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東京に虹を架けるダイバーシティホテル「CEN DIVERSITY HOTEL & CAFÉ」
東京の新宿から新大久保エリアでは、肌の色や言葉、信仰、セクシャリティなどに関係なく、自分らしくいられる場所が見つけられるでしょう。なかでも「CEN DIVERSITY HOTEL & CAFE」は、すべての人に居心地のよい空間を提供する、東京で初めてのLGBTQフレンドリーホテルです。
すべての人に心地よいダイバーシティホテル
新宿駅から徒歩12分、または隣のJR新大久保駅から賑やかな通りを進み、トンネルになった入口を抜けると、奥には秘密基地のような空間が広がっていました。
ここは、セクシャリティや人種、宗教、言語などの異なる人々も居心地よく過ごせる宿「CEN DIVERSITY HOTEL & CAFÉ」(以下、CEN HOTEL)です。
最初に目に止まったのは、純白の外壁に描かれたハートのバルーン。道行く多くの人が足を止め、写真を撮っていました。
ただし、CEN HOTELを表すものは赤いバルーンだけではありません。
Picture courtesy of CEN DIVERSITY HOTEL & CAFÉ
トンネルを通ると見えてくる看板には、レインボーカラーが彩られています。これは、CEN HOTELがLGBTフレンドリーホテルであることを象徴したもの。全従業員がLGBTに関する研修を受け、セクシャリティにとらわれない接客が実現しています。
CEN DIVERSITY HOTEL & CAFE オンライン予約
スタッフもゲストも自分らしくいられる場所へ
取材を受けてくださった木下さんに、ホテルで行っているLGBT研修の内容についてお伺いしました。
大人の男性2人がダブルベッドの部屋を予約した場合、一般的なホテルではツインの部屋を勧めるか、一部のホテルは宿泊を断ることもあるそうです。
CEN HOTELではどんな性別の組み合わせでも、ゲストに理由を聞かずに予約をしてもらっています。ゲストは自分のセクシャリティで制限されない、自由な滞在が可能になるのです。
また、スタッフは国籍やセクシャリティを問わずに採用をしており、さまざまな方が働いています。
Picture courtesy of CEN DIVERSITY HOTEL & CAFÉ
ホテルの場所に選んだ地名にも、多様性を尊重する思いが込められていました。
ここは、新宿区の百人町という地名。この土地は約400年前に、武将の内藤清成(ないよう きよなり)が率いる百人鉄砲隊が住む屋敷があった場所なのだそう。100人もの人がここに集まり生活する、まさに「さまざまな人が生活を共にする家」が存在していました。
百人町という地名はホテルの名前にも生かされています。ラテン語で「100」を意味する「Centum」から、「CEN」を取ったそうです。
オープンな雰囲気の共有スペース
宿泊しなくても利用できるカフェ
Picture courtesy of CEN DIVERSITY HOTEL & CAFÉ
入り口を左に進むと、朝食が食べられるカフェスペース「CEN CAFE」があります。天気のよい日は外のオープンテラスでそよ風を楽しみましょう。
また、宿泊者ではなくてもランチやディナーが楽しめます。地元の人や付近のホテル宿泊客も訪れて、食事を楽しんでいるそうですよ。
ダイナミックなアートのあるロビー
小松美羽氏の作品(photo by PR TIMES)
ロビーはとてもスタイリッシュ。ライブ創作をする現代アーティストの小松美羽(こまつみわ)氏の作品が飾られています。神秘的な鳥が翼を広げる作品が2つ、向き合うように飾られており、圧倒されてしまうほど。
トイレは性別で分けられてはいません。ゲストへの呼びかけも、Mr.やMs.の呼称はなく、性別によって変わらない日本語の敬称「さん」で統一しています。
また、車いすのお客さんも使いやすいよう、エレベーターのボタンも低めに設置されています。
多言語に対応するチェックインシステム
日本語を母国語としない人にとって、“言葉の壁”はかなり高いハードル。そこでホテルでは、複数言語に対応したチェックインシステムを導入し、日本語がわからない人でもスムーズにチェックインができるようにしています。
チェックインはセルフ式。身分証明書など宿泊に必要な情報も手書きをする必要はなく、直接スキャンが可能です。
無駄を省いたシンプルな客室
Picture courtesy of CEN DIVERSITY HOTEL & CAFÉ
客室は全部で44室。全室禁煙です。どの部屋もプライバシーが十分保てるダブルルームですが、デラックスダブルルームと呼ばれる部屋が3つ用意されており、小さい子どもであれば3人での利用もできます(6歳未満の子どもは宿泊無料)。
客室のデザインはニューヨークのダウンタウンを連想させます。無駄のない家具とレイアウトに、居心地のよさが感じられます。
アメニティには、エレガントでユニセックスな香りが特徴のブランド「Trussardi」が用意されていました。オーガニック成分も入っており、身体にもやさしいアメニティです。
Picture courtesy of CEN DIVERSITY HOTEL & CAFÉ
客室はシャワールームのみですが、身体の不自由な方はフロントで相談すると、バスルームを1時間ほど使用できます。
非日常感がただようランドリールーム
ホテル内にあるランドリールームは、スチール製のフレームを用いた、余計な装飾のないシンプルなデザイン。
洗濯という行為自体は日常のルーティーンですが、非日常的な雰囲気の中で行うことで、いつもとは違う体験になるでしょう。
一般的なホテルではあまり見かけない商品も、自動販売機で売られています。
すべての人が自分らしく過ごせる場所
Picture courtesy of CEN DIVERSITY HOTEL & CAFÉ
LGBTフレンドリーを掲げる「CEN HOTEL」ですが、セクシャリティはもちろん、すべての人にとって居心地のよい場所を目指すホテル。特別な説明をすることなく、ゲストが自分らしく滞在できることを実現する、ダイバーシティホテルなのです。
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In cooperation with CEN DIVERSITY HOTEL & CAFÉ
7年間台湾を離れ、東京へとうっかりやって来た。最初は慣れなかったが、徐々にこの瞬く間に変化する大都市に惹かれ、同時に伝統文化を残す姿に気持ちを寄せるようになった。子供の世話をしながらも、自分の時間を作り、駅から徒歩15分程度の場所で、人口密度が約30%のところで一息つくのが好きだ。食べ物にこだわりはあるが、美味しいものを探すことに熱心で、料理を愛し、人に食べさせることも愛している。自分はポテトチップス協会のメンバーだと自称している。
Contact :annielin99@gmail.com