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箱根で絶対行きたいスポット7選 〜温泉、自然、美術館〜
東京から日帰りで行ける温泉地として人気な、神奈川県の「箱根」。箱根で絶対訪れたいマストスポット7つのほか、旅行前に知っておきたい気候の情報、スムーズに観光するための交通手段などをまとめました。
ライター
日帰り旅行もOK!温泉で有名な箱根とは
東京から行きやすい温泉スポットとして人気な場所が、箱根。温泉地として有名な箱根ですが、豊かな自然や美術館などの観光スポットが集まり、登山電車やロープウェイなどの移動手段まで楽しめる観光地です。
東京から箱根までは電車で1時間半〜2時間程度で、新宿から直通の特急列車もあるなどアクセスも抜群! 今回は箱根に行ったら絶対行きたい厳選7スポットと、オススメモデルルートやアクセス方法などをご紹介します。
1.箱根湯本の温泉
「東京からも日帰りで行ける!箱根の玄関口「箱根湯本」の見所」より
まずは、何といっても温泉! 箱根湯本は、東京から箱根に行ったときに到着する駅。坂に沿って川が流れ、風流な景色の中に温泉旅館が点在しています。箱根のおいしい水で作られたそばを提供するお店など、レストランも多いので、まずは駅周辺で腹ごしらえをするのもよいでしょう。
「東京からも日帰りで行ける!箱根の玄関口「箱根湯本」の見所」より
駅周辺にはおみやげ店が並ぶので、ショッピングを楽しむのもいいですね。さっそく温泉に浸かりたい、という方は日帰りで行ける温泉旅館などもありますよ。
駅前には観光案内所があるので、こちらで地図などをもらって箱根の旅に出かけましょう。観光案内所は英語、中国語、韓国語が対応可能。大きな荷物がある人は、箱根湯本駅内にキャリーサービス(有料)があり、預ければ宿泊先のホテルまで届けてくれます。
箱根町総合観光案内所周辺のおすすめホテル
2.芦ノ湖
Picture courtesy of Odakyu Electric Railway/JNTO
芦ノ湖は、かつての火山爆発によって誕生した湖で、箱根のシンボル的存在。芦ノ湖のほとりに佇む「箱根神社」(後述)の鳥居と、富士山の2ショットは絶景フォトスポットとして知られています。
1周19キロメートルもある大きな湖で、周囲には観光スポットも点在しています。中でも箱根関所は、江戸時代に東京と京都を結んでいた道「東海道」の重要な関所(検問のための施設)として機能していました。現在は当時の建物が復元され、重厚な関所の雰囲気を感じることができます。
ほかには恩賜箱根公園など自然を感じられるスポットもあり、海賊船を模した遊覧船に乗れば、ゆったりと景色を楽しめますよ。
3.箱根神社
芦ノ湖の一角には「箱根神社」があり、湖に浮かぶ大鳥居を望めます。芦ノ湖を訪れる際は、こちらもぜひ立ち寄りたいスポット。
箱根神社が建てられたのは1200年以上前と伝えられています。多くの武将が訪れて戦の勝利を願ったことから、勝負に関する願いが叶うと言われ、今も観光客をはじめ多くの人々で賑わいを見せています。
箱根神社周辺のおすすめホテル
4.大涌谷(おおわくだに)
大涌谷は、箱根の活火山の迫力を体験できるスポット。辺り一帯に白煙と硫黄のにおいが立ち込め、その独特な景観から江戸時代には“地獄谷”と呼ばれていたそう。現在は箱根ロープウェイを使って行くことができます。
こちらは大涌谷でしか食べられない、温泉で茹でた黒たまご。食べると寿命が伸びるという言い伝えがある、大涌谷の名物です。
その見た目にちょっと驚きますが、中身は通常と同じ白いゆでたまご。火山ガスの影響で、殻が酸化して黒くなっているのです。お湯で作ったゆでたまごより“うまみ成分”が20%も高いそう。その場で殻を剥いて食べることができるので、大涌谷を訪れる際は熱々をぜひ味わってみてください。
大涌谷周辺のおすすめホテル
5.彫刻の森美術館
Picture courtesy of JTA/JNTO
「彫刻の森美術館」は、日本初の野外ミュージアムとして1969年に開館しました。7万平方メートルという広大な敷地の中に、ロダンやヘンリー・ムーアなど近現代を代表する彫刻家の名作が展示されています。
Picture courtesy of JTA/JNTO
豊かな緑の中を歩きながら、ゆっくりと自分の気になる作品を探しましょう。敷地内には、陶芸作品をはじめ300点余りのピカソ・コレクションを収蔵する「ピカソ館」もあり、1日中のびのびとアートを鑑賞することができます。
箱根エリアには、ほかにも大型の美術館が点在しています。日本画から洋画まで幅広く所蔵する「ポーラ美術館」や日本画のコレクションが充実した「岡田美術館」など、あわせて巡るのもオススメです。
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6.箱根ガラスの森美術館
Picture courtesy of 箱根ガラスの森美術館
「箱根ガラスの森美術館」は、芦ノ湖の北側・仙石原エリアにある、ガラス細工の作品を展示・販売する美術館。
日本で初めてのヴェネツィアングラス専門の美術館で、ヴェネツィアをイメージした豪華な空間が広がっています。
敷地内の湖を取り囲むように「ヴェネツィアン・グラス美術館」と「現代ガラス美術館」があり、それぞれで繊細なガラス芸術を鑑賞できます。また、クリスタルガラスのアーチや噴水など、美術館以外にもフォトジェニックなスポットがたくさん。
オープンテラスのカフェでは、カンツォーネを聴きながら旬の食材を使ったパスタをいただくことができます。
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7.箱根登山鉄道
Picture courtesy of 箱根登山鉄道 「箱根の四季を感じる列車、「箱根登山鉄道」の旅」より
箱根登山鉄道は、小田原駅から早雲山(そううんざん)駅までをつなぐ鉄道。急な山道を“スイッチバック”という珍しい運行方式でジグザグに登っていきます。登りながらどんどん標高が高くなり、終点駅と始発駅では、標高差が736メートルもあります。
「箱根湯本駅」や、彫刻の森美術館に最寄りの「彫刻の森駅」、大涌谷にアクセスしやすい「強羅駅」など、観光の要所に駅があります。
Picture courtesy of 箱根登山鉄道 「箱根の四季を感じる列車、「箱根登山鉄道」の旅」より
沿線ではアジサイや紅葉など、四季によって移り変わる箱根の自然を見ることができます。単なる移動手段ではなく、旅の楽しさを感じることのできる鉄道です。
1泊2日のモデルコース
1泊2日あれば、今回ご紹介したような主要なスポットは概ね回れます。
朝、新宿を出発すれば、お昼ごろには箱根湯本駅に到着します。まずは駅周辺のおそば屋さんなどでお腹を満たしましょう。そのあとは彫刻の森美術館、またはガラスの森美術館などのアートを鑑賞して、ゆっくり温泉につかりましょう。
2日目は大涌谷と、芦ノ湖周辺を散策。帰りに箱根湯本駅周辺でおみやげを買って、旅の思い出に。美術館などをじっくり回るのであれば、2泊あると安心です。
箱根の気候と適切な服装
標高の高い箱根は、東京と比べて気温が低いです。特に夜になると夏でも冷え込むことがあるので、どの季節でも防寒着を用意しておくと安心。11月〜3月の冬は雪が降ることもあるので、雪対策の装備も揃えたいところです。
箱根観光は歩くことも多いです。山道のように整備されていない場所もあるので、歩きやすい靴で行きましょう。
また箱根は山の上ということもあり、天気が変わりやすいです。突然の雨にも対応できるように、傘や雨具も揃えておくと安心ですね。
お得な移動手段
箱根エリアをたくさん移動する方は、箱根フリーパスが便利。これ1枚あれば、箱根登山鉄道やバス、ロープウェイ、周遊船まで箱根のほとんどの交通機関を自由に乗り降りできます。
最短2日間(大人5,140円)から販売されており、小田急線の各駅、箱根登山鉄道の各駅などで購入することができます。詳しくは、箱根ナビの公式HP(英語・繁体字・簡体字・韓国語・タイ)を参照してみてください。
効率的に回りたいのであれば、レンタカーを利用するのもよいでしょう。公共交通機関の運行時間を気にすることなく、旅を楽しむことができます。
箱根までのアクセス
東京から箱根まではロマンスカーが便利。新宿駅から、最短1時間15分で箱根湯本駅まで行くことができます(2,280円)。小田原駅で乗り換えていく場合は、小田原駅で箱根湯本鉄道に乗り換え、計約2時間(1,190円)です。
予約や空席照会は、小田急電鉄の公式HPをご覧ください。
箱根の旅を楽しもう!
箱根は大自然に囲まれたエリアで、景勝地や美術館もたくさんあります。移動手段も、箱根ならではの登山電車やロープウェイなどがあるので、上手に使い分けて、快適に観光スポットを回りたいですね。
元記事執筆:Jumpei Kawashima
この記事は2016年8月15日に公開された記事をリライトしたものです。