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桃の節句 ひな祭りに向けて雛人形を飾りつける方、そして、新たに新調したいと考えている方へ、本記事ではひな祭りの飾りの意味や、飾り方を詳しくご紹介します。今年のひな祭りはお子さんと一緒に飾りつけを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ひな祭りといえば、ひな人形を飾る伝統的な行事。最近は、もっと自由に楽しめるおしゃれな飾りが注目されています。
「ひな祭りの飾りについて知りたい」「子どもと一緒にひな祭りを楽しみたい」そんな方に向けて、ひな祭りの飾りの意味や、飾り方を詳しくご紹介します。
今年のひな祭りは、伝統を大切にしながら自分らしいアレンジで特別な1日を演出してみてはいかがでしょうか
Picture courtesy of PR Times
雛道具とは、ひな人形とともに飾る小さな道具や調度品のことです。ひな祭りの雛飾りは、お雛様とお内裏様だけでなく、三人官女(さんにんかんじょ)や五人囃子(ごにんばやし)、随身(ずいじん)・仕丁(しちょう)などの人形に加え、実際の宮廷の暮らしを再現するための道具も一緒に飾られます。
雛道具の意味
雛道具は、単なる飾りではなく、お雛様が幸せな暮らしを送れるようにという願いが込められています。また、女の子の成長を願うひな祭りのテーマともつながり、将来、豊かで幸せな生活が送れるようにという願いも込められています。
雛道具の飾り方
・七段飾りの場合、三段目~五段目あたりに並べるのが一般的。
・三段飾りや五段飾りでは、スペースに合わせて重要な道具を厳選して飾りましょう。
・最近は、ミニチュアサイズの雛道具がセットになったおしゃれな雛飾りも人気です。
Picture courtesy of PR Times
つるし飾りの風習は、江戸時代に東北地方や静岡県などで広まりました。ひな人形は高価で庶民には手が届きにくかったため、手作りの布人形を吊るしてお祝いしたのが始まりとされています。
つるし飾りは、ひな人形のそばや部屋の壁、天井から吊るすのが一般的です。最近では、モダンなインテリアに合うシンプルなデザインや、コンパクトなサイズのものも増えています。また、つるし飾りを手作りする人も多く、布やフェルトでモチーフを縫い合わせ、オリジナルの飾りを作るのも人気です。
つるし飾りの意味
つるし飾りとは、布で作られた小さな人形や縁起物をひもで吊るして飾る、ひな祭りの伝統的な装飾の一つです。ひな人形の周りや部屋に華やかさを添えるだけでなく、子どもの健やかな成長や幸せを願うお守りとしての意味も込められています。
つるし飾りのモチーフと意味
つるし飾りには、縁起の良いモチーフがたくさん使われます。それぞれに願いが込められており、子どもが健やかに育つようにとの親の願いが反映されています。
桃 :魔除け・長寿
鶴 :長生き・健康
亀 :長寿・幸運
うさぎ:跳ねる=飛躍・成長
さる :災いが去る
金魚 :豊かさ・財運
巾着 :お金に困らないように
草履 :健康でよく歩けるように
花 :明るく美しい人生を願う
人形 :お守りとしての役割
Photo by AC
花飾りとは、ひな祭りの飾り物として使われる、花を模した飾りやモチーフのことです。ひな祭りの飾り付けにおいて、花飾りは非常に重要な役割を果たします。
特に桃の花が代表的ですが、他にも多くの種類の花が使われます。花は春の象徴であり、生命力や繁栄、幸福を象徴することから、ひな祭りにぴったりのアイテムです。
花飾りの意味
花飾りには、子どもの成長や家族の健康を願う意味があります。花を飾ることで、春の訪れを祝うと同時に、新しい季節への希望を込められています。
桃の花:魔除けの力を持つと信じられ、家族を守り、幸せをもたらすとされています。
菊の花:長寿や繁栄を意味します。
藤の花:幸運や結びつきの象徴。
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薬玉飾り(くすだまかざり)とまり飾りは、どちらも古くから日本の伝統的な行事に使われてきたものです。それぞれに深い意味が込められており、ひな祭りを華やかにするだけでなく、子どもの健やかな成長や幸せを願う意味もあります。
薬玉飾り
薬玉飾りは、ひな祭りや伝統的な日本の行事において、健康や無病息災を願う飾りとして使われます。薬玉は、薬を入れた玉に由来しており、もともとは病気を防ぐお守りとして飾られていました。ひな祭りでは、子どもの健康を祈る意味で飾られることが多いです。
薬玉飾りは、色とりどりの糸や布を使って作られた丸い玉の形をしており、その上に小さな花や飾りをあしらうことが一般的です。ひな壇の周りや天井から吊るす形で飾ります。
まり飾り
まり飾りは、丸い形をした小さな玉(まり)を使った飾りで、元々は日本の伝統的なおもちゃとして知られていました。ひな祭りでは、子どもたちの健やかな成長を願って飾られることが多く、元気で活発に成長するようにという願いが込められています。
色鮮やかな糸や布を使って作られ、華やかで可愛らしいデザインが特徴です。まりは、跳ねるように動くおもちゃであることから成長や向上心を象徴し、丸い形から円満な家庭や幸福な生活を願う意味も込められています。
Photo by AC
雪洞(ぼんぼり)は、ひな祭りの飾り物の一つで、ひな壇の左右に置かれる灯りの装飾品です。
日本の伝統的な照明器具で、ひな祭りの際に、華やかな光を灯して雰囲気を演出する役割を果たします。通常、雪洞はろうそくを灯して使いますが、現代では電気の明かりを使うことが一般的です。
灯りの部分は、傘のような形をしているものが多く、雪洞の足部分は細くて華奢なデザインであることが特徴です。色や装飾はさまざまで、金色や赤色の装飾が使われることが一般的で、ひな祭りの華やかさを引き立てます。
雪洞の意味
日本には古くから、灯りを灯して邪気を払うという風習があります。ひな祭りにおける雪洞は、魔除けや家族の無事を祈る意味が込められており、灯りを灯すことで、良い運気を呼び込むとされています。また、ひな壇を照らす雪洞の灯りが、ひな人形を美しく照らすことで、ひな祭りの華やかさを引き立てます。
雪洞の飾り方
雪洞は、ひな壇の左右に置くことが一般的です。これにより、ひな人形や雛道具が引き立ち、全体の飾り付けが華やかになります。また、雪洞の灯りが柔らかい光を放つことで、温かみのある雰囲気が生まれ、ひな祭りの特別感を演出してくれます。
Picture courtesy of Creema
お名前札には、ひな祭りに飾る人形や道具の名前や意味、またはその家族や子どもの名前が記されています。
子どもの名前が書かれたお名前札は、ひな祭りの飾りつけにおいて、子どもの成長や健康を祈るための特別な意味を持ちます。
子どもの名前札の意味
子どもの名前が書かれたお名前札は、ひな祭りの主役である子どもへの祝福と健康祈願のために飾られるものです。お名前札を使うことで、その子どもをお祝いする気持ちを込め、「この子のために、健やかな成長を祈る」という気持ちが表現されています。
飾り方と配置
子どもの名前が書かれたお名前札は、ひな壇の一部として配置されます。特に、ひな人形の近くやその前に置くことが多いです。場合によっては、ひな壇の中央や、正面に向けて配置することで、より目立つ位置に飾り、その子がひな祭りの主役であることを象徴します。
Picture courtesy of PR Times
お祝い着は、成長と幸せを祝うための特別な衣装で、主にひな祭りの行事やお祝いの席で着用されます。このお祝い着は、伝統的に晴れ着と呼ばれることが多いです。
お祝い着の種類
・振袖(ふりそで)
振袖は、伝統的な和装の一つで、袖が長くて華やかなデザインが特徴です。成人式や結婚式でもよく着用される振袖は、成長とお祝いを表現する衣装として広く親しまれています。
・訪問着(ほうもんぎ)
訪問着は、格式のある和装で、ひな祭りのような正式な席に適しています。美しい模様が施された訪問着は、品格や華やかさを引き立てる衣装です。
・ドレス(洋装)
近年では、洋服もひな祭りのお祝い着として選ばれることが増えてきました。特にピンクや赤、白などの華やかな色合いで、フリルやリボンが付いたドレスが人気です。和装に抵抗がある子どもにとっては、可愛らしいドレスが好まれることも多いです。
ひな祭りに飾るものには、女の子の成長と幸せを祈る意味が込められたさまざまなアイテムがあります。代表的な飾りは、ひな人形(雛人形)、雪洞(ぼんぼり)、桃の花、つるし飾り、薬玉(くすだま)飾り、お雛様の道具(雛道具)などです。
ひな祭りの飾りは、通常、2月の初旬から中旬にかけて飾り始めるのが一般的です。特に2月の中旬が目安とされ、3月3日のひな祭り当日に向けて準備を整えます。
ひな人形を飾る時期には立春や節分以降がよいとされ、ひな祭りの前々日までに飾り付けるのが望ましいとも言われています。飾りつけが遅くなってしまうと、ひな祭りを十分に楽しめないので、早めに準備をしましょう。
ひな祭りが終わった後は、できるだけ早く片付けることが一般的で、3月3日を過ぎたらすぐに片付けます。これは、長く飾っておくと、女の子の結婚が遅れるという言い伝えがあるためです。
ひな人形の飾り方は、お内裏様が右でお雛様が左という配置が、正式なスタイルとされています。
ひな祭りは、女の子の成長と幸せを祝う大切な行事です。
飾りや道具には、それぞれに意味が込められ、家族で一緒に楽しむ時間を作り出してくれます。桃の花や雪洞など、華やかな飾りを通して、特別な日を彩り、心温まるひな祭りを迎えてください。
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