります。
ぜひ、香川県の旅を楽しんでくださいね!
In cooperation with 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)
企業のIR/CSR分野のPR、国際協力分野の情報誌編集を経て、2017年10月にMATCHAに参加しました。2019年4月から香川県三豊市に移住。訪日観光客向けの記事を書くほか、地域おこしにも携わっています。
インターネットサービスやレンタカー、ホテルなどのほか、また西日本の観光スポットの記事を主に担当しています。