岡山土産と言えば「きびだんご」!老舗「廣榮堂」に行ってみた(岡山市)
日本の昔話「桃太郎」に登場する「きびだんご」をご存知ですか?岡山では、たくさんの種類のきびだんごがお土産として販売されています。今回は、その中から1856年創業の歴史あるお店「廣榮堂」のきびだんごを紹介します。 (写真提供・廣榮堂)
一緒に紹介してくれるのは、岡山のご当地ヒーロー「モモセイバー」!
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目次
- 廣榮堂とは?
- 元祖きびだんご:日本一と認められた伝統の味
- 五味太郎さんのイラストが可愛い個包装:全6種類のキャラクター
- 限定販売の「むかし吉備団子」:岡山県産の特別なきびだんご
- 購入できる場所:岡山県内と全国の百貨店で
- まとめ:岡山を訪れたら必ず味わいたい伝統の和菓子
廣榮堂とは?

「廣榮堂」の開業はなんと江戸時代です。もとは「廣瀬屋」という7代続いた陶器店でしたが、安政3年(1856年)に和菓子店に転業したのが始まりです。当時の岡山藩の家老であった伊木三猿斎の指導のもと、古くから岡山にあった素朴な「黍団子」を、お茶席にも合う高級な和菓子として作り変えました。そして藩主から、備前国の国印である釘抜き紋の使用を許可されました。つまり、「きびだんご」が岡山を代表する銘菓として、藩主に公式に認められたということです。ここから「廣榮堂」のきびだんごは広く知られるようになりました。

それから170年、今も同じきびだんごを味わえるのは素晴らしいことですね。岡山県出身の作家・内田百閒は「廣榮堂」のきびだんご、特に串に刺したものが大好きだったといわれています。作品『夜明けの稲妻』の中では「中納言の吉備團子屋は廣榮堂」と書いています。中納言には現在も店舗があります。
元祖きびだんご:日本一と認められた伝統の味

きびだんごと聞いてすぐに思い浮かぶのは桃太郎の物語です。おばあさんが作ってくれたきびだんごを持って鬼退治に向かった桃太郎。きびだんごを分け与えて、犬・猿・雉を仲間にする場面は有名ですね。

廣榮堂の「元祖きびだんご」には特別なエピソードがあります。明治19年(1886年)に明治天皇が岡山を訪問された際、初代店主・浅次郎氏が自ら作った「きびだんご」を献上しました。そのお返しに天皇は「日の本にふたつとあらぬ吉備団子 むへ味はひに名を得しや是」という歌を詠んでくださり、「日本一のきびだんご」とお墨付きをいただいたそうです。その後、鉄道の発達に伴い岡山駅のお土産として、鬼退治の縁起の良い物語とともに岡山を代表する名物として全国に知られるようになりました。

今回、株式会社廣榮堂の小西祐貴さんにお話を聞きましたが、やはりこの「元祖きびだんご」がお店の最大の特徴とのことでした。主原料のもち米には、北海道名寄市産のものを使用しているそうです。特徴的なパッケージイラストは世界的な絵本作家・五味太郎さんによるもの。一度見たら忘れられないデザインですよね。
五味太郎さんのイラストが可愛い個包装:全6種類のキャラクター

箱の中のきびだんごは、五味太郎さんの素敵なイラストの包装紙に個別に包まれています。実は前から気になっていることがあったので、小西さんに聞いてみました。
筆者:包装のイラストには何種類ありますか?また購入した箱には全種類入っているのでしょうか。

小西さん:イラストの種類は非常に多くありますが、元祖きびだんごのパッケージには決まった6種類(桃太郎、鬼、犬、猿、雉、ロボットのようなキャラクター)のイラストがランダムに入っています。なお、10個入シリーズは現在7つの味(元祖、黒糖、海塩、きなこ、白桃、抹茶、スポーツ)で展開しており、いずれも同様の仕様です。

私の箱にはちゃんと全種類入っていました。桃太郎たちと一緒に入っていた謎のロボットのようなキャラクター。こちらは何のキャラクターなのか聞いてみたところ、特に名前は決まっていないそうで、「受け取った人が自由に感じるままで良い」と五味太郎さんがおっしゃっていたそうです。
限定販売の「むかし吉備団子」:岡山県産の特別なきびだんご

今回お話を聞いて初めて知った「むかし吉備団子」。全国展開している元祖きびだんごとは別に、岡山県内の直営店7店舗と、オンラインショップ限定で販売しているそうです。こちらは、岡山県内の契約農家で特別栽培米として生産されたもち米を使用した商品です。パッケージも少し大人っぽいデザイン。「元祖きびだんご」より甘さは控えめで、歯ごたえがしっかりしていて違った美味しさがありました。こちらもおすすめです。

購入できる場所:岡山県内と全国の百貨店で

直営7店舗(中納言本店・藤原店・さんすて岡山店・岡山髙島屋店・倉敷店・倉敷雄鶏店・天満屋岡山店)とオンラインショップで購入できます。そのほか、岡山県内のJR関連売店、天満屋ストア等のスーパーマーケット、サービスエリア・パーキングエリアなどで広く販売されています。県外では主に百貨店で取り扱われています。
まとめ:岡山を訪れたら必ず味わいたい伝統の和菓子
私のきびだんごとの出会いは学校給食だったように記憶しています。そんな風に岡山では身近な「きびだんご」ですが、岡山県外の方はあまり食べる機会がないかもしれません。ぜひこの機会に一度味わってみてくださいね!

今回訪問した「廣榮堂」の藤原店と中納言本店には喫茶室もあり、食事をしながらゆっくり過ごすこともできますよ。

【廣榮堂藤原店】
所在地:岡山県岡山市中区藤原60
TEL:086-271-0101
店休日:第2月曜日および第4月曜日 ※ ただし、祝日、繁忙期、または季節のイベントと重なる場合は営業
駐車場:あり
岡山県は、西日本の中央に位置しており、1年を通して雨が少なくて温暖な気候から「晴れの国」と呼ばれています。京都、大阪、広島の有名観光地めぐりの中間地点でアクセス便利!瀬戸大橋を経由して四国に渡る際の玄関口でもあります。 また、「フルーツ王国岡山」とも呼ばれ、瀬戸内の温暖な気候の中、太陽を浴びたフルーツは、甘さ、香り、味ともに最高品質。 白桃をはじめ、マスカットやピオーネなど、旬のフルーツが味わえます! 「岡山城」や日本三名園の「岡山後楽園」、倉敷美観地区といった、歴史、文化、アートなど世界に誇る観光スポットもあります!