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浅草・新宿・上野 日本の話芸「落語」を聞ける演芸場3選
浅草、上野、新宿など都内で実際に落語を聞ける、初心者にもオススメの演芸場を紹介します。
日本には歌舞伎や能のほかにも、魅力的な伝統芸能がたくさんあります。その中のひとつ、落語を今回は紹介します。
落語ってなに?
落語とは、17世紀から伝わる日本の話芸です。大衆のための芸能として親しまれ、現代まで継承されてきました。
主に以下のような特徴があります。
1)演者は1人だけであり、何役も演じること
2)座ったままで身振り、手振りをつけて物語を進めること
3)扇子と手ぬぐい、2つの道具であらゆるものを表現すること
1人の落語家が女性や子供、武士や商人になりきる様子は圧巻です。言葉がわからなくても、きっと楽しむことができるはず。難しく考えず、まずは聞きに行ってみましょう!
寄席や演芸場、落語を聞ける場所
落語は主に、寄席や演芸場と呼ばれる専門の施設で観ることができます。ここでは都内で実際に落語を聞ける、初心者にもオススメの演芸場を紹介します。
浅草演芸ホール
毎日世界中から観光客が集まる、浅草の街にある演芸場です。東京で初めてオリンピックが開催された、1964年に営業がスタートしました。
比較的新しく生まれた演芸場であるため、テレビなどのメディアとも深く関わりつつ、今日まで営業を続けてきました。落語だけでなく、手品やものまねなど、バラエティに富んだ演目を観覧することができます。
公演は11時40分から16時30分までの昼の部と、16時40分から21時00分までの夜の部に分かれています。
新宿末廣亭
1897年からおよそ100年以上もこの地で寄席をおこなってきた老舗の寄席会場です。寄席の伝統を残した都内でも珍しい、趣き深い建物が特徴です。
12:00~16:30までの昼の部と、17:00~21:00までの夜の部があります。
一度入場料を払ってしまえば、昼の部、夜の部通して好きなだけいることができます(一部例外もあります)。入退場は自由ですが、ほかのお客さんの迷惑にならないように演目と演目の間に入退場するのがよいでしょう。
おなかが減ったらどうしよう、そんな心配も無用です。ホール内ではアルコール以外の飲食が可能で、お弁当の販売も行われています。新宿末廣亭で気軽に「江戸の空気」に浸ってみましょう!
チケットは入口の左、外に面したチケット売り場で購入してください。
鈴本演芸場
1857年に開業したこちらも歴史ある演芸場です。空襲や火災にも負けず幾度となく復興してきた場所で、日本初のビルの中の寄席会場となっています。
12:00~16:30までの昼の部と、17:00~20:40までの夜の部があります。昼の部と夜の部で入れ替えがあり、1日中いたい場合はまた入り直すさなくてはなりません。
鈴本演芸場で注目したい点は、「早朝寄席」の開催です。10:00~11:30までの時間、4人の落語家の落語が聞けます。入場料はなんと500円。普通の寄席の5分の1以下のお値段です。
短い時間でみっちり落語を楽しみたい方はぜひどうぞ!
近くには日本初の動物園、上野動物園やほかにもレジャー施設がたくさんあります。合わせて行ってみてはいかがでしょうか。
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落語をしたり、東京をうろうろしたり、ギターをひいたりしています。