【京都市京セラ美術館】蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影

こんにちは!今回CECが訪れたのは、京都市京セラ美術館で開催中の「蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影」です。 写真や映像作品など数々の作品を生み出してきた蜷川実花による、関西最大規模ともいわれる展覧会の様子をお届けします。
京都の街並みからインスピレーションを得た作品を展示
今回の展示では、京都国際観光大使も務めた蜷川実花さんと、クリエイティブチーム EiM(エイム)が手掛けた作品が展示されています。EiMは、蜷川実花さん、データサイエンティストの宮⽥裕章さんをはじめ、各分野のスペシャリストが集まるチームです。
作品制作にあたり、蜷川さんとEiMは何度も京都を訪れたそうです。「京都を歩いていると、異界につながる穴があるような感覚を抱きました。そうした京都の街並みからインスピレーションを受け、作品を制作しました。」と、開幕前の記者会見で蜷川さんは語っています。彼女が感じた世界とは、一体どのようなものなのでしょうか?
4,000本以上の彼岸花、約1,500本のクリスタルガーランド “百人百様”の没入型絵巻体験

会場は本展のために制作された映像インスタレーションや立体展示など全10作品で構成されています。足を踏み入れた瞬間、鑑賞者は作品の中に入り込み、まるで自身が主人公となって異界を巡るような“絵巻体験”が始まります。
ここでは、いくつかの作品を紹介します。

《Flowers of the Beyond》
4,000本以上の真紅の彼岸花が並ぶ空間。美しくもどこか違和感のある、異世界に迷い込んだような体験ができます。

《Whispers of Light, Dreams of Color》
約1,500本のクリスタルガーランドが光の中で煌めく幻想的な空間。近づいてよく見ると、ガーランドは蝶、星、ハートなど、多様なモチーフで構成されています。何があるのか探してみるのも楽しいですね。

《Silence Between Glimmers》
人の背丈ほどの大きな6枚のガラスパネルに、花畑、蝶、藤の花、桜、海中の光景など、光と影が織りなす写真が映し出されます。さらに、オーロラフィルターが対となって配置されており、動くたびに見え方が変化します。
会場限定のスペシャルグッズにも注目!


会場でしか手に入らないオリジナルアイテムが多数あり、中には京都の老舗ブランドとコラボしたグッズも。
蜷川実花作品の世界観を自宅でも楽しめます。プレゼント用にもぴったりですね。
作品を通じて、それぞれが自己と向き合う時間に

CGは一切使用せず、すべて現実世界の写真や映像をもとに制作された本展の作品。日常の中にある光と色を表現した**「光彩色(こうさいしょく)」と、影と色を表現した「影彩色(えいさいしょく)」がテーマとなっています。
光と影、彼岸と此岸――相反するものが共存するこの世界。作品に入り込むことで、自分自身と向き合う時間となるかもしれません。展覧会を鑑賞する前と後では、世界の見え方が少し変わっているかもしれません。
展覧会情報
蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影
期間:2025.1.11sat - 3.30sun
場所:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
Kyoto City KYOCERA Museum of Art, Higashiyama Cube
国内外から学生が集まるまち”京都で、わたしたちは世界各国から京都に居を置く留学生と日本人学生で活動をしている団体です。 私たち”アンバサダー”が、自身の体験や知識をもとに京都の文化観光を多様な言語でご案内します。 神社仏閣庭園、モダン建築、食文化、伝統芸能などの知識と体験、現地での出会いなど最高の思い出を作っていただくために、既存のコースから、オーダーメイドの特別な1日コースまでリクエストにお応えし、京都での忘れられない日々になるようお手伝いをいたします。 ガイドツアーだけでなく、ユニークベニューを活用したイベントから四季折々の京都文化を存分に楽しんでいただける企画まで、スペシャルな体験をご提供いたします。