【東京・日本橋】伝統芸能を間近で楽しめる「水戯庵」に行くべき5つの理由
東京の日本橋にある劇場型レストラン「水戯庵」では、気軽に、かつ舞台間近から迫力のある日本の伝統芸能を楽しめます。江戸前寿司や日本酒、日本産ワインを味わいながら、能や狂言、日本舞踊、文楽、雅楽など、数百年の歴史を誇る芸能を堪能しませんか?
東京の中心で優雅な伝統芸能を鑑賞しよう
Picture courtesy of SUIGIAN
写真や映像で能面の不思議な魅力に心打たれ、「この芸能を直接見てみたい」と思ったことがありませんか? 能楽(※1)や歌舞伎(※2)、日本舞踊(※3)など、数百年間にわたって洗練されてきた伝統芸能の鑑賞は、日本旅行で見逃せない体験の1つです。
でも、多言語での解説がなかったり、公演時間が長かったりするため、劇場に行くのをためらう方もいるかもしれません。
そんな方へのオススメは、JR東京駅や銀座からすぐ近くの日本橋にある劇場型レストラン「水戯庵」。能や狂言、日本舞踊といった芸能を気軽に鑑賞でき、その前後に本格的な寿司や日本酒などの飲食も楽しめる施設です。
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※1:能楽……歌と舞踊を中心とした舞台演劇。室町時代(1336頃~1573)の貴族や江戸時代の武士のための芸能として発展した。
※2:歌舞伎……舞踊、音楽などを組み合わせた舞台演劇。江戸時代の大衆芸能として発展した。
※3:日本舞踊……舞台芸術として発展してきた日本の伝統的な踊り。
劇場型レストラン「水戯庵」とは?
Picture courtesy of SUIGIAN (左)観世流 シテ方(※4) 武田文志
江戸時代、東京・日本橋では芸能やグルメなどさまざまな文化が花開きました。「水戯庵」は、こうした日本の伝統文化を本格的に、かつ気軽に味わえる場所として、2018年にオープンしました。
※4:シテ方……能における主役。
Picture courtesy of SUIGIAN
「水戯庵」の店内に入ると、すぐに目に映るのが、中央にある能舞台。奥には、江戸時代の絵師が描いた「老松」が飾られています。老松は、延命長寿のめでたいシンボルであり、日本人の世界観を裏付ける神道の神々の世界を表しています。
この舞台では、毎日、昼と夜に能楽や狂言(※5)、日本舞踊、文楽(※6)、雅楽(※7)やといった多彩な伝統芸能が披露されています。客は舞台間近から迫力のある日本の伝統芸能を堪能できます。
※5:狂言……能の幕間に上演される喜劇。
※6:文楽……日本の伝統的な人形劇。
※7:雅楽……主に宮廷で演奏されていた日本の伝統的な音楽。
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「水戯庵」をオススメする5つの理由
日本文化を体験してみたい方にとって、「水戯庵」での芸能鑑賞と食事は、きっと思い出に残る体験になります。その理由を、5つの切り口からご紹介しましょう。
「水戯庵」をオススメする理由①
能や舞踊の魅力を凝縮!20分で公演が楽しめる
観世流 シテ方 桑田貴志
日本の伝統芸能に関心があるなら、劇場に足を運ぶのがベスト。しかし、公演が2時間以上に及んだり、多言語での案内がなかったり、興味のある演目の公演と旅行スケジュールが合わなかったりして、断念する方も少なくありません。
他方で「水戯庵」では、有名な演目のハイライトに焦点を絞り、1公演は15~20分で行われます。公演回数は火~金曜日は夜1回ですが、月曜日と休日は昼2回を含む1日3回となります。英語での解説パンフレットも提供されます。
さらに、軽くお酒を飲みながら、気楽に公演を鑑賞できるのも魅力の1つです。
「水戯庵」をオススメする理由②
各芸能の全流派が集結!一緒に写真も取れる
Picture courtesy of SUIGIAN 立方(※8) 藤間京之助
日本の伝統芸能では通常、芸能ごとに劇場が異なります。つまり、能は能楽堂に、歌舞伎は歌舞伎座に、日本舞踊は料亭といった場所に行かなければ観ることができないのです。
ところが、「水戯庵」では、能や文楽といった公演以外にも、20:30以降にオープンするバー&ラウンジで日本舞踊を毎晩観ることができます。つまり、多くの場合、2種類以上の芸能が楽しめるのです。
また、能に関しては、全ての流派の演者を招いて公演を行っているため、日を変えればまったく異なるパフォーマンスを観ることができます。
さらに、伝統芸能の劇場の多くでは写真撮影が禁止されていますが、「水戯庵」では公演後に演者たちの撮影タイムも設けています。このほか、演者自らが公演後に解説をしてくれることもあります。
※8:立方(たちかた)……日本舞踊で、立って踊る人。
「水戯庵」をオススメする理由③
江戸時代にタイムスリップ?江戸前寿司が堪能できる
Picture courtesy of SUIGIAN
「水戯庵」では、本格的な江戸前寿司が楽しめます。江戸時代に発展した江戸前寿司の特徴は、酢漬けしたり、煮たり、あぶったりするなど多彩な調理法を用いながら、素材のうまみを最大限引き出すこと。
「水戯庵」の寿司を提供しているのは、現存する最古の江戸前の寿司屋だとか。さまざまな種類の寿司が載ったお皿を前にすると、300年前にタイムスリップしたような気分を味わえるかもしれません。
寿司には、サラダのほか、味噌汁も付いており、日本の伝統料理の味わいをより深く楽しめます。
抹茶と、季節の和菓子も楽しめます。こちらは、京都の老舗の和菓子屋で作られています。
「水戯庵」をオススメする理由④
日本の伝統工芸にも触れられる!風情のある空間と調度品
Picture courtesy of SUIGIAN
「水戯庵」には、あちこちに日本の伝統的な調度品が置かれています。
舞台の向かい側の壁に飾られている84個の小さな能面は、もともと能の道具を製造する工房で作られ、大阪の能楽堂に展示されていたもの。能に登場する人間や鬼神たちの多様な表情を一望できます。
バーカウンターや茶室には、美しい装飾がほどこされた茶道具があります。「水戯庵」で提供される抹茶は、これらを使って点てられるのだとか。興味のある方は、ぜひスタッフに各道具の使い方や由来を尋ねてみましょう。
玄関通路の壁には、長い歴史が感じられる浮世絵や版画が飾られています。筆者の取材時には、月岡耕漁(つきおか こうぎょ、1869-1927)による能のシーンを描いた版画が展示されていました。
「水戯庵」をオススメする理由⑤
華麗な日本舞踊を堪能!夜まで楽しめる「百川ラウンジ」
Picture courtesy of SUIGIAN 立方(※8) 水木歌蓮
「水戯庵」は20:30以降、「百川(ももかわ)ラウンジ」というバー&ラウンジに代わります。
江戸時代から明治時代にかけて、日本橋には「百川」という料亭がありました。文化人たちが集い、食事をしながら芸者との遊びを楽しんでいました。
百川ラウンジでは、芸納言という「水戯庵」専属の演者による日本舞踊を鑑賞できます。メニューはアラカルトで、日本酒、日本産ワインやカクテルなど、好きな飲み物を選んでゆっくりできます。
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「水戯庵」へのアクセスと予約方法
Picture courtesy of SUIGIAN
「水戯庵」は、東京メトロ銀座線・半蔵門線の三越前駅A6出口から徒歩1分の距離にあるコレド室町2のB1Fから直結しています。
地上からは、「コレド室町2」の向いにある福徳神社の右側にある階段を降りるとすぐに行けます。
「水戯庵」で伝統芸能の鑑賞と食事をしたい方は、まず公演スケジュールを確認し、観たい公演を選びましょう。公演時間は、11:15~、13:45~、19:00~です(※11:15と13:45からの回は、月、土、日、祝日のみ)。
観たい公演が決まったら、電話やメール、予約サイトから座席予約をしましょう。座席は4種類から選べます。
細部にまで日本文化へのこだわりに満ちた「水戯庵」
Picture courtesy of SUIGIAN
このほか、江戸時代の佐賀県で発達した伝統工芸の敷物や、350年以上の歴史のある食器が使われていたりするなど、「水戯庵」では、細部にまで日本文化へのこだわりが感じられます。
ぜひこの粋な空間で、日本の伝統芸能と文化を堪能してみましょう!
「水戯庵」公式HP:https://suigian.jp/
Written by Ramona Taranu
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