旅の準備はじめよう

大分県は九州地方東の沿岸部に位置する県。別府温泉をはじめとする温泉街が賑わっている印象を持つ人も多いでしょう。本記事では、大分県へ観光予定の人に向けて、各月の気温や適した服装、観光の見どころをご紹介します。
大分県は日本の九州地方に存在する県。九州地方の東沿岸部に位置し、三方を福岡県、熊本県、宮崎県に囲まれています。
「大分といえば別府温泉」というイメージを抱く人も多いでしょう。血の池地獄や龍巻地獄も有名ですね。
そんな大分を観光したいと思っている人が気になるのは、現地の気温や適した服装ではないでしょうか?
実は大分の気候は複雑だといわれています。北部・中部・西部・南部それぞれで気候の特色が異なるため、どの地域に旅行に行くかによって適した服装も異なるでしょう。
この記事では、大分旅行を検討している人へ向けて、時期ごとの気候や気温、適した服装をご紹介します。各時期のメインイベントも併せてご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
まず、大分における年間通しての最高・最低気温を紹介します。
2024年1月~2024年12月の最高気温は7月の37.4℃。最低気温は1月の-0.8℃でした。
ご覧の通り、夏場の7月や8月は30℃を超える日が多く、35℃を超える真夏日を記録する日も複数あります。
一方冬場は、最も寒い1月でも最高気温は10℃台であることが多く、寒い日でも0℃付近までしか低下しないのが特徴です。
先述した通り、大分は区域によって気候の特徴が異なります。区域別の気候の特徴は以下の通りです。
大分県北部 | 夏は雷雨が多く発生する。冬は天気が悪く、曇りの天気が多い。 |
大分県中部 | 夏は猛暑日が多く、雷雨が多く発生する。冬は北部や西部に比べて天気がよい。 |
大分県西部 | 夏は雷雨が多い。冬は雨の日が多く、積雪することも。 |
大分県南部 | 夏は県内で最も暑く、大雨が多い。冬は晴れの日が続き、空気が乾燥する。 |
また、大分県全体で見ると、夏場は降水量が多いのが特徴です。特に梅雨の時期の6月の平年値は313.6mmと非常に高い降水量となっています。
逆に冬は、全体的に晴れの日が多く、空気が乾燥する傾向にあります。
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大分の1月~3月は寒さが本格化する時期。
日中は10℃台であっても、朝と夜は0℃近くまで冷え込むこともあります。しかし、1月~3月まで寒さは比較的安定的であり、極端に冷え込む時期はそうありません。
3月下旬になると最低気温が10℃台まで上がりますが、それまでは1桁をキープしています。
この時期の服装でおすすめなのは、しっかりと寒さ対策ができるダウンジャケットやコートを着用することです。また人によりますが、マフラーや手袋を用意するとより暖かい冬が過ごせるでしょう。
さらに、この時期の大分県北部と西部は天気が悪く、日によっては雪が降ることも。逆に中部と南部は晴れが多く、空気が澄んでいます。
観光の見どころとしては、1月に宇佐神宮に初詣に行くのをおすすめします。日本三大八幡宮のひとつで、毎年多くの人が参拝に訪れる神社です。
以下で1月~3月各月の気温に関して詳細をまとめます。
大分の1月は寒さ対策が必須。日中は10℃台まで上がっても、朝や夜は0℃近くまで下がる日が多いのが特徴です。また、この時期の大分県北部と西部は天気が悪い日が多いため、訪れる際は雨具の準備をおすすめします。服装は、厚手のダウンジャケットやコートをしっかり着込みましょう。
2月に関しても、1月の気温とそう大差はありません。ほんの少し気温は上がりますが、まだまだ寒さ対策は必須です。また、大分県中部や南部は晴れる日が多いですが、乾燥には注意しましょう。しっかり着込める厚めのアウターはもちろん、乾燥対策としてハンドクリームやリップクリームの常備をおすすめします。
3月なるとだんだんと気温が上がってきているのが実感できます。下旬に向かうにつれ、最高気温も10℃台後半まで上がる傾向に。しかし、昼に暖かさを感じても、朝と夜の冷え込みには要注意です。引き続き、出かける際は暖かいアウターを準備しましょう。
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4月~6月の大分は、徐々に暖かさが感じられるようになる時期。
4月上旬は10℃台後半、下旬に向かうにつれて20℃台前半まで上がります。5月に入ると25℃を超える日もあり、6月には30℃近くまで上がる日もあります。
特に近年は、6月にもなると30℃を超える日もちらほらあり、暑さ対策を意識する必要もありそうです。日差しの強い日も増えるため、帽子を被ったり、運転時にサングラスを着用したりするのもおすすめです。
4月~6月に注意すべき点は、日中と朝晩の寒暖差。極端に大きな差がある日は少ないですが、日中が暖かかったり暑かったりしても、朝と夜は肌寒く感じることもあります。
そのため、出かける際は簡単に温度調節できるよう、薄手のコートなどを常備するとよいでしょう。
イベントに関しては、4月に「チューリップフェスタ」、5月に「きつきお城まつり」が開催されます。特にチューリップフェスタは、色とりどりのチューリップが楽しめ、心が温まること間違いなしです。
以下で4月~6月各月の気温に関して詳細をまとめます。
大分の4月は徐々に暖かくなる月。下旬に向かうにつれ、最高気温が20℃を超える日が増えます。最低気温は10℃台前半であることが多いため、日中と朝晩の寒暖差に要注意です。出かける際は薄手のコートなど、簡単に着脱できるアウターを持ち歩きましょう。
5月になるとさらに気温が上がります。25℃を超える日も多く、暑さを感じることも。最低気温も15℃前後まで上がりますが、4月同様、日中と朝晩の寒暖差には注意しましょう。暑さを感じる日も増えるので、カーディガンやパーカーなど簡単に着脱できるアウターを活用しましょう。
6月になると、段々暑さが目立ち始めます。日によっては30℃を超えることも。日差しの強い日も増えるため、外を歩く際は帽子を被る、サングラスを着用するなどの対策も必要になりそうです。また、熱中症対策も意識し始めたほうがよいでしょう。こまめな水分補給を心がけることをおすすめします。
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暑さが目立ち始める7月~9月。
特に7月は35℃を超える日も多く、日によっては40℃近くまで気温が上がることもあります。8月も同様で、ほとんどの日で30℃を超えるので注意しましょう。9月になってもまだ暑さは目立ち、下旬になってようやく20℃台後半まで少しずつ下がる傾向にあります。
また、この時期は降水量が最も多く、大分の中でも天気の悪い地域が増えます。大雨だけでなく、雷雨が発生することもあるため、出かける際は注意が必要です。
雨が多いことから湿度も高くなり、さらに暑さも厳しくなるため熱中症にも十分注意しましょう。こまめな水分補給はもちろん、携帯扇風機を持ち歩くのもおすすめです。
イベントに関しては、7月に「日田祇園祭」、8月に「大分七夕まつり」が開催されます。中でも「大分七夕まつり」は、大分市の商店街に煌びやかな七夕飾りが置かれ、この時期ならではの雰囲気を存分に味わえます。
以下で7月~9月各月の気温に関して詳細をまとめます。
暑さが本格化する大分の7月。特に下旬はほぼ毎日、最高気温が30℃を超えます。極端な日だと40℃近くまで上がることも。この時期に出かける際は、熱中症予防を徹底しましょう。こまめな水分補給をはじめ、首元に付ける冷却リングや携帯扇風機を持ち歩くのもおすすめです。
8月も引き続き暑さに注意が必要です。上旬から下旬まで、最高気温がほぼ毎日30℃を超えます。最低気温も25℃前後であり、大きく気温が下がることはありません。この時期は大雨が降ることも多いため、出かける際は雨具の準備を忘れずに。熱中症予防も引き続き行いましょう。
9月になってもまだまだ暑い日は続きます。最高気温が30℃を超える日がほとんどだと考えてよいでしょう。気温は8月とそう変化ありません。一方で、降水量は8月に比べて減るでしょう。秋が近づく時期ですが、暑い日がほとんどであるため、吸汗性の高いTシャツなどを選ぶのがおすすめです。
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涼しさを感じ始め、徐々に寒さも感じるようになる10月~12月の大分。
10月になるとようやく最高気温が20℃台に落ち着き始め、涼しさが感じられるようになります。11月になるとさらに気温が下がり、最高気温が下旬には10℃台後半に落ち着くでしょう。一方で、最低気温が1桁になることもあるため、寒暖差には要注意です。12月には最低気温が0℃付近まで下がり、冬の到来を感じるようになるでしょう。
また、12月になると地域によっては初雪が観測されることも。冷え込みが目立ち始めるため、本格的に寒さ対策が必要になります。ダウンジャケットやコート、ニットやヒートテックなど、一通り冬服を着用して出かけましょう。
この時期のイベントでおすすめなのは11月~2月に開催される「おおいた光のファンタジー」。大分市の中心部が多彩なイルミネーションで彩られ、幻想的な雰囲気が楽しめます。
以下で10月~12月各月の気温に関して詳細をまとめます。
10月の大分は最高気温も大きく下がり、20℃台に落ち着き始めます。最低気温も10℃台になり、次第に涼しさが感じられるようになるでしょう。ただし、日中は快適な気温でも、朝晩は寒く感じる場合もあります。長時間外出する予定がある場合は、薄手のカーディガンなどを持ち歩くのがおすすめです。
11月になるとさらに気温が下がります。最高気温が10℃台後半になり、最低気温も1桁に。薄着では出かけるのが辛くなってくる時期なので、セーターやトレーナーなど厚手のトップスを着たり、薄手のアウターを羽織ったりするのがおすすめです。
12月は寒さが本格化し始める月。県内では初雪が観測される地域もあり、冬の到来を感じさせます。出かける際はニットなどにダウンジャケットやコートを重ねて着るなど、寒さ対策を徹底しましょう。また、この時期は乾燥にも注意。保湿できるクリームなどを上手に活用しましょう。
大分における冬の気候は、地域によって差があります。北部と西部は天気が悪い日が多く、中部と南部は天気がよい日が多いのが特徴です。
大分における夏の気候の特徴は、大雨になることが多く、雷雨も多い点です。夏に出かける際は忘れずに雨具を用意しましょう。
春は「チューリップフェスタ」、夏は「大分七夕まつり」、秋冬は「おおいた光のファンタジー」などが開催されます。どの時期に訪れても見どころが満載です。
大分で最も雨が降るのは6月~7月の夏の時期です。2024年の場合、8月の降水量が最多でした。この時期に訪れる人はご注意ください。
大分では雪が降ることもあります。早いと11月には初雪が観測されることも。特に大分県西部では寒さが厳しく、積雪することもあります。
日本の南にあるということで温暖なイメージのある大分。
夏場は40℃近くまで気温が上がることもありますが、冬は寒さが厳しく積雪する地域もあります。
大分は地域によって気候が異なるため、どこに旅行するかによって想定すべき気候や準備すべき服装も異なります。
大分旅行を検討している人は、この記事でご紹介した時期ごとの適した服装などを参考にしてくださいね。
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エンタメ系からお役立ち系まで、多岐にわたる記事を執筆。2024年10月にMATCHAに参加しました。
長年事務員として勤めた経験があり、オフィス系ソフトの操作、WEBデザイン、コーディングなどが得意です。
WEBライターとしては2022年5月より活動を開始しました。