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香川ならではの滞在をここで。一棟貸しの城宿「穴吹邸」で過ごす極上の時間
香川県高松市にある「穴吹邸」は、天守閣をもち、日本庭園を備えたお城のような宿です。オーナーである穴吹英太郎さんの実家を、リノベーションして宿にしたのだそう。滞在中は香川を満喫できるオプションサービスも選べます。10人以上が宿泊できるため、家族やグループでの滞在にぴったりです。
日本庭園と天守閣をもつ香川の城宿
重厚な門をくぐると、大きく枝を広げた樹齢100年の松。綺麗に整えられた庭園には、獅子を始めとする珍獣が掘られた立派な石灯籠や、最高級の石を使用して作られたオブジェ。その奥に、天守閣(※1)をもつ大きな屋敷がそびえ立っています。
※1:天守閣……城のもっとも重要な建物の最上階に作られる象徴的な建築物。
ここは、香川県高松市にある一棟貸しの”城”宿です。香川県は、四国地方にある瀬戸内海に面する県。この宿がある高松市は、3年に1度開かれる瀬戸内国際芸術祭の会場にもなる、瀬戸内海の島々へ向かう玄関口でもあります。
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思い出の詰まった実家を改装して宿へ
オーナーの穴吹英太郎(あなぶき えいたろう)さん
「ここは、私が生まれた時から住んでいた実家です。祖父母や両親と住んでいましたが、5年前に空き家となり、今後のことを考える必要がありました。家族との思い出が詰まった家を、なんとかして残したい。そう思い、宿に変えてお客様に滞在してもらうことにしました。」と、オーナーの穴吹英太郎さん。
以前ホテルのフロントマンとして働いていた経験を活かし、一棟貸しの宿「穴吹邸」として2019年10月にオープンしました。
英太郎さんは宿のオーナーのほかに、高松市内で英会話スクールも運営しています。また中国への留学経験もあるため、日本語はもちろん海外からのお客さんに対しては、英語や中国語も用いてコミュニケーションを取ってくれます。
チェックインや宿泊者とのやりとりは、英太郎さんと奥様が対応。「お客様とのコミュニケーションはとても楽しい時間です」と話してくれました。
10人以上が宿泊できる大きな屋敷
宿は広々とした日本庭園をもち、12人が宿泊できる豪邸です。実業家だった英太郎さんのおじいさんの代に建てられたものだそう。家族3世代や、友人家族と一緒に宿泊しても十分ゆとりをもって滞在できるでしょう。
スタイリッシュな共有スペース
Picture courtesy of 穴吹邸
1Fのリビングは、グレーが基調の広くすっきりとした空間。テーブルとソファが用意されており、宿泊者全員で食事を楽しんだり、談笑をしたり、賑やかに過ごせる場所です。
Picture courtesy of 穴吹邸
大きな窓があるため、とても開放的な雰囲気。庭もここから眺められます。
リビング奥にはキッチンもあります。鍋やフライパン、食器など料理に必要な基本的な器具、電子レンジ、冷蔵庫もあるので周辺で食材を買って作ることもできます。
また、オプションで出張シェフサービスを申し込むと、プロのシェフがキッチンで料理を作ってくれます。和食はもちろん、料理のジャンルも選べるので、予約の際に問い合わせてみてください。
2Fの共有スペースには香川に関するアートの画集、写真集などが置かれたライブラリも用意。近くには飲み物が用意できる簡単なキッチンに、ケトルとコップが用意されています。紅茶のティーパックもあるので、本を眺めながらお茶を飲み、リラックスしたひと時が過ごせますよ。
シンプルな寝室でぐっすり眠ろう
寝室にはシングルベッドが2つ用意されています。白色がベースの、清潔感のある空間。周辺は住宅街のため夜も静かに過ごせます。
1Fには畳の敷かれた和室もあり、布団を敷いてこちらでも眠れます。2部屋がふすまで仕切られている、昔ながらの日本の住宅様式です。
シンプルながらもこだわりのあるデザイン
浴室は各階に1つずつあります。2Fはシャワールーム。各階ともシャンプー、コンディショナー、ボディソープが用意されています。シャワールーム近くには洗濯機も用意されているので、長期滞在の方でも困らないでしょう。
Picture courtesy of 穴吹邸
1Fの浴室では、浴槽の周りに石が敷き詰められ、まるで小さな庭園のよう。石は香川が産地の高級品・庵治石(あじいし)を使用しています。
Picture courtesy of 穴吹邸
また、浴室を出ると右の壁に不思議なインテリアがあることに気づくでしょう。これは香川県の伝統工芸品、竹で作る「丸亀うちわ」の格子の部分です。香川では丸亀うちわを年間1億本も生産しており、日本一の生産量を誇っています。
地域の特産品を生かしたインテリアを、ぜひ楽しんでみてください。
“香川ならでは”が体験できるオプションサービス
Picture courtesy of 穴吹邸
うちわ、庵治石の他にも、日本の伝統芸術「盆栽」も香川の特産品。松を使った盆栽の生産量は全国の約8割を占めています。盆栽とは、鉢に小さな木や植物を植え、美しく形を整えたもの。日本では千年近く前から、盆栽を通して、あるがままの自然の美しさと人工的な美しさを調和させる芸術を追究してきました。
そんな香川ならではの「盆栽レンタルサービス」を、穴吹邸では計画しています。
5代目盆栽家の花澤さん(Picture courtesy of 穴吹邸)
レンタルサービスでは、高松市内で代々盆栽園を営む方から盆栽をお借りし、穴吹邸に飾ります。また飾るだけではなく盆栽家の方に宿まで来てもらい、鑑賞方法のレクチャーが受けられるとのこと。
レンタルできる盆栽の1本あたりの価格は、なんと300万~500万円相当。高い価値をもつ盆栽の魅力をたっぷり味わいながら、滞在を満喫できるのです。
宿ではほかにも、香川県で生産される伝統的な和菓子・和三盆作り体験や和服の着付け体験など、日本文化を存分に堪能できるアクティビティも提供予定です。予約の際にぜひ確認してみてください。
アクセスと周辺情報
最寄り駅は、ことでん片原町駅。駅からは徒歩5分で到着します。高松駅からはバスや電車を使って15分ほど、徒歩でも20分で到着します。瀬戸内海の島々へ出航する港は高松駅付近にあるので、島への観光を考えている人には便利な立地です。香川の人気観光名所・栗林公園も電車を使って20分ほど。
観光客や地元の人で賑わう商店街も徒歩15分圏内です。オススメのお店情報をまとめたファイル「TAKAMATSU TRAVELERS’S GUIDE」も宿に置いてあるので、散策前にチェックしてから行ってみましょう。
家族の歴史をもった宿で特別な時間を
Picture courtesy of 穴吹邸
穴吹邸は、英太郎さんが結婚されたときもパーティ会場として使用したというほど、とても思い出深い場所。英太郎さんご家族の愛情がたっぷり詰まったこの場所で、大切な人とともに、香川ならではの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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In cooperation with 穴吹邸
Main image courtesy of 穴吹邸
MATCHA編集者兼フリーライター。東京生まれ東京育ち東京在住。これまで渡航した国は30か国以上、住んだ県は4県。日本旅行はもうすぐ全都道府県を制覇!「読んだからこそわかるその土地の魅力」が伝えられることを目指して記事を作っています。森とお寺とラクダが好きです。