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日本には可愛い猫がいる猫カフェがいっぱい! 今回私たちがご紹介するのは、保護猫の里親探しをする「猫カフェ浅草ねこ園」。里親を待つマイペースで可愛い猫たちに会いに行きましょう!
日本には、血統書付きの可愛い猫がいる猫カフェがいたる所にあります。日本に来たら、猫と遊んでみたいと思っている方もいるでしょう。
けれど、今回ご紹介するのは、一風変わった猫カフェ! 人気の観光エリア、浅草駅から徒歩10分足らずで行ける「猫カフェ浅草ねこ園」(以下、浅草ねこ園)は、“里親募集中の猫”が集う猫カフェなんです。
普通、猫カフェの猫といえば純血種で毛並みもよく、顔立ちもイケメンだったり美人だったりしますよね。けれど、世の中すべての猫がこのような幸運な子たちとはかぎりません。飼い主に捨てられてしまった可哀想な猫がいるのは、日本も例外ではないのです。
捨て猫のなかには、地域猫として地域の人に大切にされながら路上で暮らしたり、施設やボランティアに保護され里親を探してもらったりするものがいます。
日本には、宮城県の猫島や東京の谷中銀座界隈、そして神奈川県の江の島など、地域猫が集まる地域もあります。
そんな恵まれない境遇の猫たちの駆け込み寺のひとつが、浅草ねこ園なのです!
一見普通の雑居ビルの6Fに浅草ねこ園はあります。
入店前、コートを着ている人はコートを脱ぎ、靴は下駄箱に置いておきましょう。店内ではかならず靴下を履くという決まりがあります。店では150円で靴下を販売しているので、靴下を履いてこなかった人はスタッフに声をかけてください。
店ではカバンや荷物を預かってもらえるので、荷物を気にせず猫と遊べますよ。店に入ると右手に消毒用アルコールがあります。私たちのためにも猫たちのためにも、手を清潔にしておくのをお忘れなく。
料金は、最初の1時間は800円(中学生以下700円)、以降は30分200円ずつ延長料金が追加されます。もっと長くいたい人は、平日限定4.5時間1,500円の特別料金プランもあります。料金は帰りに支払いましょう。
※3歳未満の子どもは入店できません。
さあ、いよいよ待望の猫とご対面です! 10 ~20匹の猫が可愛らしくお出迎えしてくれますよ!
前述のとおり、ここにいる猫たちはみんな保護猫です。みんな血統書のない雑種ですが、もふもふしていて可愛い!
店で長年暮らし看板猫となった猫もいる一方、里親募集中の猫もいます。「この子に決めた!」という猫が見つかった人は、引き取る準備ができしだい、お店に問い合わせできます。
猫に関する書籍や猫用のおもちゃも豊富。ペットボトルのドリンクや少量のアルコール飲料、クッキーやせんべいといったお菓子も販売しているから、ゆっくりとくつろげます(人間用のお菓子は猫にあげないでくださいね)。
浅草ねこ園は、オーナーである"園長さん"の素晴らしい決意から誕生しました。
ご自身も猫が大好きで、猫カフェを開こうと思っていましたが、「猫を商売道具として扱う“ペットビジネス”に関わるのは嫌だった」のだそう。
そこで、「血統書付きの猫たちと同じくらい可愛く、そのうえ困っている小さな命を救う"保護猫専用の猫カフェ"を開こうと決めた」といいます。
店内の猫ちゃんは可愛い子ばかりで、すぐにじゃれついてくる子もいました。
可愛い猫に会おうとやってくる訪日観光客のお客さんも少なくありません。店は訪日観光客を歓迎してくれるのも嬉しいポイント。
ホスピタリティあふれる施設として2015年に「Trip Advisor」 に表彰されただけでなく、海外のテレビ番組で紹介されたこともあります。 園長さんも英語がとても上手でした!
せっかく猫カフェに来たのですから、たくさんの猫と仲よくなりたいもの。園長さんから猫に懐いてもらためのコツを教えてもらいました。
猫のなかには、人に寄り添ったり、膝に乗って座ったりするのが好きな猫もいます。でも、私たちがずっとウロウロしていたら、そんな子たちはどうすることもできません。
「ソファに座って、近くの猫たちと遊んでみてください。別の猫が膝に乗ってきてくれるかもしれませんよ」と店長さん。座って待つと、さっそく猫が膝に乗ってきてくれました!
猫カフェの奥の手が“猫のおやつ”。おやつ代はたった150円。猫もおやつには抗えるはずありません!
おやつを手に持つと、すぐに猫に取り囲まれました! 至福のひとときです!
まず少量を手に乗せて猫に食べさせてあげてください。それから、お皿に入った残りを少し高い所に構えて待ちます。きっと猫たちがお皿に群がってきますよ 。
「ここにいる猫たちは皆それぞれ性格が違います」と園長さん。「猫の中には辛い思いをしてきて、あまり人になつかない子もいるので、嫌がる猫に無理やり触るのはやめましょう」。
気に入った猫はどんな性格なのか、どこを撫でられるのが好きなのか、気になることがあれば遠慮なく園長さんに聞いてみましょう!
猫を愛でるためには、いくつかの注意事項があります。
「写真撮影の際にフラッシュを使用しない」、「猫を抱っこしない」、そして「猫の首根っこを掴まない」など。厳格な決まりはたくさんはありません。撮った写真をSNSに投稿できるよう、Wifiも完備されています。
園長さんからみなさんへのお願いはただ、我が子も同然の猫たちに優しく触れてほしい、ということだけです。
浅草ねこ園へは、東武スカイツリーラインや東京メトロ銀座線、都営浅草線浅草駅の浅草駅から行けます。
場所は浅草寺の裏手右側、ちょうど交差点のところにあります。
地下鉄銀座線か東武線の浅草駅を出たら、ショッピング施設「EKIMISE Asakusa浅草」沿いの道を歩きます。隅田川にかかる橋へ行く交差点が見えたらもうすぐです。
浅草寺の観光後に行く人は、お寺の裏手の通りを右に行き、大きな交差点に出るまで歩いてください。
6Fの窓ガラスに「CAT CAFÉ」と書かれたグレーのビルが見えてきます。
一見普通のビルに見えますが、エレベーターの前に案内の看板がありますので、エレベーターで6Fまで上がってください。
エレベーターの扉が開けば、到着です。フロアにはこの猫カフェ1店しかありませんので、迷う心配もありませんよ。
浅草を訪れた猫好きの人は、日本の猫の可愛さに癒されに、アットホームな浅草ねこ園に行ってみてくださいね!
In cooperation with 浅草ねこ園