旅の準備はじめよう
旅の目的にしたい ゆったり過ごせるカフェ
熊本市内から車で30分ほどの上益城は、緑豊かでちょうどいい田舎。今年4月にオープンしたばかりのカフェや築140年の古民家をリノベーションしたカフェなど、旅やドライブの目的にしたい上益城地域のカフェをご紹介します。
TheDay.
今年4月にオープンしたばかりの「TheDay.」。最高の日を過ごしてほしいという思いから「TheDay.」となりました。元は壁の朽ちそうな倉庫だったとは思えないほどモダンであり、ずっと前からそこにあったような自然の中になじむような佇まいです。
「酒場ル」や「熊本、麻辣センター。」などの熊本市内で3軒の飲食店を経営する出口さんは、コロナ渦の折、自然豊かな郊外でカフェをやりたいと思い立ちます。吉無田高原のすぐそばの廃倉庫を知人から紹介され、草原が広がる理想的な場所を見つけました。熊本だけでなく海外にも店舗進出している「珈琲回廊(コーヒーギャラリー)」がプロデュース。廃倉庫を活かした店を作り上げ、コーヒーの淹れ方などの指導を行いました。
「TheDay.」から車で3分の吉無田水源は、1日当たり13,000tの水が湧き出ており、遠方からも水を汲みに訪れる人が絶えない場所です。この水源をヒントに水がテーマにされており、波紋のようなロゴや白を基調とした店内になっています。。
ランチには熊本県産の野菜がたっぷり。モッツアレラと野菜のキッシュのプレートには、副菜に自家製たまねぎ麹のサラダ、キノコのプレぜ、キャロットラぺ、キヌアのサラダ、小松菜のお浸し。おいしいものを少しづついただけるようにと、女性目線の意見が取り入れられています。
牛蒡のポタージュはごぼうがふわりと香り、一口食べるとごぼうだけでない野菜のうまみがぎゅっと詰まっています。ランチについてくるドリンクには、ドリップコーヒーをチョイス。後味がすっきりしていてランチと相性抜群です。
新たなスイーツメニューにも挑戦してあり、コーヒーにぴったりのラインナップになっています。熊本市内のお店で提供されている、絶品のキャラメルアイスクリームもこちらでいただけます。提供されるコーヒーは珈琲回廊と同じもので、「TheDay.」仕様のパッケージのドリップパックなどお土産にぴったりです。
ミモザ
熊本地震では1番の被災地であった益城町。「ミモザ」店主のお父様が経営していた車の板金・塗装の店も、熊本地震の影響から引退を余儀なくされました。前々からカフェをやってみたい気持ちがあり、同じ場所で何かできないかと考え、姉妹で「ミモザ」を立ち上げました。パン屋や飲食店で働いた経験からランチメニュー、スイーツ、サンドイッチを、バリスタの経験からコーヒーを、それぞれの技術が「ミモザ」では活かされています。
国際女性デー(ミモザの日)には女性に感謝を伝えるための花としてミモザが送られ、その日はカフェやレストランで穏やかに過ごす習慣があるそうで、そんなひと時を過ごしてほしい思いから、「ミモザ」と名づけられました。店主の杉光さんがミモザが好きなことも理由の一つだそうで、ミモザがドライフラワーで飾られた素敵な店内です。
カウンター席にも使われているちょっと変わったライト、カラフルなガラスの器など、わくわくするような雑貨の販売もあり、杉光さんが良いと感じたものが置かれています。
地元の季節野菜を使用したミモザプレートは、メイン、スープ、ドリンクが付いたセット。メインには益城町産野菜がたくさん使われてあり、ボリューム感のあるランチメニューです。
サツマイモのポタージュは町内の農家さんから購入しているサツマイモが使用されています。そのまま食べても美味しいだろうと想像できるあまーいサツマイモで、まるでデザートのようなスープです。メインのチキングリルハニーマスタードは、柔らかい国産鶏に爽やかなハニーマスタードがかかっており、辛くないので子供でも食べられます。※季節や月ごとにランチメニューの内容は変わります。
日が落ちてからキャンドルの光の中で行う夜ヨガや、心理カウンセラーを招いてのお話カフェなど、カフェの営業時間外には定期的にイベントが開かれています。お子さんの生年月日から持っている質を探る子育て星読み会などの、地域のママが集まれるようなイベントもあり、心のよりどころになるような場所づくりをされています。
山ぼうしの樹(やまぼうしのき)
築140年の古民家を活かして敷地全体をリノベーションした「山ぼうしの樹(やまぼうしのき)」。古民家再生を手掛けたのは、熊本・黒川温泉の高級旅館「竹ふえ」をデザインしたミズタホームで、素敵な場所だから定期的に開いてほしいという要望があり、「山ぼうしの樹(やまぼうしのき)」の中に「さびカフェ」がオープンしました。
約400坪の敷地内には建物が点在し、カフェ以外にも、いぬねこの会のシェルターやショップもあります。門をくぐってカフェの入り口に行くまでには草木がたくさん植えられ、虫の声や風の音が自然と耳に入ってくる、心が安らぐ空間です。
人が集い、想いを語り、時をつむぐ場所がほしかったと店主の森川さん。カフェスペースの「さびかふぇ」の席は、ご飯を食べるだけの場所ではなく、それぞれが一番居心地のいい場所で過ごせるようにと、様々なタイプの席があります。
熊本を代表する水源池、白川水源の水を使ったぷるぷるのみずたまプレート。器に振りかけられたきなこと抹茶が、水源を覗いた時の景色にも見えます。宇城市の白玉粉でつくった白玉、阿部牧場のASOミルクを使った濃厚なアイスクリームも、みずたまに負けないおいしさです。代金の一部は、山ぼうしの樹いぬねこの会に寄付されます。
いぬねこの会では、動物の保護や譲渡会を行うとともに、根本的な部分を解決するため、人と地域と動物が幸せに暮らすためにどうするべきかを考えています。入院等でご高齢者がペットのお世話できない方への介助活動や上益城地域の保健所から引き取り、看取りの活動を始めました。いぬねこの会の活動から、カフェのことを知ってきてくれる方も増えたそうで、今度はカフェを通じていぬねこの会の活動を知ってほしいと、料金の一部が寄付金になる取り組みを始められました。保護団体に入ったり、自分で犬猫を保護しなくても、自分のライフスタイルの中で支援できることの一つではないかと思います
熊本県は、日本3大名城の一つである熊本城、世界最大級のカルデラを持つ阿蘇山、約300頭のイルカが生息している天草等、歴史と大自然が共存する都市です。日本一有名なご当地キャラくまモンの故郷であり、街のどこかでくまモンに出合えるかもしれないドキドキがあります!また、世界的に有名な漫画ワンピースの作家尾田栄一郎の故郷でもあり、県内各地で麦わらの一味の銅像を見ることもできます。県内各地で取れた新鮮な食材で作る料理とお酒はどれも美味しいです。皆さんの5感を癒してくれる熊本県へ是非遊びに来てください!