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保育園と幼稚園、どっちに入れるべき?預かり時間や料金などを比較
小学校入学前の子どもを預かる保育園と幼稚園。園内で受けられるプログラムや対象年齢、預かり時間、料金などにどのような違いがあるかを解説します。また、2006年に始まった「認定こども園」についても紹介します。
保育園と幼稚園の違いは?
子どもは生まれたら、仕事と子育ての両立や、子どもの教育など、気になるママ・パパは多いのではないでしょうか?
そんな時に頼りになるのが、保育園と幼稚園。どちらも小学校入学前の子ども(※1)を預かってくれる施設です。
保育園は、ママ・パパが共働きだったり介護の必要があったりして、家庭内だけで育児できない場合に頼れる児童福祉施設。その一方で、幼稚園は教育施設です。
それぞれの目的が異なるため、保育時間や長期休業の有無などの違いがあります。本記事では、保育園と幼稚園の特徴のほか、両方のいいとこどりをした認定こども園についても紹介します。
※1……日本では、満6歳の誕生日以後の最初の4月から義務教育が始まり、小学校に通うようになります。
保育園と幼稚園の主な違い
事項 | 保育園 | 幼稚園 |
目的 | 保育 | 教育 |
対象年齢 | 0歳~小学校入学前まで | 満3歳~小学校入学前まで |
1日の教育・保育時間 | 原則8時間 | 標準4時間 |
長期休業日 | なし | 夏休み、春休みなどあり |
給食 | 必ず付く | 園ごとに異なる(お弁当が必要な場合あり) |
費用 | 世帯収入に応じて自治体が決定。月額平均は20,000円程度 | 私立は園ごとに、公立は市区町村が決定。月額平均は私立が40,000円程度、公立が18,000円程度 |
※文部科学省「いわゆる「幼稚園と保育所の一元化」について」などを参照に作成
続いて、保育園と幼稚園の特徴を見ていきましょう!
18:00ごろまで子どもを預けられる!保育園の特徴
仕事や病気、介護などにより、ママ・パパがフルタイムで育児できない場合に子どもを預かってくれるのが保育園です。
一般的に7:00~18:00ごろまで子どもを預けることができ、ママやパパは、仕事帰りにお迎えに行くことができます。
預けている間は、保育士が、栄養バランスを考えたご飯やおやつを食べさせたり、お昼寝をさせたり、自由遊びを見守ってくれたりします。
入園手続きの際には、父母の仕事の状況などが点数化され、育児の困難な家庭から優先して入園が決まります。
東京都など人口が多い地域では近年、入園希望の子どもが定員をオーバーする「待機児童」問題が起きています。心配な方は、自治体の保育園担当部署に、待機児童の状況を問い合わせてみましょう。
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教育を重視!幼稚園の特徴
保育園に比べ、幼稚園は教育を重視します。ただし、一言で「教育」といっても、どんな点を重視するかは園によってさまざま。
幼稚園は一般的に、ひらがなの読み書きや英語教育、しつけなどを重視する「お勉強系」と、野菜を育てたりダンスをしたりといった遊びを重視する「のびのび系」に分類されます。
ただ、「お勉強系」「のびのび系」どちらにしても、運動会や遠足など行事は盛りだくさん。子どもが社交性を身に付けるにはぴったりの場です。
幼稚園の子どもの預かり時間は、9:00~14:00ごろまで。それ以降も子どもを預かってほしい場合は、追加料金が発生します。また、保育園では必ず給食が付きますが、幼稚園ではお弁当が必要な場合があります。
保育園・幼稚園の多言語対応
残念ながら、日本では、多言語対応がまだできていない保育園・幼稚園も多くあります。しかし、翻訳ツールを活用してコミュニケーションしたり、外国籍の保育士が働いたりしている施設もあります。
外国人住民が一般的にどのような子育て支援を受けられるかは、かながわ国際交流財団の公式HPにさまざまな言語で掲載されています。また、東京、大阪といった大都市では、自治体が外国籍住民の相談窓口を設けています。以下の記事も参照に、ご活用ください。
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保育園と幼稚園のいいとこどり!認定こども園とは?
幼稚園、保育園の両方のサービスを1つの施設内で提供しているのが、認定こども園です。
2006年に設置が始まって以来、多くの保育園・幼稚園が認定こども園に移行しており、2018年時点でその数は7,000以上となりました。
認定こども園のメリットは、保育園から幼稚園に切り替えたい時、またその逆の場合に、施設を変更しなくてもよいこと。慣れた場所にそのまま通えることは、ママやパパ、子どもにとって負担軽減となるでしょう。
認定こども園には、従来の幼稚園に該当する1号認定、従来の保育園に該当する2号認定(満3歳以上)と3号認定(満3歳未満)があります。どの号に認定されるかで、料金の上限も異なります。
1号認定 | 2号認定 | 3号認定 | |
対象 | 満3歳以上で、保育園などの施設などでの保育が必要ない家庭の子ども | 満3歳以上で、保育園などの施設などでの保育が必要な家庭の子ども | 満3歳未満で、保育園などの施設などでの保育が必要な家庭の子ども |
通園時間 | 幼稚園に準ずる | 保育園に準ずる | 保育園に準ずる |
月額料金の上限 | ~25,700円 | ~101,000円 | ~104,000円 |
保育園・幼稚園・認定こども園に入園する際の注意事項
これまでご説明したのは、あくまで保育園と幼稚園、認定こども園の基本的な特徴です。
保育園・幼稚園、認定こども園は、施設ごとにサービス内容が異なります。中には、教育を重視する保育園があったり、預かり時間を延長してくれる幼稚園があったりする場合も。そのため、希望する園には事前に1度、見学し、詳細を確認するとよいでしょう。
なお、保育園や幼稚園、認定こども園では、4月に入園希望の場合、入園申請はその前年の11月ごろになることがあります。こうした点も踏まえ、入園希望時期の1年ほど前から検討を始めるのがオススメです。
小学校入学前にやること
外国籍の子どもがいる家庭には、小学校入学前に就学案内が送られてきます。この就学案内に従い、入学申請をしましょう。
一時保育やベビーシッターなど便利なサービスも
保育園に入園が確定していなくても、一時保育(一時預かり)という制度を利用することができます。これは、急用や両親のリフレッシュのために一時的に保育園に預けたい際に使える制度です。
このほか、市区町村の保育ママ、ベビーシッター、ファミリーサポート、病児・病後児保育施設など、頼れるサービスや施設があります。利用料や内容は、自治体・施設によって違いますので、問い合わせてみてくださいね。
All photos by Pixta
企業のIR/CSR分野のPR、国際協力分野の情報誌編集を経て、2017年10月にMATCHAに参加しました。2019年4月から香川県三豊市に移住。訪日観光客向けの記事を書くほか、地域おこしにも携わっています。
インターネットサービスやレンタカー、ホテルなどのほか、また西日本の観光スポットの記事を主に担当しています。