三重県松阪市 自然と歴史が息づく場「伊勢山上飯福田寺」
今回は長い歴史を持ち、修験道の修行場として知られる、三重県松阪市の「伊勢山上飯福田寺(いぶたじ)」を紹介します。
自然と伝統が息づく場所「伊勢山上飯福田寺」
日本の古き良き伝統と自然の美しさを感じたい。そんなときは、三重県松阪市の「伊勢山上飯福田寺(いぶたじ)」を訪れてはいかがでしょう。この寺院は西暦701年に開創された長い歴史を持ち、修験道の修行場として知られています。豊かな自然と歴史的な背景が調和するこの場所で、心と体の浄化を体験してみませんか。

▲飯福田寺
伊勢山上飯福田寺の成り立ち
伊勢山上飯福田寺は、701年に役小角(えんのおづぬ)が開創したとされ、修験道と深い関わりを持つ寺院です。
※修験道:山岳信仰を基盤に仏教や道教が融合した日本特有の宗教であり、自然の神秘と霊力を通じて修行するもの。
飯福田寺は、その修行場として長い間利用され、現在でも修験道の行場として多くの人々を引きつけています。
伊勢山上に挑もう!
伊勢山上の山道は一般の方も登ることができます。しかし、この道は単なる登山道ではなく、岩壁を登り、深い谷を越えるといった険しいものとなっています。そのため、登るには、ある程度の体力と装備が必要となります。登山する前には必ず飯福田寺にて受付し、入山料500円を支払ってください。
薬師堂からスタートし、山に入ってから5分ほど歩くと大きな岩崖が現れます。そこは表面が滑りやすいため「油こぼし」と呼ばれています。設置されている鎖をつたって登らなくてはならないほどの急斜面で、崖のくぼみに足をひっかけながら登ります。

▲最初の難所である「油こぼし」。手袋を装備することをオススメします。
自然の岩でボルダリング!?
岩場を進むと役小角を祀っている岩屋本堂に到着。この本堂は大きな自然の岩の風化によって生じた浸食部分に建てられています。

▲大きな岩屋根に安置された本堂
本堂の横には次の難所「鐘掛(かねかけ)」が立ちはだかります。岩壁にできた突起やくぼみに手足をかけて登ります。その後、直角についた鎖を伝って岩の頂上を目指します。とても危険なルートですが、本堂を一度引き返すと迂回ルートもあるので、無理は禁物です。

▲自然のボルダリング「鐘掛」

▲岩を登りきれば、切り開かれた山の景色が待っています。
伊勢山上頂上に到着!
鐘掛岩を登りきった後、しばらくは穏やかな歩きやすい道が続きます。そして遂に、標高380mの伊勢山上最高点「大天井」に到着!岩壁を登るなかなかハードな道のりだったので、登りきった後は達成感があります。大天井は平らで広い場所なので、そこで一休み。

▲休憩を終えて、帰路につきます。
帰り道は随所に岩場が現れます。山から落ちないよう注意を払って進みましょう。

▲伊勢山上には絶景ポイントがたくさん!
数々の難所を乗り越えて、無事帰ってきました。帰ったら飯福田寺の受付で下山報告をしてください。

▲階段はゆっくり降りましょう。
アクセス情報
伊勢山上へのアクセスは以下の通りです。
【車でのアクセス】
伊勢自動車道「松阪IC」からR166経由で約40分。無料駐車場あり。
【公共交通機関でのアクセス】
JR・近鉄「松阪駅」から三交バス「柚原」行き「うきさとむら前」下車し、そこから徒歩60分
※公共交通機関での直通便はないため、計画的な準備が必要です。
まとめ
古くから続く行場としての伝統、修験道の精神、そして自然の恩恵が融合した「伊勢山上飯福田寺」。ここでは観光という表面的な楽しみだけでなく、心の平穏と高まりを感じることができます。日本旅行の中でも特に奥深い文化と歴史に触れる機会として、この寺院を訪れることはあなたにとって特別なものとなるでしょう。 あなたもぜひ、伊勢山上飯福田寺で忘れがたい神秘のひとときをお楽しみください。
【三重県松阪市の詳しい観光情報はこちら】
三重県松阪市は日本のほぼ中央に位置し、世界に誇るグルメ・松阪牛、豊かな歴史文化、美しい自然を楽しめます。江戸時代、お伊勢参り(日本最高位の神社への巡礼)の最後の宿場町であった松阪は、多くの人やものが行きかう交通の要衝として栄え、多数の豪商を輩出しました。これらの商人たちが、江戸で松阪もめんなどの商いに成功し、松阪に繁栄をもたらしました。