名古屋から30分!福招く町 愛知県常滑の宿泊施設・アクセス・観光ガイド
名古屋駅から電車で30分、中部国際空港がある愛知県常滑市は、常滑焼や招き猫など日本の伝統文化が息づく魅力あふれる観光地です。本記事では、おすすめの宿泊施設やアクセス方法、観光スポットまで詳しく紹介します。
常滑市ってどんなところ?
愛知県常滑市とは
愛知県知多半島の中央部西海岸に位置する常滑市。常滑中心部にある常滑駅は、空の玄関口である中部国際空港(セントレア)からも車で約10分、電車でも2駅、名古屋からも特急で30分という好立地にあり、港町の風情と独自の文化が発展した魅力溢れる街です。

「名鉄常滑駅」は中部国際空港から2駅、名古屋駅からも特急電車で30分の駅です。
常滑市は日本六古窯の一つである「常滑焼」の産地として知られ、古くから陶器の製造が盛んでした。また、近年は「Aichi Sky Expo」(愛知県国際展示場)の開業により、今まで以上に国内外からの観光客の往来も増えています。
常滑市は国際空港を有するまちでありながら、昭和の雰囲気が残る街並みとSNS映えするスポットが点在します。古き良き伝統をもつ日本の観光地であり、各観光名所への移動もスムーズです。
陶芸の伝統と革新が息づく常滑焼の魅力
常滑市を語るうえで欠かせないのが、「常滑焼」の存在です。常滑焼は、平安時代末期から続く歴史ある焼き物で、素朴ながらも力強い雰囲気が特徴です。急須や壺など、暮らしに根ざした陶器が多く、機能美にも優れています。

現在も多くの窯元や職人たちによって受け継がれ、中には、現代的なデザインや色合いを取り入れた新しい作品も日々増えています。記事の後半でも紹介しますが、観光スポットの一部には、陶芸体験ができる施設も充実しており、見るだけでなく触れて楽しむことができるのも特徴です。中部国際空港のすぐ近くで日本の伝統的な体験ができるというのは大きな魅力ですね。
個性豊かな招き猫の街
また、常滑市といえば「招き猫のまち」として有名なことを知っていますか?なんと招き猫の生産量が日本一でもあります。まちのあちこちにさまざまな大きさの招き猫が置かれており、特に有名なのが、高さ3.8メートル、幅6.3メートルもある巨大招き猫「とこにゃん」です。

巨大招き猫の「とこにゃん」は存在感抜群で撮影スポットになっています。
「とこにゃん」は、昭和初期に栄えた窯業地帯の面影を残す「やきもの散歩道」の道中にあり、その姿はSNS映えすると大評判です。やきもの散歩道では、他にもレンガ造りの煙突や窯、土管坂など、独特の景観も楽しめます。

実はこの招き猫の文化は、常滑焼の技術と結びつきながら発展してきたもので、地元の職人が一つひとつ丁寧に作り上げた招き猫は、お土産としても人気が高く、訪れる人々の幸運を願う象徴として親しまれています。常滑に来たら招き猫関連のお土産をぜひ買っていってください。
空港からのアクセス抜群!常滑市のおすすめ宿泊施設 5選!
常滑市には、観光やビジネスどちらにも便利に活用できる宿泊施設がそろっています。市内には4300室もの客室があり、ゆったりと滞在できるのが魅力です。
フォーポイントバイシェラトン 名古屋 中部国際空港
セントレアのアクセスプラザから徒歩圏内に位置するこちらのホテルは、世界的ホテルブランドの「マリオットインターナショナル」が手掛ける「フォーポイントバイシェラトン名古屋 中部国際空港」です。

館内全体にはフォーポイントブランドオリジナルのシトラスバーボンの香りが漂い、到着した瞬間から特別な滞在が始まります。セントレアのアクセスプラザから徒歩約6分という好立地に加え、無料シャトルバスも運行しているので大型荷物を持っていても安心して使えます。

2018年11月にオープンしたフォーポイントバイシェラトン名古屋 中部国際空港は、現代的なデザインと快適さを両立したホテルです。客室はスタンダードツイン、スタンダードキング、プレミアムツイン、プレミアムキング、ジュニアスイート、フォーポイントスイートの6タイプ。ジュニアスイートは角部屋に位置し、2方向からの景色を楽しめる9室限定の特別な空間です。すべての部屋にはシモンズ製フォーポイントオリジナルベッドとゆったり寛げる深めのバスタブが備わっています。
客室のデザインには、日本の伝統工芸「常滑焼」のモチーフや、愛知県の主要な産業である自動車や航空機などの力強さや機能美を表現した、インダストリアルな要素が随所に施されています。特定の日には花火が見える部屋もあります。
全319室の客室は25㎡以上とゆとりのある広さを誇り、USBポート付きのサイドテーブルやワークデスクなど、機能的な設備も充実しているので、ビジネスから観光まで幅広いニーズに対応しています。

ホテルは自由に旅を楽しむインディペンデントトラベラーをメインターゲットにしており、出張やワーケーションで利用するお客様も多く訪れます。共用スペースでは、ビリヤードやバーでのくつろぎ、ワークスペースでの作業が可能です。宿泊者専用のフィットネスルームは24時間利用でき、最新の設備と快適な環境が整っています。
館内は英語・中国語に対応。2階のロビーには地元・常滑や空港をモチーフにした遊び心あふれるインテリアがちりばめられ、観光の前に地域の魅力を感じられます。

食事会場では、船のライトを模した装飾やレンガの質感など、細部までこだわった空間となっており、食事の時間を楽しいものにしてくれます。
東横INN中部国際空港
「東横INN中部国際空港 I・II」は、中部国際空港ターミナルへは徒歩約7分、近隣のイベント会場(Aichi Sky Expo)には徒歩約10分の好立地のため、出張や旅行に便利なホテルです。

総客室数は、全2,274室を有する、東横INN最大のホテルで、1号館は個人旅行者様向け、2号館は海外および国内の団体旅行者様向けに分かれており、館内には多言語対応可能なスタッフも在籍しています。1号館と2号館の間にある立体駐車場は約1000台収納でき、現在は240時間1000円のキャンペーン中(キャンペーン適用には諸条件有)です。

客室は多様で、3名まで泊まれるトリプルルーム、大人4名まで利用できるデラックスツイン、ペットと泊まれる専用ルーム(13室、2号館側の屋外にドックラン併設)などがあります。どの部屋もレイアウトに統一感があり、チェックインからチェックアウトまでスムーズな宿泊が可能です。Wi-Fiや加湿器など、快適に過ごすための設備が整っています。また広い朝食会場からは海や飛行機が見えるパノラマビューでビュッフェスタイルの朝食をご堪能いただけます。
朝と夕方~夜にはホテル⇔空港までの無料送迎バスを運行しており、予約不要で乗車可能です。
また、1号館2号館共にコンビニエンスストアのほか、コインランドリー、自動販売機、ビジネスカウンター、マッサージチェアなどの設備が整っているため快適に過ごすことができます。

1号館に併設されている宿泊者専用の無料コインロッカーは638台。荷物をロッカーに入れてからイベントにも行けます。

2号館の1階にはクラシックカー「モーガン」や「ハーレー」が展示されており、1号館の宿泊者も写真撮影ができるため人気スポットです。
中部国際空港セントレアホテル
中部国際空港直結の利便性を誇る「中部国際空港セントレアホテル」です。全376室の客室は、全室Wi-Fi完備で快適な滞在が可能です。

名鉄中部国際空港駅の改札からわずか100m、徒歩2分で空港チェックインカウンターに到着できる圧倒的な近さで、移動の負担も少なく、ゆっくりと過ごすことができます。

2025年7月に完成した、和の温もりを感じるファミリールーム。最大4名様まで宿泊可能です。職人の技が光る組子細工は、お部屋ごとに異なり、旅の思い出を彩ります。日本の伝統美に触れながら、心安らぐひとときを楽しめます。トイレとバスルームが独立しているため、小さなお子様連れのご家族でも安心です。

空の特等席を満喫できるエアポートビュープランは、航空ファンや家族連れに大人気。滑走路を一望できるお部屋からは、間近で飛行機の離発着を眺められ、時間ごとに異なる表情を楽しむことができます。

旅の思い出を彩るコンセプトルームもあり、中でもハローキティルームは可愛らしい内装と世界観で、海外からの旅行者にも人気です。
中部国際空港セントレアホテルは、空港直結という抜群のロケーションに加え、お子様連れに嬉しいアメニティなど、幅広い層の利用に適しています。また、ビジネス利用に最適な機能的な客室から、グループ旅行におすすめな広々とした客室まで、様々なタイプの客室が揃っており、旅行スタイルや同行者に合わせて、好みに合った客室を選ぶことができます。

宿泊者専用ラウンジでは、挽きたてのコーヒーを味わいながら、落ち着いた空間でゆったりとした時間を過ごすことができます。また、レストランでは、新たにヴィーガンメニューが導入され、多様な食のニーズに対応。名古屋名物のきしめんや手羽先、地元産の新鮮な食材を使ったお漬物など、ご当地の味も楽しめます。
スプリングサニーホテル 名古屋常滑駅前
こちらは空港から2駅離れた「常滑駅」の西口出てすぐという立地の「スプリングサニーホテル名古屋常滑駅前」です。中部国際空港駅までは電車で2駅、約5分という距離にあり、空港利用者にも好まれています。

すべての客室は24㎡のゆとりある広さで、大きなスーツケースを広げても十分なスペースがあります。また、全室バスタブ付きのバスルームが備わり、長旅の疲れをゆっくり癒せることでしょう。客室タイプはツインルームが中心で、他にはダブルルームもご用意しています。シングルルームはありませんが、その分、ゆったりとした滞在が可能です。
館内の案内は中国語、台湾華語、英語、日本語を含む複数言語に対応しており、安心して滞在いただけます。

特別な体験を求める方には、15階と14階にある和室フロアがおすすめです。和室は24㎡の広さで、畳敷きの廊下が広がり、エレベーターを降りた瞬間から靴を脱いでくつろげます。眺望も良く、ご家族連れやお子様連れのお客様にも人気です。
ホテルの屋上は日の出から日の入りまで開放しており、駅周辺で最も高い建物からの景色を楽しめます。季節やタイミングが合えば、花火大会の様子も一望できる点は特におすすめです。

ロビーには大きな招き猫があり、季節ごとに装飾が変わります。旅の途中で快適に過ごす拠点として、ぜひ選んでみてください。

このホテルで注目したいのが、地下1階にある人工温泉「招き湯」です。朝5時から入浴可能な大浴場で、旅の始まりにも終わりにも楽しめる点は重宝することでしょう。湯上りには、休憩スペースで無料のアイスを楽しんだり、漫画を読みながらリラックスすることができます。
朝食はバイキングになっており、その日に仕入れた食材を活かした手作りの種類豊富なメニューをビュッフェ形式で楽しめます。
Hills house second
「旅先で暮らすように滞在したい」。そんな方におすすめしたいのが、「Hills house second」です。こちらも名鉄常滑駅から近く徒歩4分の距離です。築150年以上の古民家を丁寧にリノベーションした全4室の隠れ家的なゲストハウスです。

周辺は日本家屋の街並みが広がり、明治時代から造られた土管を利用した坂道や道も見どころ。街歩きや文化体験をゆっくり楽しめます。

館内の壁や食器棚、テーブルには常滑焼の作品が並び、滞在中に実際に使用した器を気に入り、お土産として購入されるお客様も少なくありません。地元で活躍する陶芸作家とのつながりも深く、ご希望があれば作家を紹介してもらえるのも魅力のひとつです。
焼き物文化とアットホームな雰囲気が調和したこの宿は、工芸に関心のある方や地域の暮らしに触れてみたい方にぴったりです。長期滞在にも対応しており、中には3か月以上ゆったりと過ごされる方もいます。

South, North, East, Japaneseの各ルーム(約10〜25㎡)は、それぞれに異なる間取りとデザインを持ち、各部屋2名から3名の定員で合計11名まで宿泊可能です。

畳とフローリングを組み合わせた室内は、どこか懐かしくもモダンな雰囲気が漂い、長期滞在を希望する方にも向いています。
朝食にはオーナーが自家栽培した野菜を使った和・洋のプレートが提供され、旅行者に口コミで美味しいと評判です。
前述の「とこにゃん」からも近い場所に位置しています。
柔軟な交通手段!常滑へのアクセス方法
常滑市へのアクセスは非常に便利で、多様な交通手段があります。自分たちの旅行スタイルに合わせて選択するとよいでしょう。
【中部国際空港から】
車で約10分、名古屋鉄道空港線であれば「常滑駅」まではたったの2駅と非常に近いため、飛行機を利用する旅行者にはフライトの前後に行きやすい理想的な立地です。
所要時間:約5分
運賃:大人330円
【名古屋駅から】
名古屋鉄道名鉄線より直通電車を使えば約30〜40分で到着します。名古屋観光とセットで訪れるプランも立てやすいでしょう。
乗車駅:名鉄名古屋駅(JR名古屋駅から徒歩約7分で乗車できます)
路線:名鉄常滑線(名鉄空港線直通)
所要時間:約30〜40分(列車種別により異なります)
運賃:大人750円
注意点:
→特急・快速急行・急行・準急・普通:常滑駅に停車します。
→ミュースカイ(全車特別車・指定席):※時間帯により常滑駅には停車しません。
【東京・大阪方面から】
まずは新幹線で名古屋まで移動し、そこから名鉄線(名古屋鉄道)に乗り換えるのが一般的な訪問ルートです。
なお、空港からの移動を検討する場合は、「TOKONAME SHUTTLE」という便利な無料バスサービスも運行されています。中部国際空港からやきもの散歩道やホテルなどへの移動が楽になり、手ぶら観光も可能ですので利用してみてください。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
レンタカーを使えば、周辺の観光地もあわせて巡ることができ、自由な旅の計画が立てられます。旅行者の目的に応じた移動手段を選べる点が、常滑市の魅力の一つです。
常滑市でおすすめの観光スポット5選
「やきもの散歩道」
常滑駅から徒歩5分の場所に位置する「やきもの散歩道」。趣ある街並みを楽しみながら、窯元や工房が並ぶ小道を散策できるスポットです。伝統的な陶器やモダンな作品まで、幅広い焼き物を見れるほか、名物の巨大な登り窯や土管坂など写真スポットもたくさんあります。
「INAXライブミュージアム」
次に紹介するのは「INAXライブミュージアム」です。中部国際空港から車で約10分で着く当所は、陶芸やタイル製作の体験が楽しめる複合施設となっています。特に鮮やかなタイルの壁が広がる展示エリアは、インスタ映え抜群。家族連れにもおすすめのスポットなため、子供から大人まで幅広く楽しめるスポットです。

「りんくうビーチ」
海辺でゆったりとしたい方には「りんくうビーチ」がおすすめ。りんくう常滑駅から徒歩15分ほどのアクセスに加え、夕陽が沈む際は美しい海岸線に心打たれること間違いなし。バーベキュー施設やカフェなども充実し、夏には海水浴客でにぎわう人気スポットです。

「イオンモール常滑」
買い物やグルメを楽しむなら「イオンモール常滑」は外せません。りんくう常滑駅から徒歩1分、約180店舗のショップが並び、ファッションから地元グルメまで豊富なラインナップ。また、敷地内には子供が楽しめるテーマパークや温泉施設もあり、1日中遊べる施設です。

ショッピングモールでありながら、地元のグルメやお土産も充実していますので、発着前後に立ち寄るのにもおすすめ。イオンモール常滑の紹介記事もご参考に。
「澤田酒造」&「盛田味の館」
最後に紹介するのは、歴史と伝統を感じることのできる「澤田酒造」と「盛田味の館」です。常滑駅から車で約10分の場所にあり、酒蔵見学や醤油作りの歴史を学ぶことができます。試飲・試食コーナーも充実しており、常滑ならではの地酒や伝統調味料をお土産にするのもおすすめです。


常滑でしか体験できない伝統文化
いかがでしたでしょうか。
常滑市は、ただ観光を楽しむだけでなく、訪れる人が実際に「体験」できる街です。味わい深い町並みも、常滑の風土と人の手が作り上げた「文化遺産」と言えるでしょう。訪れることで、ものづくりの心や日本の伝統文化に触れることができるのは、他の観光地ではなかなか得られない経験です。
空港からのアクセスも良好な常滑市。愛知旅行やセントレアに行く際には、ぜひ足を運んでみてください。
その他の常滑の観光情報もこちらから確認できます。
“常滑市に訪れるすべての方が様々な魅力に触れて、楽しく幸せな気分になり、明日から元気になれる“幸せのチカラ(ハッピー)”を持って帰ってほしい“という想いが込めた「Happy Come On TOKONAME(ハッピーカモントコナメ)」をキーワードに観光PRを行っています。