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日本人でも間違えやすい、梅と桜と桃の見分け方
桜、梅、桃はどれもバラ科の植物で、見た目がよく似ているので混同しがちです。見分け方を覚えれば、花の鑑賞をより楽しめますよ!
日本を象徴する花といえば、桜。春にはいたるところで花が咲き、街に色を添えます。
桜に似た春を彩るピンク色の花に梅と桃があります。桜、梅、桃は、どれもバラ科の植物で、見た目がよく似ているので、日本人ですら混同しがち。海外の方はなおさら、見分けるのが難しいのではないでしょか。
でも、日本の春の景色をより楽しむために、見分け方を覚えておくことをオススメします。特徴も魅力も開花時期も異なるので、違いがわかれば、より楽しんで鑑賞することができます。
1番わかりやすいのは、花びらの形の違い。また、花のつき方にも違いがあり、よく見てみれば見分けるのはそんなに難しくありません。
梅
Photo by Pixta
桜よりも早く花を咲かせ、日本庭園などでも梅鑑賞のイベントなどが開催されることもある梅。まだ寒い頃から咲き始め、いち早く春の訪れを感じさせてくれる花でもあります。
開花時期
1月〜3月頃
特徴
・花びらの先が丸い。
・花柄(かへい)がなく、枝にくっつく形で咲いている。
名所
茨城「偕楽園」
東京「皇居東御苑」
京都「北野天満宮」
福岡「太宰府天満宮」
1カ所に1つの花の目が出るので桜や桃と比べてみると、控えめな印象です。白い花や淡いピンクの花もありますが、濃いピンク色の花を見かけることもあります。
桜
Photo by Pixta
桜は、日本と言われて思い浮かぶものの1つと言っていいほどの花。全国の桜の名所はどこも多くの人々で賑わいます。
開花時期
3月〜4月頃
花の特徴
・花びらの先が割れていて、ハートのような形。
・花柄が長く、ひとつの枝から多くの花を咲かせるので華やかな印象。
名所
北海道「五稜郭タワー」
東京「隅田公園」
京都「醍醐寺」
広島「千光寺公園」
熊本「熊本城」
種類によっては花びらの枚数も多くなりより華やかな印象。淡いピンクの花をもっとも多く見かけます。
桃
Photo by Pixta
桃といえば、日本の春の伝統行事、ひな祭りに飾られる花として知られています。ひな祭りの3月3日は、昔の暦で桃が花を咲かせる時期のため「桃の節句」と呼ばれることもあります。桃はもともと魔除けのパワーがあると言い伝えられていることから、女の子の健やかな成長を祈るひな祭りに飾られるようになりました。
開花時期
4月の上旬〜中旬
花の特徴
・花びらの先が尖っている。
・花枝はあるが、とても短く、枝に沿って花が咲く。
花芽は枝の両側から2つ以上で花を咲かせているので、梅より華やか。鮮やかなピンク色の花が多いです。
名所
茨城県「古河総合公園」
山梨県「南アルプス桃源郷」
長野県「千曲川沿岸」
日本の春をいろどる3つの花。違いを知っていれば、日本の春の景色をより一層楽しめそうです。
神奈川県在住。ジャンルを問わず、日本の古き良きスポット・モノを追いかけるライターです。神社仏閣、温泉、老舗酒場、鉄道をはじめとした乗り物、などをテーマに旅を楽しんでいます。旅行以外の趣味はお酒を飲むこと、相撲鑑賞、アート鑑賞、読書。