広島風とも関東風とも一線を画す「つけそば」がイチオシの周月

周一さんのラーメンに魅了された店主が作る「麺鮮醤油房 周月」。自家製麺とうま味調味料不使用のスープが特徴のつけそばは広島や関東のものと違った味わいが楽しめます。自家製麺で並から特盛まで同じ価格で提供してくれるのは嬉しいサービス。
- 目次
- 麺鮮醤油房 周月とは
- 麺鮮醤油房 周月 広島鷹野橋店へのアクセス
- 周月のこだわり
- 店主の推しはコレ!「つけそば」
- つけそば以外にも油そばとラーメンがあります。
- 注文方法やマナー
- 店主:松田諭氏、佐伯頼尚氏からひとこと
麺鮮醤油房 周月とは
2008年12月27日に誕生した麺鮮醤油房 周月とは修行先である松山の有名店「周平」さんの暖簾分け店です。その仲間達が「周」をつけていらっしゃることを継承し、松田諭オーナーの諭の漢字の一部から「月」をとって『周月』と名付けられたそうです。その裏には「月は自分で光を放つことはなく太陽の光をもらって光を発している」ことも実は由来にあり、自分達も自分で輝いているのではなく、お客さまをはじめ仕入れ先、諸先輩など取り巻いている全ての方の力を借りて輝けているんだという「感謝の念」が篭っているそうです。
ラーメン店を始めた松田さんは、ある時一人でやるのに限界が来たと、サラリーマン時代に一緒に働いていた佐伯オーナーを招致し、ダブルオーナーとして二人三脚で周月のラーメンを世に広げることになったのです。

麺鮮醤油房 周月 広島鷹野橋店へのアクセス
JR広島駅より車で約8分。JR広島駅から広島電鉄1号線(広島港行)に乗車して鷹野橋駅まで13駅約23分、下車徒歩すぐ。JR広島駅バス乗り場観音マリーナホップに乗車して大手町4丁目まで9駅18分、下車徒歩約3分。

麺鮮醤油房 周月の近くの観光名所
近隣には原爆ドーム、平和記念公園などがあります。
周月のこだわり
周月の1番のこだわりはやはりうま味調味料を使わずとも旨味を引き出す技術です。周一ラーメンに惹かれてこの味を伝えたいとその師匠である周平さんに学び教わった業なのです。それは素材にこだわり、素材を活かしていった結果うま味調味料が必要なかったとされています。
一杯の丼に思いを込めて作るのが周月のこだわりです。

店主の推しはコレ!「つけそば」
あとを引く美味しさがウリといわれる「つけそば」。
実際食べてみるとよくわかるのですがつけ汁に「海」の風味をすごく感じます。いりこや魚介の出汁がよりしっかり効いている旨味出汁です。

つけそばとは??
つけ麺とも言いますが、周月では「つけそば」と呼んでいます。
麺とスープは別皿で提供されるラーメンの一種で、麺をスープにつけて食べるスタイルが特徴です。
①麺は太くてコシがある麺です。基本は冷たい麺で提供されますが熱い麺も指定できます。
まずはそのまま食べて、麺自体の小麦の美味しさと食感を味わいます。
②スープ(つけだれ)は醤油ベースで周月では熱々の和風出汁感覚のスープを提供しています。
③具材はスープの中に入っています。味玉付きは写真の様に麺の脇に乗せて提供します。
つけそばの特徴は、麺がスープに浸かっていないので最後までコシのある食感がお楽しみいただけます。また、スープをつけていただくと麺に絡まって食べるたびに奥深い味わいを堪能できます。自分好みに一味や黒胡椒、お酢を入れて味を調整する楽しみもあります。
ラーメン好きの方はもちろん、日本の麺文化を深く知りたい方には是非一度味わっていただきたい商品です。
周月のつけそばのスープへのこだわり
広島のつけ麺といえば甘酸っぱい辛いスープ、関東系のつけ麺といえば動物系に魚介の効いたドロッとしたスープ。そのどちらでもないお出汁のスープは瀬戸内海のいりこと熊本県産のさば節、北海道真折昆布をベースにした出汁に愛媛県大洲の梶田商店さんの生揚げ醤油で味付けした絶品のスープです。アクセントにお酢を少々、さらに珍しいのはホタテ油を使用していることです。このスープを口にした瞬間にいろんな素材の旨味が脳天を突きにけるというか弾ける出るほど広がります。うま味調味料を一切使わず自然の旨味を掛け合わせて最大限に旨味を引き出しているのが周月の究極の技だと思います。
また、スープ割が普通のつけ麺屋さんと異なり、出汁でスープを割るのではなく、ラーメンに使用するスープで割って、違った美味しさで飲み干せるのも周月の特徴です。

麺へのこだわり
麺は自家製麺で保存料を使用せず、小麦をすごく感じる中太麺。一晩寝かせて提供するという麺は力強さはあるものの主張しすぎずスープと調和する麺です。

周月のもう一つの特徴であるのが、この美味しい自家製麺の『麺の量が並〜特盛まで選べる』点です。自家製麺の強みでもあるのでしょうが特盛まで無料というのは全国的にも珍しくお客様にとってはすごく嬉しいサービスと思います。つまり、麺の量は、並盛=200g、中盛=300g、大盛=400g、特盛=500gで全て同一料金ということになります。一番出るのは300gらしく初心者の方には中盛を目安に召し上がっていただきたいですね。

麺は「冷もり(ひやもり)」と「熱もり(あつもり)」が選べます。個人的にもお店的にも「冷もり(ひやもり)」がお勧めです。麺の美味しさをや食感を楽しむなら「冷もり(ひやもり)」ですが、スープがぬるくなるのが嫌なら「熱もり(あつもり)」がいいでしょう。あたたかいまま召し上がれますが、麺がくっつきやすいというデメリットもあります。

毎日鷹野橋店分と中広店分の麺を周月専用の粉を使用して店内で打っています。
食材へのこだわり
地元の生産者さんが熱い想いを込めて作られた食材を使わせていただき具材も含め最高の商品になっていると自負していると言われる通り全体的にまとまりのある一杯になっています。

つけそば以外にも油そばとラーメンがあります。
続いて食べていただきたいのは油そばです。ホタテの香味油と生揚げ醤油を使った醤油だれを入れた丼に麺やチャーシュー、ネギ、もやし、メンマ、魚粉といった具材がのっています。油と醤油がしっかりと麺に絡むまで混ぜてから召し上がることをお勧めします。よく混ぜると均等に味が麺に浸透しばらつきのない良い塩梅で麺を召し上がることができますよ。ポイントは「よく混ぜる!」です。濃い味がお好みの方はテーブルに置いている醤油で味を濃くしたり、お酢を入れてまろやか味にしたりして召し上がるのも味が変わって楽しいですね。油そばには麺増量のシステムはないので最後に割り飯で残った具材やタレを混ぜて召し上がるのはお勧めです。
汁物がお好みの方には「ラーメン」も用意してあります。スープは鶏ガラに香味野菜を少し加えた透明なスープにいりこと鯖節を加えたパンチあるスープです。カエシ自体は同じものなんですが表情が全く違います。麺はラーメン用に作った博多系のパツパツした細麺です。

注文方法やマナー
ここでは、注文方法やマナーについて紹介します。
周月は来店された順に記名して待っていただく方式となっています。
まずお名前と人数をウェイティングシートにご記入いただき、食券を事前にご購入の上、店舗前にてお待ちください。順番が来ましたらお呼びします。人数の都合により順番が前後する場合がございますのでご了承ください。

行列の並び方・注意点
お店の前に列ができている時には、並ぶ必要があります。その際、いくつか注意点があります。
1.全員が揃ってから並ぶ。
2.割り込みをしない。
3.店の外で待つ。
4.他のお店やおうちの入り口を塞がない。
5.道に広がりすぎない。
ルールを守り、みんなが気持ちよく過ごせるようにしましょう。
注文方法
日本におけるラーメン店での注文方法は、券売機という機械でチケットを購入する方法と、メニュー表を見て口頭で伝えるという、大きく分けて2つの方法があります。
周月は先に食券を購入していただく方法です。支払方法は、現金のみご利用いただけます。
券売機で食券を購入後、席を案内されますのでそちらへお掛けください。
スタッフが席へと向かい注文内容を確認いたします。

店主:松田諭氏、佐伯頼尚氏からひとこと
私たちは日本の食材が世界に通用するものだと自信を持っております。
私たちが扱っているものはそのごく一部ですが、この機会にぜひ日本の食文化に興味を持っていただけると嬉しいです。

営業時間・店休日
【営業時間】11:00〜15:00(LO14:55)、17:30〜22:00(LO21:30)
【店休日】日曜日
【所在地】 広島県広島市中区国泰寺町2丁目4−12 ロッコー鷹野橋グランドマンション1階
系列店のご紹介
★油そば 周月 中広店
【営業時間】11:00〜15:30、18:00〜21:00(LO20:50)
【店休日】なし
【所在地】広島市西区中広町1丁目3-18

「女性が一人でもラーメンを食べることの出来るカルチャーを広めたい」そんな思いから食べ歩きを開始して20年。47都道府県を食べ歩き、年間600杯以上を食べるラーメン大好き女子。男性のラーメンフリークが多いなか、タレントとしても活動しながら体型維持も視野に入れたラーメンライフにも注目。人気ラーメン店を貸し切るなどした「ラーメン女子会」を主宰し、2015年、横浜赤レンガ倉庫にて「第一回ラーメン女子博」を開催。全国から人気店が集まる同イベントは、その後、大阪、名古屋、東京、熊本、静岡と全国各地で開催し累計約75万人を動員。 2018年には株式会社Ramen Switchを設立し、世界初のラーメンジュエリーブランド「ZURU+.」をリリース。ラーメンの酒『NOODLE SAKE –春華秋冬-』『稲とアガベ ラーメン専用クラフトサケ』プロデュース・著書『東京ラーメンコレクション』(昭文社)