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5千年前のエコな暮らし。世界遺産「三内丸山遺跡」で縄文時代を体験
日本の歴史を遡ること5千年。ユネスコの世界遺産に登録されている青森県の三内丸山遺跡は、土器や石器を使って人々が生活をしていた「縄文時代」の最大の遺跡です。当時の人たちの暮らしがどんな暮らしをしていたかがわかる展示などを紹介します。
三内丸山遺跡とは?アクセス方法紹介
日本列島で狩りや漁などをして、人々が本格的な定住生活を始めた時代が「縄文時代」と呼ばれています。表面に縄目状の模様が付けられた土器が多数出土し、これらの土器が活躍した時代という意味で名付けられました。
縄文時代は今から約16,500年前〜2,400年前ほどの期間を指します。このうち、青森県の三内丸山遺跡は約5,900年前〜約4,200年前の遺跡とされていて、当時の竪穴住居跡や墓跡、貯蔵穴など生活の跡が残されており、復元された建物や巨大なやぐら、出土品の展示が見どころです。土偶づくりなど体験企画も訪日観光客に人気の催しになっています。
また、2021年7月には「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一部としてユネスコ世界文化遺産にも登録されました。
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アクセス方法
三内丸山遺跡へのアクセスは青森駅や新青森駅からレンタカーがあると便利ですが、シャトルバスも巡回しています。
>JR青森駅から
・車で約20分
・市営バス
青森駅前「⑥青森市営バス乗り場」から「三内丸山遺跡」行きに乗車、「三内丸山遺跡前」下車
・シャトルバスねぶたん号(シャトル・ルートバス)約30~40分
青森駅前「⑦シャトルバス乗り場」から乗車、「三内丸山遺跡前」下車
>JR新青森駅
・車で約10分
・シャトルバスねぶたん号(シャトル・ルートバス)約15分
東口3番乗り場から乗車、「三内丸山遺跡前」下車
青森県青森市大字三内字丸山305
https://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/
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5千年前の暮らしがわかる!三内丸山遺跡の展示
三内丸山遺跡では1992年から大規模な発掘調査が開始され、出土した遺物の1,958点が重要文化財に指定されています。
館内の常設展示には、縄文土器がずらり。なかには、芸術作品のように美しい縄模様の土器もありました。
土器の装飾に限らず、ファッションにもこだわりがあった縄文人。食材の骨や殻などの食べられない部分も装飾品にしていたそうです。
ほかにも生活の道具として加工・再利用するなど、物を無駄にしないライフスタイルは私たち現代人になにかを問いかけて来るかもしれません。
遺跡名物!14.7メートルの巨大やぐら
三内丸山遺跡のシンボルとなっているのが、高さ14.7メートルの巨大な木造のやぐらです。直径1メートルの6本のクリ材の木柱をもとにイメージで再現されました。
このような巨大な建造物が縄文時代になんのために作られたはまだ解明されておらず、物見やぐら、神殿、ウッドサークルなど諸説あり研究が進められています。
復元当時、これほどの巨木は日本国内では手に入らず、ロシアから木材を取り寄せたとのこと。近づいてみると、想像以上に巨大なモニュメント。
5,000年前の重機もない時代にどのようにして建てたのか……謎は深まるばかりです。
三内丸山遺跡のおみやげ・レストランで縄文体験
ミュージアムショップでは、三内丸山遺跡に関する書籍や縄文時代の装飾などをモチーフにしたアイテムが多数販売されています。
砂の中から土器を発掘するキットなど、縄文体験ができるおみやげも気になるところ。ここでしか手に入らないオリジナルグッズはきっとおみやげに喜ばれるでしょう。
また館内の「れすとらん 五千年の星」では、縄文人が食べていたとされる食材を取り入れた料理が楽しめます。食を通した縄文時代の体験も、三内丸山遺跡の大きな見どころです。
縄文時代のシンプルライフに学ぶ
1万年以上も安定して続いた縄文時代。自然と調和し、戦争をせず和をもって培われた社会からは現代に生きる世界中の人々が学べることがありそうです。
必要十分な物で暮らす、縄文時代の知恵が詰まった三内丸山遺跡へ。忙しい毎日にふと足を止めて、ほっと一息ついてみませんか?
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In Cooperation with 三内丸山遺跡センター
photo by Karin