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一度は体験してみたい!日本の伝統的アクティビティー~芸者、相撲、歌舞伎ほか4つ~
忍者や芸者、歌舞伎に相撲、茶道に座禅、書道など、日本には独自に育った文化がたくさんあります。そしてその多くは、日本を旅行した際に実際に体験できるものばかりです。忍者や芸者に会える施設、歌舞伎や相撲を鑑賞する方法、茶道や座禅や書道を実際に自分で行える場所などをまとめました。
日本に来たなら、日本文化を体験しよう!!
日本にはさまざまな伝統的なアクティビティーが存在します。日本旅行の際体験してみたいと考えている人も多いのではないでしょうか? 本記事では、日本の人気の伝統的アクティビティーをまとめて紹介します。
歌舞伎
「歌舞伎(かぶき)」とは、日本の江戸時代から400年以上続く、伝統的な演劇です。
芝居(しばい)、踊り、音楽の3つの要素で観客を楽しませます。歌舞伎の始まりは、江戸時代に1人の女性が始めた「かぶき踊り」という踊り。これがどんどん広まって演劇の形となったものの、風紀を乱すということで後に女性による歌舞伎は禁止されてしまいます。
現在でも歌舞伎のステージに上がるのは男性のみ。女性の役も、女装した男性によって演じられます。女性役を演じる男優を女形(おんながた)といいますが、本物の女性よりも女らしいといわれる彼らの動きや表情も歌舞伎の見どころのひとつです。
歌舞伎は、東京なら銀座の歌舞伎座などで1年中見ることができ、大阪や京都などでも定期的に公演が行われています。
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相撲
日本の国技「相撲(すもう)」。外国人力士が日本で活躍しているということもあり、海外でも人気のスポーツです。相撲は、土俵という直径4.55メートルのエリアで、廻しという用具を腰に巻いた2人の選手が組みあって勝ち負けを競う競技です。相撲の競技者のことを「力士」と呼びます。
競技として組織的に成立したのは17世紀頃のことで、現在では外国人力士もたくさんいます。元々は宗教的な儀式でもあり、今でも競技が始まる初日に土俵に日本酒・米・塩などの供え物を埋め、相撲の神様を迎え入れ、最終日である「千秋楽(せんしゅうらく)」に送り出すなどの風習が残っています。
東京では「両国国技館」でのみ相撲を観戦することができます。
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舞妓・芸妓
着物を身にまとい、会話や踊り、歌などの芸で宴席に興(きょう)を添えることを仕事とする女性、舞妓と芸妓。
舞妓・芸妓は、今から約300年前、京都の八坂神社周辺の水茶屋(みずちゃや)で生まれました。水茶屋とは神社仏閣へ参詣する人や街道を旅する人にお茶をふるまった店の事で、その店で働いていた茶汲女(ちゃくみおんな)が歌を聞かせ舞を見せるようになったのが舞妓・芸妓の始まりです。
彼女たちには京都の花街(はなまち/かがい)といわれる芸妓屋が集まっている区域がありそこで彼女たちに出会うことができます。
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書道
日本には長年に渡って受け継がれてきた様々な伝統文化や芸能が存在します。「書道(しょどう)」もそのひとつで、文字や文章を定められた字体に従って書き取る伝統文化です。
書道(しょどう)は古くから使われてきた筆記用具である筆と墨を用いて、漢字やかな文字を芸術的に表現します。最初のうちは、実用性を重視して文字が書かれていました。しかし文化の進展につれて、美的に表現する方法が生まれていきます。
忍者
日本と聞いて「忍者(にんじゃ)」をイメージする人は多いのではないでしょうか。日本国内にとどまらず、世界的にもよく知られている忍者とは、日本で10世紀から18世紀にかけて活躍した、諜報活動の従事者のことを指します。
普段の忍者は農業や職人などの仕事に従事しているものの、影で鍛錬を続け、いざ依頼主から指示を受けると隠密活動を開始します。忍者の仕事には、「草」と呼ばれる潜入任務もあります。
完全に敵側の地域の民になりきり、数年間、ときには数十年の間仕事のタイミングを伺い、破壊活動やスパイ活動を成し遂げるのです。
茶道
単に見るだけでなく、実際に体験したり気軽に味わったりできる日本文化の一つが「茶道(さどう、ちゃどう)」です。茶道はお茶を用意し味わうという一連の流れで行われる儀式。
抹茶(まっちゃ)という種類の茶を使い、準備してもてなす側とそれを受ける側の両方が「作法(さほう)」という決まり事を守って進められることが、単にお茶を飲むという日常的な行動との大きな違いでしょう。
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坐禅
海外でもよく知られた「禅(Zen)」という言葉。禅宗の発祥は中国ですが、日本と結び付けて考えられることもよくあります。
「禅」とは、文字や言葉で伝えられない釈迦の心を伝えようということに始まった仏教の一派。開祖は中国の達磨(だるま)という人物です。特定の教義や、信仰の対象となる神は存在しません。禅は日本に伝わってから独自に姿を変え、また宗教の一派にとどまらず多くの日本文化に影響を与えました。
禅の特徴として、長時間、あぐらをかいて身動きせずに座り続ける「坐禅」という修行を行います。この坐禅を通して、無心で本来の何もなかったころの姿に立ち返ることが禅の基本です。
Photos by AC, Pixta
旅行が趣味の22歳です。日本の魅力をお届けします。