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【東京都】ユネスコ世界自然遺産・小笠原「父島」内の移動方法
小笠原諸島は東京都心から1000㎞も離れた島で、2011年にユネスコ世界自然遺産に登録されました。この記事では小笠原の玄関口である父島内を旅行者が移動する際の交通手段をご紹介します。
小笠原(おがさわら)諸島「父島(ちちじま)」は東京都から南へ約1000㎞の場所にある離島です。周囲を海に囲まれた島であるため、訪れる場合は東京都心から船(おがさわら丸)を利用することになります。
なお、父島の面積は23.45㎢で約2,000人が暮らしています。小笠原諸島は海底火山活動によって隆起した島のため、一度も大陸とつながったことがありません。そうした経緯から動植物の固有種が多く、独自の生態系が育まれてきた島だと言えます。
今回は小笠原諸島の玄関口である父島の島内を行き来する交通手段をご紹介します。
まずは案内所で父島の観光情報を入手
おがさわら丸が到着する「二見(ふたみ)港」の待合所には小笠原村観光協会観光案内所が併設されています。
船を降りたら一度は通る場所ですので、立ち寄ってみましょう。おがさわら丸発着時にはカウンターにスタッフがいるので、オススメスポットを聞くのもよいでしょう。
観光マップやグルメ、アクティビティなど、小笠原のあらゆる観光情報が提供されていて、英語版のパンフレットもあります。
待合所の外には小笠原諸島に生息するクジラのダイナミックなモニュメントがあるので、ぜひ記念撮影してください。
父島の中心地について
おがさわら丸が発着する二見港周辺は父島のメインストリート。
おみやげ店はもちろん、スーパーに居酒屋、深夜まで営業している商店もあります。島内の殆どの地域で携帯電話も使えます。郵便局にはATMがあるので日本国外のクレジットカードやキャッシュカードでも現金の引き出しができます。対応カードは郵便局HPを参照してください。
通りには日帰りツアーの看板を出している旅行会社も多いので、見て比べて予約をするのもよいでしょう。
父島の主要箇所をまわる村営バス
父島には村営バスが運行されていて父島中心地から海沿いの集落をまわることができます。
1日に数本の運行なので、予め時刻表を確認して移動計画を立てましょう。
※日本語版時刻表 ※英語版時刻表
島内の移動にはレンタルサービスを活用しよう
自分の好きな時に好きな所へ行くにはレンタルがやっぱり便利。レンタサイクルは一番気軽に移動できる方法です。小笠原観光(有)では3時間1,000円~で自転車を貸し出しています。
運転免許があるならレンタバイクは小回りがきいてオススメです。山道には絶景展望スポットも多いので、バイクで見て回るものよいでしょう。レンタバイクは小笠原観光(有)とパパヤマリンスポーツで6時間1,500円~で借りられます。
複数人での移動や荷物がある時はレンタカーがよいでしょう。但し、台数が少なくピークシーズンはすぐに予約が埋まってしまうので事前予約が必須です。小笠原整備工場レンタカーとササモクレンタカーで6時間5,000円~で借りられます。
島に一台しかないタクシー
島内にはタクシーが1台しかありません。朝や夕方には争奪戦となるので利用の際は小笠原観光(有)に電話して事前に予約した方がよいでしょう。
おわりに
父島での移動方法はイメージできましたか?父島は一周しても約25㎞と目的地はコンパクトにまとまっている上に、島内は道路が整備されているので、移動手段を確保すれば行動範囲がぐっと広がります。それぞれの移動手段を計画的に利用して父島観光を満喫してください。
新潟生まれ。事業会社でのマーケティングを経験後、2011年からシンガポールへ移住し、出版社や制作会社で編集に従事。2015年に日本へ帰国しMATCHAのライターに。国内外を旅行する中で見つけた新しい発見を、多くの人とシェアしていきたいです。