【厳選】必ず行くべき日本の温泉宿10選
日本国内に数ある温泉の中でも特にお勧めしたい10件の宿を厳選し紹介していきます。
上の湯温泉 銀婚湯(北海道)
上の湯温泉は、落部川の中流中洲から湧出する名湯として、数百年前から先住民族アイヌの人々が狩猟の折々に汗を流し、時には療養のために利用していたと言われています。1926年5月10日、七飯峠下の川口福太郎氏が中洲を開掘し、熱湯の大量湧出に成功しました。福太郎氏の妻トネ氏の発案で、夫婦の銀婚式にちなみ「銀婚湯」と命名されました。宿は楓を主とした雑木林の庭園に囲まれ、自然を全身で感じながらさまざまな種類の温泉を楽しめるようになっています。純和風の宿にはかつての日本旅館の格式があり、居心地の良い木のぬくもりを感じさせる造りになっています。温泉は5本の源泉が用いられ、湯船は男女別の大浴場や貸切り野天風呂、家族風呂など、全11ヵ所あります。さらに敷地内の散策路には「隠し湯」として遊び心あふれる野天風呂が点在しており、こちらは宿泊客専用の貸し切り風呂です。
泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
温泉使用量:170ℓ/分
源泉温度:50~90℃
日帰り入浴:可(大人800円)
住所:北海道二海郡八雲町上の湯199
営業期間:通年
標準宿泊料金:13,350円〜22,150円(1室2名様 朝夕食付の1名料金)
国見温泉 石塚旅館(岩手県)
国見峠を見下ろす高台にある国見温泉は標高860mに位置し、周りはブナ林などの広葉樹林に囲まれた秘境の温泉宿です。1850年頃に開湯し、南部の殿様が道なき道をかごに乗って湯治に来たことから始まったと言われています。その後、南部藩の没落とともに、現在の経営者の先祖が買い受け、今の国見温泉石塚旅館へと受け継がれてきました。料理は地産地消にこだわり、肉や魚は地元岩手のものを使用し、岩魚は清流から採取した地元産にこだわっています。独特な緑色の湯は硫黄泉と炭酸水素塩泉の二つの効能を持ち、硫黄泉の中でも硫化水素型です。冬季は休業のため、春から秋の終わりまで楽しむことができます。男女別の大浴場は、最も適温で入りやすい湯が楽しめます。
泉質:含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉
温泉使用量:190ℓ/分源泉温度:50℃
日帰り入浴:可(大人700円)
住所:岩手県岩手郡雫石町橋場竜川山1-5
営業期間:5月中旬~11月初旬
標準宿泊料金:14,780円〜15,880円(1室2名様 朝夕食付の1名料金)
元湯 雄山閣(秋田県)
男鹿温泉は806~810年に坂上田村麻呂が発見したと伝えられる古湯です。元湯雄山閣は1920年頃、敷地内で突如湧き出した源泉を利用して誕生し、温泉街と海を見渡せる高台に位置します。地元に伝わる妖怪「なまはげ」の口からお湯が噴き出す「なまはげの湯」では、自家専用源泉から加水・加温なしで直接湯船に流れ込む源泉100%のにごり湯を楽しめます。湯の花が層を成し、温泉の配管もその蓄積によって3か月ごとに交換が必要なほど濃厚です。食事処では男鹿名物の漁師料理「石焼料理」や郷土料理「あんぷらもち」を味わえます。源泉から湧き出す湯は、季節や気温で茶褐色、緑、白色と湯色を変え、湯の花が豊富でまったりとした湯ざわりが特徴です。
泉質:ナトリウム塩化物温泉
温泉使用量:200ℓ/分
源泉温度:53.5℃
日帰り入浴:可(大人800円)
住所:秋田県男鹿市北浦湯本字草木原52
営業期間:通年標準宿泊料金:18,850円〜24,350円(1室2名様 朝夕食付の1名料金)
滑川温泉 福島屋(山形県)
1476年、大沢の郷士斉藤盛房がこの付近の川を渡る際、岩石を滑り倒れたときに手に温かい石を感じ、温泉の湧出を発見しました。そこから「滑川」と称されるようになり、1763年に上杉藩主の許可を得て笹木正直が開湯しました。東吾妻の一峰、一切経山への山道の途中にあり、標高約850mの山間の温泉宿です。前川にかかる吊り橋周辺の谷底は一枚岩で、流れる川底が美しく、春の新緑、夏の涼しさ、秋の紅葉が堪能できます。温泉はすべて源泉掛け流しで、3つの自家源泉から乳白色の濁り湯が浴槽に惜しげなく注がれています。ダイナミックな自然と一体となれる岩の露天風呂で、前川を見下ろしながら入浴が楽しめます。
泉質:含硫黄-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉
温泉使用量:150ℓ/分
源泉温度:40.4~53.6℃
日帰り入浴:可(大人600円)
住所:山形県米沢市大字大沢字滑川15
営業期間:4月下旬〜11月上旬
標準宿泊料金:9,680円〜13,110円(1室2名様 朝夕食付の1名料金)※冬季休業
幕川温泉 水戸屋旅館(福島県)
1891年創業の「幕川温泉 水戸屋旅館」は、福島県磐梯朝日国立公園、吾妻山の中腹、標高約1300mにある秘湯です。二本の源泉を備え、白濁の湯とグリーンの湯は日によって微妙に色が変わります。泉質は単純温泉、単純硫黄泉で、源泉温度は44.9℃と72.5℃ですが、季節に合わせて温度管理を行い、適温で入浴可能です。展望露天風呂は樹齢800年の檜をくり抜いてつくられた湯船で、大パノラマを堪能できます。また渓流沿いの野天風呂はミルキーシルキー硫黄泉で、美肌効果が高い「メタケイ酸」を多量に含む名湯です。
渓流野天風呂は、シルキー硫黄泉で保湿に優れた湯ざわりです。
泉質:単純温泉、単純硫黄温泉
温泉使用量:200ℓ/分
源泉温度:76/84℃
日帰り入浴:可(大人700円)
住所:福島県福島市土湯温泉町字鷲倉山1-3
営業期間:4月下旬〜11月中旬
標準宿泊料金:14,450円〜19,590円(1室2名様 朝夕食付の1名料金)※冬季休業
奥塩原元湯 大出館(栃木県)
塩原温泉「大出館」は1923年創業で、源泉掛け流しを守り抜く飲泉可能な温泉宿です。創業当時は道がなかったため、宿泊者が食糧を背負って山の中を歩いて訪れていたといいます。ここでは、「100%源泉掛け流し」にこだわり、鉄分を多く含んだ「墨の湯」をはじめ、天候や気候で色が変わる「五色の湯」など、八つの温泉を楽しめます。古き良き湯治場の雰囲気がそのまま残る秘湯で、星空を眺められる屋上展望台もあります。
自然美豊かな山間の湯宿で、美しい星空を眺めながら入浴が楽しめます。
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
温泉使用量:150ℓ/分
源泉温度:50~55℃
日帰り入浴:可(大人700円)
住所:栃木県那須塩原市湯本塩原102
営業期間:通年
標準宿泊料金:14,000円〜16,000円(1室2名様 朝夕食付の1名料金)
清津館(新潟県)
日本三大峡谷の一つ、上信越高原国立公園「清津峡」にある温泉宿です。清津館の温泉は、上杉謙信公縁の薬師如来像により1979年に掘り当てられたもので、神経痛や冷え性、婦人病などに効果があり、湯治にも適しています。四季折々に美しい清津峡の自然を眺めながら、素朴で温かいもてなしと郷土料理を満喫できます。清津峡の渓流沿いに面した貸切露天風呂では、薬師の湯とぬるめの源泉を楽しめます。
清津峡の壮大な景色を一望できる露天風呂で、ゆっくりと湯治が楽しめます。
泉質:単純硫黄温泉、含硫黄-ナトリウム-塩化物泉
温泉使用量:55ℓ/分
源泉温度:38.9/48.5℃
日帰り入浴:不可
住所:新潟県十日町市小出癸2126
営業期間:通年
標準宿泊料金:13,200円〜18,700円(1室2名様 朝夕食付の1名料金)
中房温泉(長野県)
中房温泉は、江戸時代に開かれた湯治場で、標高が高いため冬季は休業し、春には飛騨山脈の登山客で賑わう人気の温泉です。宿は「招仙閣」と湯治場風の「ロッジ」に分かれ、29本の源泉からすべて自然湧出の源泉を加水せずに利用しています。内湯14、露天8と、豊富な浴室があり、すべての浴室で源泉100%かけ流しを実現。単独の源泉が楽しめるよう配慮されています。
日帰り専用野天風呂「湯原の湯」は950円で入浴可能です。
泉質:単純温泉、単純硫黄温泉、他
温泉使用量:770ℓ/分
源泉温度:56~97℃
日帰り入浴:可(大人950円)
住所:長野県安曇野市穂高有明7226
営業期間:4月下旬〜11月下旬
標準宿泊料金:10,626円〜21,750円(1室2名様 朝夕食付の1名料金)※冬季休業
伊豆の踊り子の宿 福田屋(静岡県)
小説「伊豆の踊子」の舞台となった「福田屋」は、伊豆半島の湯ケ野温泉にある温泉宿です。1879年創業の木造建築で、川端康成に関する資料が館内に残されています。宿泊客が利用できるお風呂は3つあり、伊豆の踊子に登場する「榧(かや)風呂」、岩風呂の内湯と露天風呂が楽しめます。榧風呂は急傾斜な階段を降りた先にあり、年代物の化粧タイルと榧の浴槽が風情を感じさせます。
河津川に面した部屋もあり、作家「太宰治」が「東京八景」を執筆した部屋も保存されています。
泉質:カルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉
温泉使用量:30ℓ/分源泉温度:59.1℃
日帰り入浴:可(大人990円)
住所:静岡県賀茂郡河津町湯ヶ野236
営業期間:通年
標準宿泊料金:12,750円〜21,150円(1室2名様 朝夕食付の1名料金)
川湯温泉 冨士屋(和歌山県)
川湯温泉は「川原の砂を掘ると湯が沸く」という珍しい温泉です。「川湯温泉 冨士屋」は大塔川に面し、半露天風呂、大理石風呂、紀州槇風呂のほか貸切風呂もあります。11月から2月の間は大塔川を砂利でせき止めて天然温泉を楽しめる「仙人風呂」が登場し、利用時間は6:30から22:00までとなっています。季節によって温泉の温度や状況が変わるのも特徴です。
宿のお風呂は、半露天風呂、大理石風呂、紀州槇風呂、そのほかに貸切風呂もある。部屋は熊野をイメージして作られた「熊野モダンルーム」は土、竹、木を表現した全3室がある。
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
温泉使用量:328ℓ/分
源泉温度:62℃日帰り入浴:不可
住所:和歌山県田辺市本宮町川湯1452
営業期間:通年標準宿泊料金:16,500円〜27,500円(1室2名様 朝夕食付の1名料金)
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