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両国国技館で相撲を楽しもう!大相撲の基本情報とチケットの購入方法
日本の国技「相撲」についての基本情報や両国国技館で大相撲を見る方法や楽しみ方を解説しています。
日本の国技、"相撲"とは?
日本の国技「相撲(すもう)」。外国人力士が日本で活躍しているということもあり、海外でも人気のスポーツです。そもそも相撲とは何か、日本ではどこで相撲観戦ができるのか、気をつけることは何かなど、相撲の基本情報から相撲観戦の情報までまとめてご紹介します。
力士って何?女性の力士は存在する?
相撲は、土俵という直径4.55mのエリアで廻しという用具を腰に巻いた2人の選手が組みあって勝ち負けを競う競技です。相撲の競技者のことを、「力士」と呼びます。
競技として組織的に成立したのは17世紀頃のことで、現在では外国人力士もたくさんいます。元々は宗教的な儀式でもあり、今でも競技が始まる初日に土俵に日本酒・米・塩などの供え物を埋め、相撲の神様を迎え入れ、最終日である「千秋楽(せんしゅうらく)」に送り出すなどの風習が残っています。そのような歴史背景から、相撲は日本の「国技」として日本人の生活や心に根づいているのです。
男性に比べると、女性の力士はほとんど存在しません。まずプロの女性力士は現在いません。しかし、大学の相撲部など、一部のアマチュアスポーツクラブでは、女性同士で技を競い合う女子相撲の選手も存在します。
番付とは?
日本の相撲には「大相撲」と「相撲」の2種類があります。簡単に説明すると大相撲はプロの試合。相撲はアマチュアの試合です。日本で人気なのはテレビなどでも放映される大相撲です。
大相撲には各力士ごとに番付というものがあります。そもそも番付とは相撲の力士の階級を表した一覧表。つまり、力士の順位表のことです。上から順に横綱(よこづな)、大関(おおぜき)、関脇(せきわけ)、小結(こむすび)、前頭(まえがしら)と言います。ここまでが幕内(まくうち)と呼ばれる力士です。その下に、十両力士、幕下と続きます。また、格下の者が、順位が上の者に勝つことを「番狂わせ」と言います。
東京で大相撲を見よう!
東京で大相撲の試合を見ることができるのは「両国国技館」だけです。両国国技館は1985年に開設された、席数1万1100席の大きなスポーツ施設。大相撲の巡業以外にも、格闘技の試合が行われることもあります。
大相撲の本場所(ほんばしょ:興行のこと)は年に6回行われますが、両国国技館では、1月・5月・9月場所の3回が開催されています。大相撲の生の迫力は、映像で感じる何倍もの感動を与えてくれます。肉体がぶつかりあう音、汗の飛び散り、命をかけて取り組んでいる姿に、感動するでしょう。大相撲に興味のある方はぜひ生で見ることをオススメします!
開催時期やチケット購入方法を事前に確認しよう
大相撲は1年中東京の両国国技館で開催されているわけではありません。先程も申しました通り、両国国技館では1月・5月・9月に行われます。一場所の期間はおおよそ2週間です。大阪や愛知、福岡でも開催されていますので公式HPから日程をご確認ください。
2017年は以下のような日程です。
一月場所:初日1月8日~千秋楽1月22日
五月場所:初日5月14日~千秋楽5月28日
九月場所:初日9月10日~千秋楽9月24日
相撲観戦の席は「たまり席」という1人ずつ座る席と「升席(ますせき)」という一区切りになったスペースの中に靴を脱いで座り、何人かで一緒に観戦するための席があります。値段は、土俵に近いほど高くなります。
たまり席はもっとも土俵に近く数も升席に比べると少ないです。価格は14,800円~/人、升席は広さや土俵への距離によって異なりますが、9,500円~/人です。土俵からは遠くなりますがイスの席もあります。いす席は2,200円〜8,500円です。
チケットは日本相撲協会公式販売サイトや電話で購入できます。海外からはインターネットで購入が可能です。英語版のチケット販売HPがありますので、興味のある方はぜひご覧ください。
ちなみに、たまり席や一部の升席は、抽選だったりすぐに売り切れてしまったりします。相撲のチケットは人気のため発売初日に購入するのがよいでしょう。
国技館窓口にて当日券を購入することもできますが、大変混みあうのであらかじめ購入してから行くことをオススメします。
観戦の仕方
取り組み(※1)がある日の国技館の開場は午前8時です。チケットを買うと、その日は開始から終了まで1日中、相撲鑑賞ができます。9時ごろから幕下力士たちの取り組みが始まります。番付の「十両」や横綱を含む「幕内」などの強い力士たちが登場し、会場が盛り上がってくるのがおおよそ午後14時ごろです。18時に終了します。
相撲観戦には、特に服装のマナーなどはありません。場内は禁煙となっていますが、何か所か喫煙所も設けられています。大関や横綱が負けたときに座布団を投げるシーンを見たことはありますか? 実は前の方に座布団が当たって危険などの理由から禁止されています。観戦ルールを守り楽しく大相撲を観戦してください。
※1:取り組み……相撲の試合のこと。
参考サイト:日本相撲協議会 英語サイト
All pictures by Pixta
旅行が趣味の22歳です。日本の魅力をお届けします。