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【愛媛県松山市】坊っちゃん列車に乗って
松山市の街中を走るレトロな電車「坊っちゃん列車」。明治から昭和の時代に松山市民の足と活躍し、現代に復元された列車で、名前は夏目漱石の小説『坊っちゃん』に登場したことに由来します。坊っちゃん列車に乗ったり、ゆかりのスポットを楽しんだ後は、坊っちゃんの名前のつく日本酒も楽しみませんか?
「坊っちゃん列車」とは?
愛媛県松山市の街中を歩いていると、路面電車が行き交う光景が目に入ります。
路面電車が走るのをぼんやり眺めていると、オレンジ色の電車や最新の低床式の電車と混ざって、時々レトロな蒸気機関車型の電車が走ってくることが。
これが「坊っちゃん列車」です。
「坊っちゃん列車」は、松山市で明治21年(1888年)から昭和29年(1954年)までの67年間にわたって運行していた蒸気機関車をモデルにして、現代に復元された列車です。
名前は、夏目漱石の小説『坊っちやん』に登場したことに由来していて、小説の中では「マッチ箱のような汽車」とも紹介されています。
当時は石炭で黒煙をもくもくと出しながら、松山市民の足として活躍していました。現在はディーゼルエンジンが採用されています。煙突から出ている”煙”のように見えるのは蒸気を煙に見たてたもので、環境に配慮した面も復元後の新生「坊っちゃん列車」の特徴です。
実際に明治時代の松山を走っていた1号機関車の実物は、松山市の「梅津寺公園」に展示されています。日本に現存する最古の軽便機関車であり、日本国有鉄道指定記念物・県指定民俗資料にも指定されています。
<梅津寺公園> https://www.iyotetsu.co.jp/kankou/baishinji/
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また、松山市駅前には「坊っちゃん列車ミュージアム」があり、1号機関車の原寸大レプリカを展示されています。ここには、珍しい車輌部品・資料などの展示も間近で見ることができ、鉄道ファンには嬉しい場所ですね。
<坊っちゃん列車ミュージアム> https://www.iyotetsu.co.jp/museum/
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現在の坊っちゃん列車の運行区間は「道後温泉⇔松山市駅」と「道後温泉⇔JR松山駅前⇔古町」の2つで、土曜・日曜・祝日に運行しています。
なんともレトロな雰囲気で、乗るだけで明治時代にタイムスリップしたような気分が味わえます。
坊っちゃん列車の乗車券で、松山市駅の目の前「いよてつ髙島屋」の屋上にある「大観覧車くるりん」の通常ゴンドラを割引料金で乗ることもできます。くるりんからは松山平野が一望できるので、坊っちゃん列車とくるりん両方に乗って、ぜひ松山の景色を堪能したいですね。
坊っちゃん列車の運行などについて、詳しくは伊予鉄道のホームページを確認してくださいね。
<伊予鉄道ホームページ> https://www.iyotetsu.co.jp/
坊っちゃん列車の乗車やゆかりのスポットを楽しんだ後は、「坊っちゃん列車」の名前がつく日本酒も一緒に楽しみませんか?
「道後蔵酒 坊っちゃん列車復元記念 生貯蔵酒」
こちらは、坊っちゃん列車の始発/終着駅「道後温泉」の近くにある「水口酒造」が造るお酒です。
昭和の時代から約半世紀ぶりに、道後の町に復活した「坊っちゃん列車」の記念ラベル。
しぼりたてのうまさそのままに、蔵出しの味と香りが生きている生貯蔵酒。デリケートな香り、まろやかな舌ざわりは冷用・オンザロックで飲むのがおすすめです。
ちびちびとお酒を楽しみながら、坊っちゃん列車の走っていた明治・昭和の時代に想いを馳せるのも粋な楽しみ方ですね。
「道後蔵酒」取り扱い店舗
【道後麦酒館】 (※店内飲食可能)
住所:〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町20-13
営業時間:11:00〜22:00、定休日;年中無休
【道後麦酒館 別館】 (※店内飲食可能)
住所:〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町14-16
営業時間:【平日】15:00〜LAST【土・日・祝祭日】12:00〜LAST、定休日:不定休
【にきたつ蔵部】 (※店内飲食不可。購入のみ)
住所:〒790-0848 愛媛県松山市道後喜多町3-23
営業時間/10:00~18:00、定休日/月曜日(祝日の場合は翌火曜日)・第一火曜日
※本記事は2024年7月時点の情報です。
明治28年、1895年創業の道後地区唯一の酒蔵です。 道後温泉本館から徒歩5分の立地にあり、道後温泉と共に歩んできた酒蔵です。 清酒「仁喜多津」以外にも、湯あがりビールとして定着した「道後ビール」、クラフトジン「道後ジン」、「道後焼酎」やリキュールなど、様々な酒類を製造・販売しております。 道後を訪れる皆様に道後での良い思い出をお持ち帰りいただくことを第一に、お酒を通じて「人と人」「人とモノ」を繋いでまいります。