旅の準備はじめよう
瀬戸内海を渡る穴場サイクリングロード「とびしま海道」
とびしま海道は、広島県呉市と安芸灘に浮かぶ7つの島(下蒲刈島、上蒲刈島、豊島、大崎下島、平羅島、中ノ島、岡村島)を結ぶ全長約31kmのルート。瀬戸内海の島々を眺められる美しい道のりで、サイクリングロードにぴったりです。
とびしま海道とは、中国地方にある広島県呉市と安芸灘(あきなだ)に浮かぶ7つの島(下蒲刈島、上蒲刈島、豊島、大崎下島、平羅島、中ノ島、岡村島)を結ぶ全長約31kmのルートです。とびしま海道一帯は柑橘類の産地として有名であり、収穫時期にはオレンジ色に染まった山々の景色を堪能することができます。
本州側より安芸灘大橋、蒲刈大橋、豊島大橋、豊浜大橋、平羅橋、中の瀬戸大橋、岡村大橋という7つの橋が存在しています。これらの7つの橋を渡っていくと、愛媛県今治市の岡村島に到着します。
しまなみ海道と同様に、サイクリングロードとして推奨されており、日本全国からのサイクリストがここに集います。さあ、そんなとびしま海道をGoogleのストリートビューで覗いていきましょう。
最も本州に近い「安芸灘大橋」
広島県呉市からとびしま海道を渡る際、最初に通過するのが全長1175mの安芸灘大橋です。
安芸灘大橋を渡る際は、橋が架かる小島にも注目してみてください。この小島をじっと見ていると、あたかも猫がうずくまっているようにも見えるため、「女猫島(めねこしま)」と呼ばれています。
安芸灘大橋を渡り切ると、そこはとびしま海道の玄関口、下蒲刈島です。
上記写真にカーソルを合わせ、クリック&ドラッグしてみてください。周囲の風景が変わり、まるでその場にいるような気分を味わえます。
海洋レジャースポット上蒲刈島へ至る「蒲刈大橋」
下蒲刈島の東部に位置するのは上蒲刈島へと通じる全長480mの蒲刈大橋です。
とびしま海道の7つの橋のなかでは最も早い1979年10月13日に開通しました。
上蒲刈島は広島県内でも有数の海洋レジャースポットです。島の南部には白砂の浜が200mにわたって広がっており、青い海に白い砂浜、周辺の新緑という見事なコントラストの美を堪能できます。
広島県を代表する鳥、"アビ"が暮らす「豊島大橋」
続いて、上蒲刈島・豊島(とよしま)間に架かる全長903.2mの吊橋、豊島大橋です。
周辺の地域には、広島県の県鳥にも指定されているアビが数多く分布しています。県鳥とは、各都道府県を代表する鳥のこと。そのため地元住民の間では、「アビ大橋」という愛称で親しまれています。
"アビ"のレリーフに注目!!「豊浜大橋」
豊島・大崎下島(おおさきしもじま)間に架かるのは全長543mの豊浜大橋です。1992年11月30日に開通しました。
歩行者用道路の手すりには、アビのレリーフが270個も! 豊浜大橋を渡るたびに、可愛らしいデザインに胸が弾むことでしょう。
“とびしま海道”唯一のコンクリート橋「平羅橋」
大崎下島から岡村島に架かる3つの橋、平羅橋・中の瀬戸大橋・岡村大橋は、「安芸灘オレンジライン」と総称されています。
まず、大島下島・平羅島間に架かるとびしま海道で唯一のコンクリート橋、平羅橋です。全長98.5mの、とびしま海道の7つの橋のなかでは最も短い橋です。
海面からの高さは決して高くありません。そのため、平羅橋の下を航行可能な船は漁業船のみに限定されています。
アーチ橋「中の瀬戸大橋・岡村大橋」で海上の旅は締めくくり!
安芸灘オレンジラインのちょうど真ん中辺りに位置するのは、平羅島・中ノ島間に架かる全長251mの「中の瀬戸大橋」です。瀬戸内界隈でもよく見かけるアーチ状の橋です。
中ノ島の向こうにある島は、愛媛県今治市の岡村島。双方の島は全長228mのアーチ橋で結ばれています。このように海上で県境をまたぐ、農地の間を通っている農道橋というのは日本全国歩き回っても見当たりません。
この近辺は瀬戸内海国立公園の区域内でもあります。そのため、周辺の自然と調和させるため、瀬戸大橋と同色のライトグレーのカラーリングが施されています。
日帰りもOK。とびしま海道で気軽なサイクリングを楽しもう
とびしま海道は、広島県・愛媛県の両県にまたがるサイクリングロードです。広島バスセンターにて「とびしまライナー(蒲刈・豊浜・豊方面行)に乗車すると、1時間半程度でとびしま海道のそれぞれの島に到着します。サイクリングを楽しみたい方は「見戸代(みとだい)」バス停で下車するとよいでしょう。しまなみ海道の約半分の片道30キロほどであり、日帰りでも十分往復できます。しまなみ海道とはまた違った瀬戸内の魅力に出会えるためオススメです。
※本記事はストリートビューブログから転載したものです。
ストリートビューMedia(https://media.l-s.co.jp/streetview/)を運営。 『世界に日本を伝えよう!』をテーマに、Googleストリートビューを通して 世界中の見たことがないような素敵な場所を紹介しています。