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富士山が見える! 人気の箱根温泉~日帰り入浴、旅館、アクセス情報など~
日本一高く美しい富士の山を眺めながら温泉に入ることができると、日本人だけでなく訪日観光客にも人気の箱根温泉。その温泉の効能や日帰り入浴スポット、オススメ旅館など、箱根温泉を満喫するのに欠かせない情報をまとめました。
箱根温泉とは
箱根は、神奈川県の西部と、富士山のある静岡県の県境にあります。箱根温泉は、箱根山(はこねやま)の火山活動によって40万年もの年月をかけてできた温泉です。
1626年には、東海道(※1)を通る人や物を検査したり通行税を徴収する「関所」も設けられ、交通機関の発展とともに、人の行き交いが絶えない温泉地となりました。
1877年に外国人のためのリゾート施設「冨士屋ホテル」が開業して以来、訪日観光客が多く訪れる温泉地のひとつとなっています。
箱根温泉の人気の秘密は、その立地条件。東京から近いうえに、日本一の富士山を眺めながら温泉を楽しめる、なんとも贅沢な温泉地なのです。
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※1 :東海道……昔の幹線道路で、三重県から茨城県を結ぶ道のこと。
箱根温泉の効能
7カ所の温泉がある「箱根七湯」として始まった箱根温泉ですが、現在は「箱根二十湯」、つまり20の温泉が箱根湯本・塔之沢、強羅(ごうら)、宮ノ下・小涌谷(こわくだに)、仙石原(せんごくはら)、芦ノ湖・芦之湯の5つのエリアに広がっています。
箱根温泉では種類の異なる泉質がひと目で分かるように、各温泉にプレートで表示されています。
・単純温泉・・・肌触りがよく、香りに癖がありません。不眠症やうつ状態などへの効果が期待できます。
・硫酸塩泉・・・陽イオンが主成分で、きりきずや冷え性などによいと言われています。
・塩化物泉・・・俗名「熱の湯」。皮膚に塩分が付着するほどで、冷え性や皮膚乾燥症などへの効果が期待できます。
・硫黄塩泉/酸性泉・・・ともに殺菌力が強いため、アトピー性皮膚炎などの皮膚病の症状を緩和してくれると言われます。
・炭酸水素塩泉・・・「美人の湯」ともいわれ、皮膚の角質を柔らかくし、冷え性を改善すると言われています。
・その他・・・各温泉によって異なりますので、現地で確認しましょう。
箱根温泉への行き方
東京からの行き方
東京駅からJR東海道新幹線こだまで小田原駅に行き、そこで箱根登山鉄道に乗り換えます。
新宿駅からは小田急ロマンスカーか小田急高速バスで1本です。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
大阪からの行き方
新大阪駅からJR東海道新幹線ひかりに乗って小田原駅で下車。箱根登山鉄道に乗り換え、箱根湯本駅で降ります。所要時間は3時間、料金は12,410円です。
福岡からの行き方
・電車での行き方
博多駅からJR山陽新幹線のぞみでまず新大阪に出て、JR東海道線ひかりに乗り換えます。小田原駅で箱根登山鉄道にお乗り換えください。所要時間は5時間、料金は20,950円です。
・飛行機での行き方
福岡空港-羽田空港間は、航空会社4社が1日50便以上運行しています。羽田空港からは、小田急箱根高速バス「箱根湯本エアライナー」が便利です。ただし、1日2本しか運行していませんので、運行時刻にご注意ください。
箱根湯本駅から箱根温泉へのアクセス
箱根温泉の玄関口、箱根湯本駅から強羅までは箱根登山鉄道が走っていますので、塔之沢、宮ノ下、小涌谷、強羅エリアの温泉にアクセスできます。強羅より先は、箱根登山ケーブルカーとロープウェーをご利用ください。
また、伊豆箱根バスと箱根登山バスが箱根町を網羅しているので、移動に便利です。旅館まではタクシーでの移動も可能ですが、旅館が最寄り駅まで送迎バスを運行していることがあるので、旅館を予約する時にお尋ねください。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
箱根温泉の日帰り入浴スポット
日帰り入浴ができる施設を紹介します。
※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、営業時間が変更になることがあります。事前に公式HPを確認して訪れるようにしましょう。
箱根湯寮(はこねゆりょう)
贅沢な一日を過ごしたいのなら、ここ。大浴場には内湯と、岩風呂や信楽風呂といった露天風呂が5種類あり、貸切で利用できる個室つきの露天風呂が19室もある、日帰り温泉施設です。
箱根湯寮
料金:大浴場:大人1,500円、子ども1000円(税込、入湯税込)
湯遊び処 箱根の湯
内湯のほか、細かい泡が沸くバイブラ湯、打たせ湯、ジェットバス、寝湯の4種類の露天風呂があります。ポイントカードや回数券もあるので、リピーターには嬉しいです。
湯遊び処 箱根の湯
料金:大人1,100円、子ども550円(税込、入湯税込)
湯の里 おかだ
15種類ものお風呂がある箱根湯本の日帰り温泉施設。内湯を出ると、岩風呂や泡風呂といった5種類の露天風呂を転々とすることができます。家族風呂もあるので、家族だけでゆっくり入ることもできますよ。
湯の里 おかだ
料金:大人1,450円、子ども600円 早朝入浴割引あり
家族風呂は45分で1,100円(税込、入湯税込)
箱根温泉のオススメ旅館
オススメの旅館を紹介します。
華の宿ふくや
箱根で豪華な滞在をご希望なら、6つの客室各部屋に露天風呂がついているこの旅館がオススメです。英語を話すスタッフがいるのも安心です。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町箱根571-18
元湯 環翠楼(かんすいろう)
強羅にある創業400年の老舗旅館で、その建物は有形文化財に指定されています。見晴らしのいい露天風呂やレトロなお風呂に加え、こちらでは水を使わない岩盤風呂もお楽しみいただけます。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町塔之沢88
箱根湯本温泉 吉池(よしいけ)
広大な日本庭園をもつこちらの旅館では、庭園の中にある露天風呂が楽しめます。こちらは日帰り入浴もOKです。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本597
箱根小涌谷温泉 水の音
本館は宮ノ下温泉、新館は小涌谷温泉と、ひとつの旅館でふたつの温泉が楽しめるスパホテル。13の湯めぐりができ、お部屋も洋室と和洋室からお選びいただけます。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷492-23
箱根 花紋
露天風呂を含め、10種類もの源泉湯めぐりができる旅館で、最上階には露天風呂付客室が6室あります。まだ外国語には対応していませんが、訪日外国人からも好評です。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本435
箱根温泉を楽しむポイント
箱根では、その大自然を楽しむスポットだけでなく、彫刻の森美術館やポーラ美術館といった美術館も多く、箱根神社のような歴史あるスポットもあります。芦ノ湖の遊覧船からは、箱根の雄大な景色をお楽しみください。
グルメでは、強羅駅近くにある田むら銀かつ亭の「豆腐かつ煮」が人気です。玉子茶屋の箱根大涌谷名物「黒タマゴ」1個食べると7年寿命が延びると言われています。ちもとの「湯もち」や菊川商店の「箱根まんじゅう」はおみやげにもどうぞ。
箱根は、夏は東京に比べ涼しく、冬もわりと温暖ですが、6月から9月にかけて雨が多くなっています。エリアによって標高差があるので、標高1000mを超える大涌谷辺りに行く場合は服装に注意しましょう。
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※本記事は2017年に公開された記事を再編集したものです。
奈良生まれの旅好きライター。日本の魅力を世界の人々に伝えていきたいです。