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都心から日帰りできる非日常空間、神奈川「大雄山最乗寺」
都心から電車でゆられること約2時間。大雄山最乗寺は、箱根に連なる山の上にひっそりとたたずんでいます。 杉の木の合間からこぼれる美しい光を浴びて、銘菓天狗せんべいを食べれば、身体の中からパワーがみなぎるはず。 静かなお寺で非日常世界を体験したい方必見の、大雄山最乗寺を紹介します!
3日で10万人が訪れる、地元民に愛される寺院
大雄山最乗寺は、1394年、禅文化が花開く時代に創建されました。これは有名な京都の金閣寺と同時代です。
境内には2万本以上の杉の木が植えられ、その多くが樹齢500年を超えています。敷地面積は約1.3平方キロメールで、堂塔は30余棟にものぼるほど。
その広大な土地と荘厳な空気を求めて、毎年新年の3日間だけで10万人以上の人が最乗寺を訪れるそうです。では、実際に境内をお散歩してみましょう!
静寂の空間で、天然のスポットライトを浴びる
バス停を降りると、そこはまさに別世界。青々とした木々や苔むした石に囲まれ、まるで映画の中に迷い込んだかのよう。木漏れ日を存分に満喫したいのであれば、午前中がオススメです。
伝説の存在・天狗に会えるかも
大雄山最乗寺は、伝説の存在・天狗とのゆかりが深い寺院です。なんでも最乗寺を創建した禅僧を、天狗がサポートしたという伝説が残っているのだとか。
大雄山は天狗の住処であり、訪れた人はその強力なパワーを授かることができると言われています。もしかしたら広い境内で、天狗に出会えるかも?
境内では様々な大きさの下駄を見つけることができます。下駄は天狗の履物として知られ、2つ揃って初めて役割をなすことから、夫婦円満にご利益があると考えられています。
中には大人の背丈ほどもある巨大な下駄も。人気のフォトスポットなので、訪れた際はぜひここで記念撮影をしてみましょう。
山から下山した先には、旅に欠かせないおみやげ屋さんがあります。
中でも名物の天狗葉扇(はうちわ)煎餅はオススメ。天狗の持ち物である葉団扇を形どった、カリカリの食感が小気味よい煎餅です。味噌やピーナツなど味のバリエーションも豊富で、観光客に人気です。
店先で試食もできますが、食べ過ぎには注意。おいしかったらぜひ買って帰ってくださいね。
日帰りで行ける非日常の旅
最乗寺は、最寄り駅の大雄山駅からバスで10分ほどの山の上にあります。山の上と聞くと、遠く感じる方もいるかもしれませんが、実は都心から日帰りで行ける点も最乗寺の魅力のひとつです。
経由駅の小田原駅までは電車で1時間から1時間半ほど。小田原駅から最寄りの大雄山駅までは20分〜30分ほどなので、東京観光と合わせて気軽に訪れることができます。
また小田原駅には訪日観光客向けの案内所があり、多言語を話せるスタッフが駐在しているので周辺の観光にも便利です。
さらに大雄山駅ではfree Wi-Fiがあるので、お寺に着く前に情報収集もできます。
ぜひ気軽な気持ちで、非日常の世界を体験しに最乗寺へ足を運んでみてください!
神奈川県茅ヶ崎市在住の会社員。 神奈川県の美味しいモノ・楽しいコト・コミュニティの魅力を世界へ。