【2026年最新】両国「江戸東京博物館」完全ガイド!没入体験で江戸・東京の魅力を満喫
両国にある「江戸東京博物館」は、江戸と東京の文化を体感できるスポットです。館内には実際に体験できる展示エリアが数多くあり、いくら時間があっても足りないほどの充実ぶり。本記事では、2026年のリニューアルオープンの「江戸ゾーン」と「東京ゾーン」を中心に、常設展示室や新たに加わった展示内容を徹底解説します。さらに進化を遂げた「江戸東京博物館」は、何度でも訪れたくなる魅力にあふれています!
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目次
- 4年ぶり!進化した「江戸東京博物館」が2026年3月31日にグランドリニューアルオープン
- 「江戸東京博物館」のチケットとアクセス方法
- 「江戸ゾーン」で江戸の風情を体験
- 江戸のさまざまな姿を「見る」
- リアルな江戸を「触れて」体感
- 時代の移り変わりを体感できる「東京ゾーン」
- 13か国語対応の充実したガイド
- ゆったり楽しむミュージアムグルメ
- ミュージアムショップは必見!お土産を買おう
4年ぶり!進化した「江戸東京博物館」が2026年3月31日にグランドリニューアルオープン

Photo by Pixta
相撲の聖地両国国技館の隣に位置し、江戸時代の東京を体験できる施設「江戸東京博物館」。従来の博物館の堅いイメージを覆し、さまざまな体験型展示が充実しています。
今回は、4年ぶりにさらに進化を遂げた「江戸東京博物館」を詳しくご紹介。常設展示室の「江戸ゾーン」と「東京ゾーン」の2つのエリアを中心に、最新の展示内容まで徹底解説します!
「江戸東京博物館」のチケットとアクセス方法

江戸東京博物館は地上7階建てで、1階には入口、ショップ、特別展示室があります。メインとなる常設展示は5階と6階にあります。
今回のリニューアルで動線が変更され、メイン入口はJR両国駅西口側に設置されました。改札を出て博物館方面へ進むと、「鳥居」をイメージした赤い大門が見えてきます。門の映像演出では「現代」から「大正」「明治」を経て、徐々に「江戸」へとさかのぼっていきます。
江戸東京博物館のチケット料金
「江戸ゾーン」で江戸の風情を体験
江戸の玄関口「日本橋」からタイムスリップ!

常設展示室に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが存在感抜群の木造の橋。これは江戸時代の「日本橋」を原寸大で再現した模型です。日本橋は江戸時代、全国へと続く「五街道」の起点であり、江戸交通の要となる重要な橋でした。

この模型は、江戸後期に架け替えられた際の記録をもとに復元されたものです。全長51メートルの大橋のうち、北側約25メートルがここに完全再現されています。橋を中心に、左側の歌舞伎劇場「中村座」のエリアが江戸ゾーン、右側の服部時計店の塔があるエリアが「東京ゾーン」です。今回のリニューアルでは、壁面に大型プロジェクションが新設され、「空」をテーマに四季や夜の風景を映し出し、より臨場感が高まりました。日本橋を渡り、白い「のれん」をくぐると「企画展示室」へ。精巧なミニチュアの数々を鑑賞でき、常設展のチケットで入場可能です。
当時の江戸庶民の住まいをのぞいてみよう

ここでは実物大の住居展示もあり、江戸時代の人々の暮らしぶりを知ることができます。この建物は「棟割長屋」と呼ばれ、ひとつの建物を壁で仕切り、それぞれの部屋に家族が住む当時の集合住宅です。

内部に入ってみると、その狭さに驚かされます。当時の人々はこの限られた空間で生活していました。以前は外から眺めるだけでしたが、今回のリニューアルで一部の部屋は実際に中へ入って体験できるようになりました。

こちらは木板を組み合わせて家具などを作る職人が暮らしていた場所で、「指物師」と呼ばれていました。
当時の建物は木造が中心で火災が起こりやすかったため、大工の需要は非常に高かったといわれています。家を建てる際にも火災を想定し、延焼を防ぐために一部をあえて壊れやすく作るなどの工夫が施されていました。
江戸時代の屋台

こちらは寿司の屋台です。現在では高級料理のイメージもある寿司ですが、江戸時代にはファストフードのような存在でした。人々はこうした屋台で気軽にお腹を満たしていました。当時は冷蔵庫がなかったため、刺身が傷まないように醤油を塗るなど、さまざまな工夫がされていました。この伝統的な「江戸前寿司」は、現在でも味わうことができます。

今回新たに加わったのが天ぷらの屋台。江戸庶民の味「江戸前天ぷら」を再現しています。屋台にはごま油で揚げたさまざまな食材が並び、本物そっくりの食品サンプルは思わず食欲をそそります。

こちらは錦絵(浮世絵の一種)などを販売していた店です。当時人気だったテーマは、役者絵(歌舞伎役者の絵)や美人画、相撲力士を描いた「相撲絵」などでした。

ここでは錦絵の制作工程も見ることができます。浮世絵は多くの工程を経て完成します。
江戸のさまざまな姿を「見る」
何度見ても飽きない精巧なミニチュア模型

江戸東京博物館で見逃せないのがミニチュアです。館内には江戸時代の街並みを再現した精巧な縮尺模型が展示され、当時の人々の暮らしを一望できます。
上の写真の模型は、17世紀前半の日本橋周辺の街並みを30分の1スケールで再現したものです。小さな人形一体一体の表情まで豊かに作り込まれ、家の内部や衣服の細部に至るまでリアルに表現されています。何度見ても飽きることがありません。
「江戸の美」を再現した世界

「江戸の美」エリアには、歌舞伎の代表的な演目『助六』の舞台を原寸大で再現した模型があります。主人公・助六のポーズは、著名な歌舞伎俳優・十二代目市川團十郎の監修のもと制作されました。
この模型の大道具・小道具、俳優の衣装は、実際に歌舞伎舞台を手がけてきた専門家によって制作されています。人形の頭の「かつら」も、実際に歌舞伎公演でかつらを担当してきた職人が毎年編み直しています。
手前のボタンを押すと、『助六』のせりふや音楽を聴くことができます。歌舞伎独特の雰囲気を体感でき、繰り返されるせりふの絶妙なリズムを味わえます。

江戸時代後期の歌舞伎では、舞台上にさまざまな仕掛けが設けられていました。ここに展示されている『東海道四谷怪談』の舞台では、俳優が一瞬で舞台から消えるといった仕掛けについて知ることができます。
実際の江戸に「触れる」
江戸時代の空間を再現した展示を歩きながら見ていると、「実際に家の中に入ったらどんな感じだろう?」「これらの道具はどれくらい重いのだろう?」と思う方も多いでしょう。そうした疑問に応えるため、館内の各所に実際に触れることができる体験型展示が設けられています。

こちらは原寸大の大名の駕籠(かご)です。移動の際、大名はこの中に乗り、4人で担がれていました。実際に中に入って写真を撮ることもできます。

こちらは「火消しの纏(まとい)」で、火災現場に掲げられた目印です。江戸時代には町人たちによる消防組織があり、どの組が消火を担当しているのかを示すために纏を掲げていました。
この纏は重さ15kgもあり、持ち上げるのは簡単ではありません。しかし回転させると、装飾的で美しい「馬簾(ばれん)」が広がります。

江戸の町には、このように魚や野菜などの商品を担いで歩きながら販売する行商人もいました。ここでは実際に担いでみることができます。
かごの中身は季節によって変わります。中に何が入っているかぜひ確認してみてください。取材時は春だったため、春の魚が入っていました。
「中村座」に入れるようになった!

江戸東京博物館を代表する大型模型のひとつ「中村座」は、これまでは外観を見るだけでしたが、今回のリニューアルで内部の回廊を見学できるようになりました。内部には歌舞伎の演目で使われる楽器などが展示され、より臨場感を味わえます。中村座を見学した後は、「東京ゾーン」へと進みましょう。
まるで時代の移り変わりを体感する「東京ゾーン」

もう一方の展示エリアは「東京ゾーン」。江戸時代の終焉とともに文明開化の明治時代へと突入し、「江戸」は「東京」へと改称されました。ここから新たな没入体験が始まります。
史実に基づき新たに改修された「服部時計店」

展示室に入るとすぐ目に入るのが、「東京ゾーン」を象徴する大型模型「服部時計店」です。今回のリニューアルでは、従来展示されていた「朝野新聞社」の模型を、史実に基づいて「服部時計店」へと改修しました。内部に入ることもできるようになり、明治時代の銀座のにぎわいや文明開化の歴史を体感できます。
明治時代の「浅草花屋敷大門」を新たに再現

今回のリニューアルでは、日本最古の遊園地「浅草花屋敷」の大門も復元されました。当時の花屋敷には動物園も併設されており、入口右側には虎の模型が展示されています。門をくぐると、明治後期から昭和時代へと時代が進み、「浅草の歴史」「東京文化の展望」「空襲」「GHQ占領期」などに関する展示を見ることができます。
アパートも再現!新設「同潤会代官山アパート」

新たに加わった「同潤会代官山アパート」の模型は、関東大震災後の大正末期から昭和初期にかけて横浜や東京に建てられた、日本初の鉄筋コンクリート造アパートです。家電や家具に至るまで細部までこだわって再現されています。

ほかにも高度経済成長期の団地の再現展示があり、昭和時代の住まいの様子を見ることができます。来館者にとっては懐かしさを感じられる空間となっています。
「現代の東京」展示が「2010年代」まで拡大

このエリアの展示は、リニューアル前の「2000年代」までからさらに10年延長され、「2010年代」までをカバーするようになりました。江戸、明治、大正、昭和、平成、令和へと連なる東京の歴史の流れを、より一層実感することができます。
13言語対応の充実した多言語ガイド

Photo by PIXTA
展示内容をより詳しく知りたい海外からの来館者は、解説パネルに掲載されたQRコードを自身のスマートフォンで読み取ることで、音声案内を利用できます。解説は13言語に対応しています。
ゆったり楽しむミュージアムグルメ

充実した展示を見終わったら、お腹も空いてくるはず。館内にはレストランとカフェがあり、ゆったりとした時間を過ごせます。「ippuku cafe」ではソフトクリームやコーヒーなどのドリンクを提供しているほか、「和Dining KOYOMI」も併設されています。

牛鍋御膳 3,500円
江戸といえば「そば・天ぷら・寿司」、銀座といえば日本発祥の「洋食」。広く親しまれている多くの料理は、実は東京で生まれました。KOYOMIでは、江戸ならではの「粋(いき)」の美学を感じられる空間で、こうした定番の味わいを提供しています。広々とした落ち着いた店内で、季節感あふれる料理をぜひお楽しみください。
ミュージアムショップは必見!お土産を買おう

館内1階にはミュージアムショップもあります。和柄のハンカチをはじめ、日本らしい工芸品や博物館オリジナル商品、刊行物などが販売されています。帰る前にぜひ立ち寄ってみてください。
さらに進化した「江戸東京博物館」を体感しよう!

江戸東京博物館は、「ガラスケース越しに静かに展示を見るだけ」という従来の博物館のイメージを覆す、体験型のミュージアムです。江戸と東京の文化を実際に体感できる場となっています。4年間の改修を経て、動線や展示には最新技術が取り入れられ、これまで以上に魅力的な内容へと進化しました。ぜひ新しく生まれ変わった「江戸東京博物館」へ足を運んでみてください。
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本記事は2015年10月1日に公開された内容を、2026年3月末リニューアルオープンに合わせ、大幅更新したものです。