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【東京】おいしくてフォトジェニックなクリームソーダが楽しめる喫茶店6選
近年、日本ではレトロな喫茶店が注目を集めています。その建物はもちろんのこと、クリームソーダといったユニークなメニューが若者を中心に話題を呼んでいます。本記事では、フォトジェニックなクリームソーダが楽しめる、昔ながらの東京の喫茶店6軒を紹介します。
クリームソーダ(ソーダフロート)とは?
日本の喫茶店でよく見かける「クリームソーダ」。一般的なイメージとしては、メロンソーダにバニラアイスをのせた飲み物ではないでしょうか。
そんななか、最近日本では一風変わった斬新なクリームソーダが大人気。弾けるソーダにとろけるアイスクリーム、色鮮やかでフォトジェニックなクリームソーダはSNS映え必至です。
クリームソーダの発祥と「資生堂パーラー」との関係
1902年、銀座で医薬品の販売を中心に行っていた「資生堂」が、薬局内で炭酸飲料やアイスクリームの販売を開始。
日本初のソーダ水や当時まだ珍しかったアイスクリームは名物となり、資生堂薬局内に「ソーダファウンテン」が誕生。そして、それが「資生堂パーラー」の原点ともなりました。 日本初のクリームソーダが誕生して、100年経った今でも店のメニューに残っています。
SNS映えするクリームソーダ、東京喫茶店オススメ6選
本記事では、昭和の風情が感じられ、フォトジェニックなクリームソーダが味わえる東京の喫茶店6軒を紹介します。どれも、喫茶店巡りが好きな筆者のオススメです。
1. 喫茶フジ 富士山を思わせるクリームソーダ
新橋駅からすぐ近く「ニュー新橋ビル」の地下にある「喫茶フジ」は1971年に創業。現在3代目の経営者である市原さんの祖父が静岡県富士宮市で生まれたことから「フジ」という店名が付けられました。
店内に飾られた富士山の写真は、3,000枚以上の中から選んだこだわりの一枚。故郷では、どの景色も雄大な富士山とともにあることから、この富士山を上から見下ろした風景の写真を選んだのだとか。
(クリームソーダ 税込700円)
春先に雪帽子をかぶった富士山を連想させる綺麗なブルーが印象的な「喫茶フジ」のクリームソーダ。アイスクリームだけでなく、生クリームもたっぷりです!
夏には、富士山カラーのかき氷も夏季限定で登場。冷涼を求めて客足が絶えません。店内あちらこちらにある富士山を楽しみながら、絶品のクリームソーダをぜひ味わってみてください。
2. 喫茶店セピア ファンタジー風メロンクリームソーダ
幼いころから少女漫画が好きだったオーナー長谷沢さんの夢は、漫画に登場する理想の喫茶店を開くこと。
「将来は生まれ故郷の町・柴又で、木造2F建てのあたたかい喫茶店を開きたい」という念願が叶い、漫画のワンシーンに出てくる夢のような「喫茶店セピア」を開店しました。
(プリンとクリームソーダセット税込1,200円)
特にオススメのメニューはやっぱり、この昔ながらのメロンクリームソーダ。バニラアイスが濃厚で、一口ずつソーダと味わうたびに滑らかでさわやかな味わいがたまりません。
下町情緒あふれる柴又にぴったりの外観、レトロな店内でいただくクリームソーダは、まるで昭和時代にタイムスリップしたかのようです。
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3. 村田商會 ジョッキグラスに入ったメロンクリームソーダ
杉並区の西荻北で長年愛された「喫茶店POT」の跡地に「村田商會」はあります。
「喫茶店POT」との運命的な出会いを経て、店主の村田さんは店を継ぐことを決意。コーヒーの淹れ方や食事作りを一から学びました。
村田さんは、学生時代から1,000軒以上の喫茶店を巡っているんだとか。そして時代の変化と共に後継者不在で次々と閉店していく無念と悲しみを感じてきました。「村田商會」では今、閉店間近の喫茶店の家具や食器などの買取販売を行っています。
もしかすると、あなたが通ったあの喫茶店の品があるかも……? 訪日外国人の方は旅行の思い出としておみやげに一つ購入してみては?
(クリームソーダ 税込550円)
「村田商會」のメロンクリームソーダは、インパクト大! ジョッキにたっぷりと注がれたメロンソーダとバニラアイスが絶妙なバランス。夢のような味わいで一気に飲み干したくなります。
4. 深海喫茶 十條湯クリームソーダ
十条銀座商店街近くにある銭湯「十條湯」。コロナ禍で経営危機に陥っていたところ、クラウドファンディングを募り「銭湯・喫茶店・サウナ」を融合したコミュニケーションの場として新しく生まれ変わりました。
伝統的な銭湯を守るため、尽力し可能性を創造し続ける若者たちの力により、今は地元住民に愛される交流の場となっています。
(十條湯クリームソーダ 税込 650円)
オススメは、写真左の「十條湯クリームソーダ」。 グラスはまるでミニアクアリウムのような輝き、珊瑚色のソーダはほのかにいちごの香りがします。スッキリとした味わいで甘さ控えめ。
季節イベントなどの特別な日には、ユニークなクリームソーダが期間限定で登場。毎回新鮮で、次回はどんな目を引くドリンクがあるのか楽しみにしているお客さんも多いようです。
5. 物豆奇(モノズキ) ザクロソーダフロート
喫茶店「物豆奇(モノズキ)」は、ドラマ『西荻窪 三ツ星洋酒堂』でレストランのロケ地になった西荻窪駅近くにあります。
店内には数多くの古時計に加え、随所に気品漂うアンティークの品々が飾られており、半世紀以上続くこちらの店の一番の魅力となっています。
(ソーダフロート 税込550円)
ここのクリームソーダは、一般的なクリームソーダとは少し異なり、鮮やかな真紅色をしたソーダフロートです。ザクロ味のソーダにバニラアイスの組み合わせは、甘酸っぱさがやみつきになります。
レトロな雰囲気の店内で、アンティーク品に囲まれながら特別なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?
6. 不純喫茶ドープ ネオンブルークリームソーダ
SNSで話題沸騰中のネオ喫茶「不純喫茶ドープ」。
上野と中野に店舗があり、この二軒どちらも昔ながらの喫茶店を引き継ぎリニューアル。店内はオリジナルの装飾を残しつつ、現代アートを加えたことで若者たちから注目を集めています。2022年10月には原宿に新店舗がオープン予定とのこと。
(クリームソーダ 税込640円)
「不純喫茶ドープ」でもっとも人気のあるメニューといえば、ブルーのクリームソーダ! 海水浴の後、海辺でひんやりかき氷を食べているような、懐かしくも楽しい味わいです。
そして、なんと夜はアルコール入りのめずらしいクリームソーダが飲めるんです。トレンドを押さえつつも、しっかりお店のテイストとマッチしたクリームソーダはとても魅力的。
歴史を感じる空間でクリームソーダを楽しもう!
夏になると日本のコンビニやスーパーなどで、メロンクリームソーダの名残を時折目にします。近年日本では、自宅で作るオリジナルのクリームソーダも流行っています。
ですが、やはり店舗ならではの歴史を感じる特別な空間で、クリームソーダを飲む体験は言葉では言い表せない満足感です。
ぜひ、一度足を運んでみてください。
Main image courtesy of pixta
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