東京近く!房総半島でユニークな水族館や海の幸を楽しもう
東京から東に位置する房総半島には、美しい海を望む海水浴場があるほか、鴨川シーワールドや海中展望塔など、海の生物について深く理解できる施設があります。この地に本社を置く有名な水産加工品メーカーとともに、その魅力を紹介します。
東京の近くで海を楽しめる「房総半島」
東京の近くで、遮るもののない海を眺めながらビーチでのんびりしたい時、真っ先に思い浮かぶのは千葉県の房総半島でしょう。
サーファーたちの天国・一宮や九十九里浜といった景勝地があり、温泉・森林浴が楽しめるリゾートもある房総半島は、海辺でのんびりするのに理想的です。
さらに、さまざまな海の生き物を間近に見ることができる施設もあり、家族旅行にも最高でしょう。
「鴨川シーワールド」や「かつうら海中公園海中展望塔」など、房総半島にて家族で楽しめるスポットと、この地域に本社を置く有名水産メーカーを紹介します。
海の生き物に出会える鴨川シーワールド
鴨川シーワールドは、海の生き物や生態系をテーマにした水族館と、海の生き物たちのパフォーマンスが楽しめるシアターからなる巨大複合施設です。「海の世界との出会い」をテーマに、シャチやベルーガなどのパフォーマンスや、自然環境を再現した展示が楽しめる水族館です。
トロピカルアイランド Picture courtesy of 鴨川シーワールド
川から海へそそぐ水の流れを再現した「エコアクアローム」や、6つのエリアでサンゴ環礁に生息する魚たちを見ることができる「トロピカルアイランド」など、館内には魅力的な展示室が多くあります。
Picture courtesy of 鴨川シーワールド
もっとも人気のある交流型展示のひとつは、「コーラルメッセージ」です。これは、幅7メートルのスクリーンに魚の絵を描くと、その魚が海の中を泳いでいく姿を見ることができるデジタル水槽です。
アシカ、イルカ、ペンギン、ウミガメ、ツノメドリ、エトピリカ、ペリカンなどのさまざまな生き物と、その生息環境を再現したエリアで出会うことができます。
レストラン「オーシャン」Picture courtesy of 鴨川シーワールド
鴨川シーワールド内には、食事や軽食を楽しめる3つの飲食施設があります。
レストラン「オーシャン」はシャチが泳いでいる様子が見える優雅な雰囲気、フードコート「マウリ」はエキゾチックな雰囲気が特徴です。
そして、バイキングレストラン「サンクルーズ」(土日祝日のみ営業)は、約40種類の料理から好きなものを好きなだけ食べたい人にぴったりです。
レストラン「オーシャン」のメニューは、パスタ、カレーライス、グリルステーキなど。海をモチーフにしたものもあります。デザートは、見た目も味もすばらしいです!
Picture courtesy of 鴨川シーワールド
最後に、鴨川シーワールドにあるおみやげ店に立ち寄ってみましょう。海の生き物をモチーフにした和菓子や、文房具、おもちゃ、アクセサリーまで、魅力的なアイテムが勢ぞろいしています。
かつうら海中公園海中展望塔から海の中を覗いてみよう!
かつうら海中公園には、房総半島でもっとも魅力的な施設のひとつ「海中展望塔」があります。海中展望塔は沖合約60メートルに位置し、遊歩道を通って行くことができます。
階段を下りると、海面下8メートルにある海中展望室に到着します! 窓からは、海底の風景とともに魚や海の生き物が観察できます。中には、魚たちのカラフルなパネルも展示されています。
このエリアは海水の透明度が高く、海の中がよく見えることに驚くでしょう。
海中の景色を楽しんだ後は、海の上にある展望台から、どこまでも続く青い水平線を一望しましょう。
かつうら海中公園内には、軽食が楽しめるカフェやビーチ、地元のみやげを扱うギフトショップなど、他にもさまざまな施設があります。
Picture courtesy of the 千葉県立中央博物館分館
房総半島周辺の海の生物についてもっと知りたければ、タワー入口のすぐ向かいにある「海の博物館」(千葉県立中央博物館分館)にも行ってみましょう。
ここは海洋研究施設で、海洋生物をテーマにした魅力的な常設展示のほかに企画展示も行われています。また、期日・期間限定ではありますが、海中展望塔の前の磯観察などの参加型体験行事も行われており、参加してみてはいかがでしょうか?
創業は1964年。高品質な干物づくりで知られる山尾食品
山尾食品は、房総半島のいすみ市に本社を置く水産加工会社。日本の伝統的な魚の保存方法で作られる塩干物が特に有名です。
創業は1964年。現在、水産加工の職人でもある山口栄治(やまぐちえいじ)氏がオーナーを務めています。
山尾食品の前身「山口義一商店」は煮干し屋でしたが、材料が手に入れられなくなったことをきっかけにサンマの干物を作り始めました。現在もっとも人気を博している干物の板付シリーズは、1996年から販売を開始しました。
板付の商品は、食べる直前まで素材、味付け、風味を損なわないよう、作りたての干物が真空包装されています。保存時に干物の型が崩れないよう、独自で開発された板トレーで魚がしっかりと固定されています。
山口氏は長年にわたって魚の乾燥技術の向上に努めてきたことから、その加工品の品質が広く認められています。同社の干物は見た目も美しく、調理したときの味も抜群です。
もっとも需要の高い塩干物は、ホッケ、アジ、サバです。生産に必要な量を確保するため、山尾食品は主にアメリカ、韓国、ノルウェーからの輸入魚を使っています。
「おいしい干物を作るには、魚の鮮度と脂ののりが命です。日本の海で獲れる魚の脂は、季節によって左右されますが、私たちの商品には、一定レベルの脂肪を持つ魚が必要となります。そのため、干物原料は主に輸入に頼っています」と山口氏は語ります。
山尾食品は3カ月に1度、アメリカから約400トンものホッケを輸入しています。アジは韓国から毎回約150トンずつ、そしてサバはノルウェーから定期的に約70トンずつ輸入されています。また、地元・千葉で獲れたフグや地タコを使った商品もあります。
山尾食品では、同社が開発した特殊な機械で魚をタテ半分に切った後、手作業で洗浄します。そして塩漬けにし、さらに乾燥をさせた後で真空パックにします。
「板付きとろほっけ開き(特大)」※オンライン販売価格:700円(税込)
塩漬けにする際には、兵庫県赤穂市の名産であるミネラル豊富な塩、昆布エキス、純米酒も使い、独自の製法でまろやかな味に仕上げています。
塩分を控えたいお客様のご要望を受けて、山尾食品は減塩の商品も生産しています。減塩によって干物がさらに食べやすくなります。
「板付きとろあじゴマ」※オンライン販売価格:2枚入りのパック 450円(税込)
干物は、焼いた後お好みで大根おろしや醤油をたらして、ご飯などと一緒に食べれば、まさに最高のおいしさです。
山尾食品の干物は、豊洲魚市場をはじめ全国の市場や東京近郊のスーパーマーケットなどで販売されています。また、山尾食品の商品は工場直売やオンラインでも注文できます。
大原漁港で「港の朝市」を見学!
Picture courtesy of 大原漁港
いすみ市に来たら、大原漁港の朝市も訪れてみましょう! ここでは近海で毎日水揚げされる魚や甲殻類など、多種多様な魚の幸を見ることができ、日本の海鮮文化を学ぶのに最適な場所の1つです。
大原漁港は、特に伊勢エビの名産地として知られています。ここで扱われる伊勢エビは、日本有数の大きさを誇ります!
朝市には多くの露店が並び、新鮮な魚介類や加工品を販売しています。また、海鮮丼や寿司などの海鮮料理が楽しめる食堂もあります。
房総半島の観光名所と海の幸を楽しもう!
房総半島は、東京の近くで太平洋の美しい景色と海の恵みを満喫できる最高の場所の1つです。今回紹介した観光施設や海産物は、年齢に関係なく楽しめます。
今度東京に来たときは、海辺で楽しい1日を過ごしてみてはいかがでしょうか?
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Written by Ramona Taranu
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