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観光を楽しめる東京の島10選!見どころやアクセスも解説
東京には、観光を楽しめる島が多くあります。ここでは、それら有人島の見どころやアクセス、おすすめの観光時期を紹介します。
東京諸島とは?
東京都と聞くと、新宿や渋谷など都会のイメージが強いですが、実は島も多く存在します。なかには人が住んでいない島もありますが、この記事では、有人の11の離島を紹介します。
これらの島々は、「東京諸島」と呼ばれ、美しい自然や豊かな海洋資源に恵まれているという特徴があります。なかには、離島であるにもかかわらず、東京都心からのアクセスが比較的良く、日帰り旅行ができるスポットもあります。
ここでは、観光を楽しめるそれらの島を紹介します。
1.大島
Photo by Pixta
東京都大島町にあたる、大島です。大島という他の島と区別するため、伊豆大島と呼ばれることも多いです。
大島は伊豆諸島の中で最も大きな島です。東京都心からのアクセスも良好です。大島にある三原山は、過去に何度も噴火を繰り返してきた火山です。その東側には、火山岩が広がる真っ黒な土地があり「裏砂漠」と呼ばれています。
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また、大島は椿の花でも有名です。日本最大級の椿園である「都立大島公園」や、遠くに富士山が見え、椿と富士山という赤と青のコントラストを楽しむことのできる「椿花ガーデン」は、代表的な観光地のひとつです。
椿の花の見頃は冬から春にかけてで、この時機に多くの観光客が訪れます。
また、夏は美しい海で海水浴やシュノーケリングを満喫できます。秋はハイキングに最適です。大島は一年中楽しめる島だと言えます。
東京駅からのアクセス方法
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東京駅から移動する場合、JR浜松町駅まで電車で移動し、竹芝客船ターミナルから高速ジェット船に乗ると、1時間45分で到着します。また、東京郊外の調布市と大島を結ぶ飛行機もあり、所要時間は25分です。
アクセスの良さから、日帰り旅行も可能です。
2.利島
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東京都利島村にあたる利島は、椿油の生産で有名な、伊豆諸島のなかでも小さな島です。島全体に椿の木が生えていて、冬から春にかけて咲き誇る椿の花は圧巻です。
島の周囲には美しい海が広がり、シュノーケリングや釣り、ドルフィンスイムなどが楽しめます。
椿の花が見頃となる冬から春に訪問するのがおすすめです。
東京駅からのアクセス方法
利島に東京駅から向かう場合、まずはJR浜松町駅まで電車で移動し、竹芝客船ターミナルから高速ジェット船を利用します。所要時間は最短約2時間25分です。
3.式根島
式根島の神引展望台。Photo by Pixta
式根島は、新島村の島のひとつです。新島村の南西に位置しています。式根島は、美しいビーチと温泉が魅力の比較的小さな島です。
式根島の神引展望台。Photo by Pixta
24時間水着で堪能することができる露天風呂が3か所あります。地鉈温泉(じなたおんせん)、松が下雅湯(まつがしたみやびゆ)、足付温泉です。海岸に面した温泉で、リラックスした時間を過ごせます。
夏は海水浴やシュノーケリングが楽しめるため、とくに多くの観光客が訪れます。ピークを過ぎた秋に訪問し、温泉や釣りをのんびり楽しむのもおすすめです。
東京駅からのアクセス方法
式根島に東京駅から向かう場合、まずはJR浜松町駅まで電車で移動し、竹芝客船ターミナルから高速ジェット船を利用します。所要時間は最短約2時間20分です。
4.新島
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東京都新島村にあたる新島はサーフィンのメッカとして知られる島で、美しい白砂のビーチが広がっています。
特に、羽伏浦海岸(はぶしうらかいがん)は多くのサーファーに愛されています。
また、特産品であるコーガ石で作られたモヤイ像が島内に点在しており、それを探しながら島を散策するのも楽しみのひとつです。
海水浴メインの場合は9月頃までがシーズンですが、釣りやサーフィンが目当ての場合は11月頃まで楽しむことができます。
東京駅からのアクセス方法
新島に東京駅から向かう場合、まずはJR浜松町駅まで電車で移動し、竹芝客船ターミナルから高速ジェット船を利用します。所要時間は最短約2時間20分です。
5.神津島
神津島の千両池。Photo by Pixta
東京都神津島村にあたる神津島は、透明度の高い海と豊かな自然が魅力の島です。伊豆諸島で漁業が最も盛んな島で、金目鯛など地元の海の幸を楽しむことができます。
島の中心に位置する美しい台形の天上山の裾野には、多幸湾が広がります。どちらも絶景スポットとして知られています。
夏はシュノーケリングやダイビングが楽しめ、秋にはハイキングがおすすめです。東京と比べると、夏は涼しく、冬はやや暖かいので、1年を通して過ごしやすくなっています。
東京駅からのアクセス方法
神津島に東京駅から向かう場合、まずはJR浜松町駅まで電車で移動し、竹芝客船ターミナルから高速ジェット船を利用します。所要時間は最短約3時間5分です。調布飛行場経由で飛行機を利用する方法もあります。
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6.三宅島
三宅島の伊豆岬灯台。Photo by Pixta
東京都三宅村にあたる三宅島は、火山活動と共に生きてきた歴史を持つ火山島です。中心に位置する雄山は、約20年から60年の周期で激しい噴火を繰り返してきました。
伊豆岬は、灯台以外に明かりがないため、星空観賞に向いています。また、昼間はバードウォッチングを楽しむこともできます。伊豆岬灯台は1909年に建造された角柱型の真っ白の灯台で、青い空や海とのコントラストが美しい、撮影スポットです。
三宅島にある樹齢数百年の迷子椎。Photo by Pixta
伊豆岬周辺だけでなく、島全体に美しい風景が広がっています。島全体が自然公園に指定されており、250種類の鳥を観察できます。
訪問時期は、過ごしやすい春か秋がおすすめです。
東京駅からのアクセス方法
三宅島に東京駅から向かう場合、まずはJR浜松町駅まで電車で移動し、竹芝客船ターミナルから夜行の大型客船を利用します。所要時間は最短約6時間30分です。
もっと早く行きたい場合は、調布飛行場経由で飛行機を利用する方法もあります。
7.御蔵島
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東京都御蔵島村にあたる御蔵島はイルカウォッチングが有名な小さな島で、野生のミナミハンドウイルカと一緒に泳ぐドルフィンスイムは人気のアクティビティです。
島全体が自然豊かで、ハイキングやバードウォッチングを楽しむこともできます。
イルカの活動はとくに夏場が活発なので、一緒に泳ぎたいなら夏に訪問するのがおすすめです。
東京駅からのアクセス方法
御蔵島に東京駅から向かう場合、まずはJR浜松町駅まで電車で移動し、竹芝客船ターミナルから夜行の大型客船を利用します。所要時間は最短約7時間25分です。
もっと早く行きたい場合は、調布飛行場経由で飛行機を利用、三宅島でヘリコプターに乗り換える方法もあります。
8.八丈島
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東京都八丈町にあたる八丈島は、三原山と八丈富士という山を抱え、温泉と豊かな自然が魅力の島です。
八丈島の裏見ヶ滝。Photo by Pixta
かつては日本のハワイと呼ばれていたことからもわかるように、南国情緒のあふれる島でリラックスした時間を堪能できます。
底土(そこど)海水浴場は島で唯一の人工砂浜のビーチで、毎年多くの海水浴客が訪れています。
八丈島の裏見ヶ滝温泉。Photo by Pixta
島内には7つの温泉施設があります。水着で入る露天風呂、和の情緒あふれるひのき造りの内湯、オーシャンビューの足湯など、それぞれの場所でリラックスできます。
四季それぞれの楽しみ方がありますが、温泉が楽しめる秋から冬に訪れるのもおすすめです。
東京駅からのアクセス方法
八丈島に東京駅から向かう場合、まずは電車か羽田空港行きリムジンバスで羽田空港へ移動し、飛行機で八丈島空港に向かいます。所要時間は約55分です。
迂回路を利用する方法や、ヘリコプターを乗り継ぐ方法もあるため、旅行日程に応じて選択すると良いでしょう。
9.青ヶ島
青ヶ島の二重カルデラ。Photo by Pixta
東京で最も人口の少ない自治体である青ヶ島村にあたる、青ヶ島です。伊豆諸島の有人島としては最も南に位置しています。
青ヶ島は独特の地形が魅力的な絶海の孤島です。
なかでも特徴的なのが、二重カルデラです。内輪山と外輪山がくっきりした二重式のカルデラは、世界的にも珍しい地形です。ひんぎゃと呼ばれる噴気孔の地熱でつくられた塩や、天然サウナが魅力的です。
青ヶ島の展望台。Photo by Pixta
伊豆の他の島々からも距離があるにもかかわらず、毎年多くの観光客が訪れています。
一年中楽しむことができますが、とくに過ごしやすい気候になる春か秋の旅行をおすすめします。
東京駅からのアクセス方法
本土から青ヶ島へ直行する方法はなく、八丈島経由で向かうことになります。
八丈島に東京駅から向かう場合、まずは電車か羽田空港行きリムジンバスで羽田空港へ移動し、飛行機で八丈島空港に向かいます。所要時間は約55分です。
その後、八丈島からフェリーまたはヘリコプターで青ヶ島へ向かうことになります。
10.小笠原諸島
父島の風景。Photo by Pixta
小笠原諸島は、主に父島・母島の2つから成り立っています。東京都心から約1,000km離れた場所に位置し、環境保護の観点から空港はないため、船でのみ行くことができます。
手付かずの自然が多く残っており、特にダイビングやハイキングが人気のアクティビティとなっています。
東洋のガラパゴスと呼ばれる独自の生態系を保っていて、多くの固有種が生息しているため、世界自然遺産に登録されており、自然愛好家に人気のエリアです。
東京諸島はアクセスも良好!一度訪れてみては?
ここで紹介した東京諸島の島々は、東京都心からのアクセスが良く、日帰りできるところもあります。ただし、便が限られているため、訪問する際は交通手段を事前に確認し、計画的に旅行を楽しむことが大切です。
島民がコミュニティをなす有人島なので、公共の道路があり、島のなかではバスが運行しています。ホテル・旅館・食事処・観光スポットもあります。
豊かな自然と独自の文化を楽しむことができる魅力的な観光地を、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?
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Written by Cakutama editorial team