【東京近郊】ムーミンと一緒に旅行しよう！千葉県いすみ鉄道の田舎旅

千葉県には絶景を見ることができる鉄道があります。その名もいすみ鉄道。

日本の田舎風景を眺められる鉄道路線ということで、鉄道ファンの中では以前からよく知られていました。かつては赤字で廃業の危機に瀕したこともあるのですが、社員のみなさんの努力の下で、ようやく運営を継続していけるようになりました。

現在ではディープな旅行の必見のスポットの1つにさえなっています。それではこれから、いすみ鉄道の魅力を感じられる旅に行ってみましょう！

台湾と意外にも深い繋がりのあるいすみ鉄道

いすみ鉄道は千葉県房総半島の民営鉄道会社で、千葉県内では有名な鉄道路線です。全長わずか26.8km、駅は全部で14つしかありません。しかし、沿道の風景は秀麗で、あぜ道が縦横に走る様子が旅行者の心を癒やしてくれます。

観光旅行を主としており、路線の長さや営業方式、独特な景観などが台湾の集集線と似ています。そのため、2014年には台湾鉄路管理局の集集線と姉妹鉄道関係が締結され、現在乗車券の相互割引が始まりました。

割引方法はいすみ鉄道のHPをご覧ください。

今回は東京駅からJR外房線特急で大原駅まで、その後いすみ鉄道の大原駅まで来ました。東京駅から出発して約2時間です。下車するとすぐに田舎の魅力を感じることができます。

駅の中は記念品と切符の売場になっているので、ぜひチェックしてみてください。

ホームはとても小さく、旅客がみんな次の電車が来るのを待っています。遠くに黄色の光る車両がゆっくりと向かってくるのが見えてきます。

ムーミンがテーマのかわいい車両

こちらの車両は、ムーミンをテーマにしたもの。窓にもムーミン一家のシールが貼ってあります。

車内はとてもシンプル。昔に舞い戻ったかのような気分になります。駅員さんが親切に「満足のゆく写真が撮れましたか？」「この旅を楽しめましたか？」などと聞いてくれ、一般電車に乗った時には感じることの出来ない暖かさを感じることが出来ます。

気ままに途中下車して美しい景色を楽しみましょう！

今回は1,000円の1日フリー乗車券を買ったので、どの駅でも乗り降りすることができます。思うままに途中下車の旅を楽しんでみました。

ただし、一つひとつの駅の距離は短くても本数は多くないので、先に時刻表を調べておいた方がよいですよ。

ムーミンとかくれんぼ 国吉駅

国吉駅は最も人気の駅のひとつです。それは駅の近くにムーミンが何匹も隠れている草原があるからです。

草原の中にぽつぽつとある小さなお城とムーミン達が草の中でかくれんぼをしています。これも旅客達の撮影スポットの一つです。

小さな停車駅ですがムーミングッズも販売していますよ。

嬉しいのは、レンタサイクルのサービス。申込用紙に記入すれば無料で自転車を借りて、近くをぶらぶらできます。

大河ドラマ『真田丸』にまつわる歴史遺跡 大多喜駅

ここは鉄道の中で唯一駅員さんのいる停車駅で、一帯は「房総の小江戸」と呼ばれています。最近歴史大河ドラマ『真田丸』が放送された関係でだんだんと注目を集めています。

その原因はほかでもありません。物語にも登場する本田忠勝が築いた「大多喜城」がここにあるからです。大多喜小学校の正門からこの大多喜城を遠くに見ることができます。

下町街道には大屋旅館、豊乃鶴酒造など、多くの国家指定文化財があります。

写真は1849年に商人の住宅兼商店として建築されたものです。

博美洞は手作り甲冑工房。建物は元々、郵便局として使われていました。

全ての甲冑はダンボール紙や紐を使用し約半年かけて心を込めて作られたもので、工房の周りには本多家家紋の由来とされる「立葵(たちあおい)」が植えられています。お店の方がとても熱心に案内してくれますよ！

紙製の甲冑はよく見ていくとやはり違いが分かります！ 不定期ですが甲冑製作講座も開講していますよ。

田園風景を一望　小谷松駅

小谷松駅の近くでは、毎年6月上旬にロマンティックな紫陽花が見頃を迎え、沢山の人が写真を撮りに訪れます。

停車駅のすぐ近くには「熊野神社」があり、神社の境内から田園全てを見渡すことができ、心がゆったりとして愉快な気持ちを感じることができます。

おわりに&アドバイス

1,000円の一日フリー乗車券は当日なら自由に使用できますが、もし「急行」に乗った場合は300円支払わなければなりません。

東京からこんなに近い場所で大自然と歴史に近づける場所があるなんて思いもよりませんでした。列車に乗ったらあなたもいすみ鉄道の魅力を感じられること間違いなしです！

Information

いすみ鉄道
住所：千葉県いすみ市内
価格帯：フリーパス乗車券1,000円(急行料金＋300円)
公式HP：いすみ鉄道