旅の準備はじめよう
目的別に使い分け!東京のお得なフリーパス徹底比較
日本旅行の一番のネックといえば、高い交通費。交通費を抑えたい人は、交通機関のフリーパスを使ってみましょう。 本記事では、東京近郊の観光に便利なフリーパスをご紹介します。交通費を節約してもっと多くの場所に出かけましょう!
東京近郊を遊びつくしたいならフリーパスがオススメ
日本旅行の一番のネックといえば、高い交通費であることは間違いありません。交通費を抑えるためには、交通機関のフリーパスを使うのが賢い方法!
本記事では、浅草、銀座など「東京の主要観光地をたくさん巡りたい人」、主要スポットは回ったから「東京のよさをもっと見つけたい人」、日光や軽井沢など「東京近郊の観光地も行きたい人」の3つのニーズにわけてお得なフリーパスを紹介します。
交通費を節約して、観光を楽しみましょう!
※記載している料金はすべて税込です。
目次
- 初めての東京に!都内の主要観光地を巡りたい人向け
- 1.交通機関をほぼ網羅「東京フリーきっぷ(1日乗車券)」
- 2.期間選択も!旅行者のための「Tokyo Subway Ticket」(24-hour~72-hour)
- 3.とにかく安く移動するなら「東京メトロ24時間券」
- 4.広範囲の移動は「都区内パス」
- 5.下町エリアへ行きたい方は「都営まるごときっぷ(1日乗車券)」
- 東京上級者!路線をテーマに観光プランを組む人向け
- 6.下町を楽しむなら「都電一日乗車券」(東京さくらトラム)
- 7.お洒落スポット巡りに「トライアングルチケット」(東急電鉄)
- 8.路面電車で寺社仏閣とカフェめぐり「世田谷線散策きっぷ」(東急電鉄)
- 9.下北沢、吉祥寺、高尾山まで満喫できる「京王線・井の頭線一日乗車券」
- 東京だけじゃ物足りない!近郊へも旅行したい人向け
- 10.関東エリアをスムーズに旅行「JR TOKYO Wide Pass」
- 11.東京近郊を観光するなら「Greater Tokyo Pass」
初めての東京に!都内の主要観光地を巡りたい人向け
「浅草寺に仲見世通りなど。浅草を楽しみ尽くす観光ガイド」より
電車、地下鉄、バス、モノレール……東京都内は公共交通機関が発達しており、さまざまな会社の鉄道が張りめぐらされています。ICカードを購入すれば毎回きっぷを購入する手間が省けますが、気軽に乗っていたら予想以上にお金がかかっていたということも。
東京の観光スポットをお得に回りたい! という方には各会社で販売しているフリーパスがオススメ。ここでは初めての東京観光をする方向けに、主要観光地を回れるフリーパスを紹介します。
これから紹介するフリーパスは5種類。回れる観光地は下の図の通りです。
駅名 | 東京フリーきっぷ | Tokyo Subway Ticket | 東京メトロ24時間券 | 都区内パス | 都営まるごときっぷ |
浅草/押上 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
上野 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
秋葉原 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
築地/銀座 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
東京 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △(※1) |
六本木 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
日本橋 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
両国 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
新宿 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
渋谷/原宿 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
池袋 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
※1:東京駅すぐの大手町駅にはアクセス可能。
「東京フリーきっぷ」か「Tokyo Subway Ticket」を買えば、主な観光スポットは回れるでしょう。その代わり、ほかのチケットと比べて金額も少し高め。行きたい場所によっては別のフリーパスで間に合う場合もあります。
自分に合ったフリーパスを選ぶために、それぞれの特徴や料金、購入場所を見ていきましょう。
1.交通機関をほぼ網羅「東京フリーきっぷ(1日乗車券)」
都内23区を移動するなら「東京フリーきっぷ(1日乗車券)」でほぼ網羅されます。都営のバスも使えるので、駅から離れた観光地でもバスがあれば便利。
また、対象施設で割引やプレゼントのサービスがうけられる「ちかとく」もあります。
メリット | ・都内の主要路線をカバー ・「ちかとく」サービス対象 |
利用可能な交通機関 | ・東京23区内のJR線(快速含む) ・東京メトロ、都営地下鉄の普通列車 ・日暮里・舎人ライナー ・東京さくらトラム(都電荒川線) ・都営バス全線(深夜バス、座席定員制を除く) |
料金 | 大人:1,590円 子ども:800円 |
注意点
・新幹線は乗れません。
・特急・急行列車は運賃のみ有効。追加で特急料金が必要です。
・有効期間は切符に記載の日付(購入した日)のみです。
購入場所
フリーパスエリア内の主要駅にある指定券売機、みどりの窓口、JR EAST Travel Service Centerなど。
公式HP:https://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=2098
2.期間選択も!旅行者のための「Tokyo Subway Ticket(24-hour~72-hour)」
Picture courtesy of 東京メトロ
「Tokyo Subway Ticket」は、東京メトロと都営地下鉄を利用できる乗車券。1日単位ではなく、3種類の時間(24h、48h、72h)から購入します。
メリット | ・使用する時間帯を選択できる。 |
利用可能な交通機関 | ・東京メトロ、都営地下鉄 |
料金 |
【24時間】大人:800円、子ども:400円 【48時間】大人:1,200円、子ども:600円 【72時間】大人:1,500円、子ども:750円 |
注意点
・購入の際にはパスポートが必要です。
購入場所
・成田空港 第1、第2ターミナル到着ロビー(京成バスチケットカウンター)
・羽田空港 国際線旅客ターミナル2F到着ロビー(観光情報センター)
・東京メトロ定期券売り場(新宿駅、上野駅、日本橋駅、池袋駅など)
公式HP:https://www.tokyometro.jp/ticket/value/travel/index.html
3.とにかく安く移動するなら「東京メトロ24時間券」
東京メトロが24時間乗り放題になるフリーパス。「Tokyo Subway Ticket」より使える駅は限られますが、その分安価です。
両国国技館のある両国駅へは直接いけませんが、主要な観光スポットはこちらでも十分カバーできます。
メリット | ・安価で主要の観光地巡りが可能 |
利用可能な交通機関 | ・東京メトロ全線 |
料金 | 大人:600円 子ども:300円 |
注意点
・使用開始から24時間に限り有効です。
購入場所
東京メトロ各線・駅の券売機。前売り券は東京メトロ定期券うりば(中野・西船橋・渋谷駅除く)で購入可能です。
公式HP:https://www.tokyometro.jp/ticket/value/1day/index.html
4.広範囲の移動は「都区内パス」
東京23区内のJRの電車(快速を含む)が1日乗り降り自由になります。新宿や渋谷をはじめ、中野や高円寺などサブカルチャーで有名なエリアへも行くことができます。
メリット | ・東京の中心部を通る線のため、都内のメインスポット巡りがスムーズ |
利用可能な交通機関 | ・東京23区内のJR線 |
料金 | 大人:750円 子ども:370円 |
注意点
・東京メトロ、都営地下鉄には乗車できません。
・利用期間はチケット記載の日付に限ります。
購入方法
フリーパスエリア内のJR主要駅の指定券売機、みどりの窓口、JR EAST Travel Service Centerなど。
公式HP:https://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=2091
あわせて読みたい
5.下町エリアへ行きたい方は「都営まるごときっぷ(1日乗車券)」
東京下町エリアをメインに観光予定なら、「都営まるごときっぷ」がオススメ。
浅草、日本橋の散策や、月島でもんじゃ焼きを食べたり、東銀座駅で降りて歌舞伎座で歌舞伎鑑賞とみどころはたくさん。
また、東京フリーきっぷ(1日乗車券)と同じく「ちかとく」サービスがついています。
メリット | ・下町エリアの観光に便利 ・「ちかとく」サービス対象 |
利用可能な交通機関 | ・都営地下鉄 ・日暮里・舎人ライナー ・東京さくらトラム ・都営バス全線(深夜バス、座席定員制を除く) |
料金 | 大人:700円 子ども:350円 |
注意点
・JR線、東京メトロは利用できません。
・利用期間は、利用日当日のみです。
購入方法
都営地下鉄各駅の自動券売機、都バス・東京さくらトラムの車内、日暮里・舎人ライナー各駅の自動券売機。
公式HP:https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/subway/fare/otoku_metro.html
東京上級者!路線をテーマに観光プランを組む人向け
東京にはさまざまな鉄道会社の路線が走っており、主要なJRや地下鉄だけでなく、一部エリアを走る私鉄会社の路線でもフリーパスを発券しています。
エリアによって雰囲気も異なるので、フリーパスを使った旅行プランを立てるのも東京の楽しみ方の1つになりますよ。
6.下町を楽しむなら「都電一日乗車券」(東京さくらトラム)
「道路を走る荒川線、東京の下町の懐かしい風情を味わう(後編)」より
東京さくらトラムの全線を、乗車券購入当日に限り自由に乗り降りできる切符です。東京さくらトラムには30の駅があり、早稲田、池袋から浅草寺のある台東区をつないでいます。
鬼子母神前駅すぐの「雑司ヶ谷 鬼子母神堂(きしもじんどう)」や、"おばあちゃんの原宿"と呼ばれる巣鴨の「地蔵通り商店街」、王子駅前には桜のきれいな飛鳥山公園など観光スポットも充実。
1回の運賃は170円なので、3回乗るならフリーパスがオススメです。
主な観光地 | 雑司ヶ谷 鬼子母神堂、巣鴨、王子稲荷神社、飛鳥山公園など |
利用可能な交通機関 | ・東京さくらトラム |
料金 | 大人:400円 子ども:200円 |
購入場所
東京さくらトラムの電車内。紙の切符を購入するか、ICカードに付加することができます。
また、紙の切符を購入した場合は、切符を提示すると沿線にある紙の博物館、北区飛鳥山博物館の入場料が割引に、あらかわ遊園は無料で入れます。ほか、沿線の一部施設では割引などの特典も行っています。
公式HP:https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/toden/fare/otoku_toden_oneday.html
7.お洒落スポット巡りに「トライアングルチケット」(東急電鉄)
自由が丘の街並み
田園都市線、大井町線、東横線上の主要駅である渋谷、二子玉川、自由が丘の3点を結ぶエリアを、販売当日に限り乗り放題の切符です。
スイーツショップやカフェが充実した自由が丘を訪れたり、代官山や二子玉川でショッピングをして楽しむことができます。
渋谷から出発して、桜で有名な中目黒、お洒落エリアの自由が丘、二子玉川を回ると交通費は432円。フリーパスを買えばお得に回れます。二子玉川には落ち着いた空間でカフェ、本、家電や雑貨を楽しめる蔦屋家電やショッピングスポットが充実していますよ。
主な観光地 | 渋谷、中目黒、自由が丘、など |
利用可能な交通機関 | ・東急東横線(渋谷~自由が丘) ・東急田園都市線(渋谷~二子玉川) ・東急大井町線(自由が丘~二子玉川) |
料金 | 大人:400円 子ども:200円 |
購入方法
東急線各駅の券売機(こどもの国線、世田谷線を除く)。トライアングルチケットのエリア外で購入した場合は、エリアまでの往復料金がセットになっています。
公式HP:http://tokyu-triangle.tokyo/
8.路面電車で寺社仏閣とカフェめぐり「世田谷線散策きっぷ」(東急電鉄)
東急世田谷線が販売している一日乗車券です。この線は三軒茶屋駅から下高井戸駅までを、時速40キロ・所要時間16分で結ぶ短い路線。
地域の暮らしが垣間見える「松陰神社通り商店街」や、大量の招き猫で有名な「豪徳寺」、コンパクトで雰囲気のよい居酒屋が集まる「三軒茶屋」など、1日散策しても飽きないでしょう。
電車はわずか330円で当日乗り放題になります。本来は1駅乗るだけでも150円かかるので、3回乗れば元が取れますね。
主な観光地 | 松陰神社、豪徳寺、三軒茶屋など |
利用可能な交通機関 | ・東急世田谷線 |
料金 | 大人:330円 子ども:170円 |
購入方法
世田谷線三軒茶屋駅、上町駅、下高井戸駅の各改札口
公式HP:https://www.tokyu.co.jp/railway/ticket/types/value_ticket/setagaya_ticket.html
9.下北沢、吉祥寺、高尾山まで満喫できる「京王線・井の頭線一日乗車券」
「あの頃に戻って迷子になろう!『三鷹の森ジブリ美術館』」より
京王線・井の頭線に1日乗り放題の切符。範囲は広く、京王線は新宿駅から高尾山口まで、井の頭線は渋谷から下北沢を通って吉祥寺までを移動できます。
都心から少し離れたサンリオピューロランド、高尾山などに行き、途中の気になる駅で降りて散策はいかがでしょうか。
主な観光地 | 吉祥寺、三鷹の森ジブリ美術館、下北沢、高尾山、サンリオピューロランドなど |
利用可能な交通機関 | ・京王線、井の頭線 |
料金 | 大人:900円 子ども:450円 |
購入場所
京王線・井の頭線の各駅にある自動券売機
公式HP:https://www.keio.co.jp/train/ticket/profitable/index.html
あわせて読みたい
東京だけじゃ物足りない!近郊へも旅行したい人向け
10.関東エリアをスムーズに旅行「JR TOKYO Wide Pass」
「富士山・桜・五重塔が揃った“The Japan”な絶景スポット「忠霊塔」の楽しみ方」より
関東エリア周辺の主な交通機関が3日間乗り放題になるフリーパス。東京を起点に、富士山や河口湖、新幹線に乗って軽井沢や宇都宮、日光など他県へ行く人にオススメです。
とくにウィンターシーズンには、新幹線の駅に直結したゲレンデ「GALA湯沢」でリフト券などの割引特典がうけられます。
主な観光地 | 東京、GALA湯沢、日光、熱海、軽井沢など |
メリット | ・人気観光地やスノーリゾートへの交通が3日間乗り放題 ・スノーシーズンはGALA湯沢での特典付き |
利用可能な交通機関 | ・JR東日本、富士急行、伊豆急行線 ・りんかい線、東京モノレール ・関東エリアの新幹線、特急列車指定席 など |
料金 | 大人:10,000円 子ども:5,000円 |
注意事項
・東海道新幹線やJRバスは乗車できません。
・東北地方・北海道へ向かう新幹線「はやぶさ号」、「こまち号」は特急券が別途必要です。
・富士急行線内の「フジサン特急」1号車に乗車する場合、また「富士登山電車」に乗車する場合は別途料金が必要です。
・新幹線や急行列車等の指定席は予約が必要です。
・購入の際には日本国籍以外のパスポートが必要です。
購入場所
成田空港、空港第2ビル、東京モノレール羽田空港国際線ビル、東京、新宿駅のJR EAST Travel Service Center など
公式HP:https://www.jreast.co.jp/e/tokyowidepass/
11.東京近郊を観光するなら「Greater Tokyo Pass」
小江戸・川越
関東地方の私鉄12社の路線やバスが、3日間乗り放題になるフリーパス。街並みが美しい川越や、温泉地として有名な箱根など、東京から1~2時間ほどの観光地へ行きたい方はこちらが便利です。
主な観光地 | 東京、日光、川越、箱根など |
メリット | ・東京・神奈川・千葉・埼玉の観光地への交通が3日間乗り放題 ・バスも乗車できるため、駅から離れた観光地へのアクセスも便利 |
利用可能な交通機関 |
・東武線、京王線、京急線、京成線、小田急線、東急線、東京メトロ、都営地下鉄、横浜市営地下鉄、みなとみらい線、相鉄線、東京さくらトラム ・私鉄12社が運行する東京・神奈川・千葉・埼玉の一般バス |
料金 | 大人:7,200円 子ども:3,600円 |
注意事項
・JR線は利用できません。
・購入の際には日本国籍以外のパスポートが必要です。
・利用時、自動改札は通れません。有人改札で駅のスタッフに提示しましょう。
・有料特急や指定席の利用には、別途費用がかかります。
購入場所
・京成線「成田空港」駅、または「空港第2ビル」駅インフォメーションセンター
・京急線「羽田空港国際線ターミナル」駅インフォメーションセンター など
詳細は「3日間乗り放題!お得で便利な「Greater Tokyo Pass」完全ガイド」をご覧ください。
公式HP:https://greater-tokyo-pass.jp/index.html
まとめ
多くのスポットへ移動する観光を計画の方は、フリーパスで交通費の節約になるはず。また、車窓から眺めて気になった景色があれば、気軽に下車できるのもフリーパスの魅力です。
東京近辺を遊びつくして、他の人とはひと味違った新しい旅の思い出を作ってみてください。
スマホでかんたん、荷物預かり。便利なサービスを利用しよう! 詳細はこちら!
※この記事は繁体字から翻訳・編集されました。
※本記事は2017年3月28日に公開した記事をリライトしたものです。