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京都観光のモデルコース。半日で定番を回るには?(1泊2日・2泊3日プランも紹介)
京都観光のモデルコースを半日、1泊2日、2泊3日の滞在時間の長さ別に3パターン紹介している記事です。京都を訪れたなら外したくない清水寺や伏見稲荷大社、金閣寺、嵐山、八坂神社などを中心に組み立てています。京都観光についてよくある質問と答えも掲載しています。
寺社仏閣や世界文化遺産を楽しむ京都観光モデルコース
古都・京都では17の寺社仏閣が世界文化遺産に登録されており、国内外から多くの観光客が訪れます。嵐山や嵯峨野などの風光明媚な景観も人気で、周辺には数多くの土産物店や飲食店も並んでいます。
本記事では、世界的な人気を博す京都の観光モデルコースを「半日」「1泊2日」「2泊3日」の3パターンで紹介します。
目次
- 1.寺社仏閣や世界文化遺産を楽しむ京都観光モデルコース
- 2.半日(午前~午後):代表的な建築・文化財が見られるコース
- 3.【1泊2日】主要観光スポットを総巡りできる観光モデルコース!
- 4.【2泊3日】嵐山・寺社・食べ歩きを堪能できる観光モデルコース!
- 5.京都の観光モデルコース(半日・1泊2日・2泊3日)で満喫しよう!
半日(午前~午後):代表的な建築・文化財が見られるコース
名所や見どころが数え切れないほどある京都を半日で観光しよう、というプランはかなりの難題ですが、どうしても時間が取れないのであれば、京都駅からさほど時間がかからずに訪れることができ、京都らしい雰囲気を味わえ、なおかつ帰る前にはグルメも楽しめる、おすすめのコースがあります。
早朝から午前中にかけて清水寺周辺を散策し、午後は伏見稲荷大社に参拝しつつ、周辺で食べ歩きを楽しむというコースです。
午前:清水寺周辺
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国内の寺社仏閣では法隆寺に次いで世界文化遺産に登録された清水寺は、北法相宗の本山であり、京都を代表する観光スポットのひとつです。最寄りのバス停の清水道までは、京都駅から市営バスで20分かからずに行くことができます。
清水寺までの参道には多くのお店が並び、修学旅行生や国内外からの観光客で賑わいます。ただし、開門時刻は午前6:00と早めです。清水の舞台(本堂)をはじめ、仁王門や西門、三重塔などの文化財をゆっくりと拝観したいのなら、京都らしい静かな雰囲気も楽しめる早朝が狙い目です。
午後:伏見稲荷大社周辺
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清水寺から伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)までは徒歩だけでも1時間程度ですが、京阪電鉄(清水五条坂~伏見稲荷)を利用すれば、徒歩を含めて40分ほどで行けます。
全国各地にある稲荷神社(お稲荷さん)の総本宮であり、鮮やかな朱色の千本鳥居が並ぶ圧巻の眺めをテレビなどで見たことのある人も多いはずです。
本殿は国の重要文化財に指定されており、境内には稲荷大神の使いといわれているきつねの像があちこちに見られます。
周辺では食べ歩きを楽しむこともでき、例えば、果菓伊藤軒のくだもの串和菓子、寺子屋本舗の串ぬれおかき、まるもち家の水まる餅など、人気の食べ歩きグルメ店が数多くあります。
【1泊2日】主要観光スポットを総巡りできる観光モデルコース!
1泊できると、京都観光もバリエーションが増えます。ここでは、金閣寺・龍安寺から嵐山の京都北西部を回り、祇園周辺で宿泊して、2日目は八坂神社・清水寺、伏見稲荷大社と京都駅近くを楽しむコースを紹介します。
1日目 午前:金閣寺・龍安寺
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京都駅に到着後は烏丸口(京都タワー側)のロータリーから市営バスで金閣寺に向かいます(45~50分ほど)。美しい庭園にひときわ目立つ黄金の舎利殿から金閣寺の通称で全国的に知られますが、お寺の名称は鹿苑寺(ろくおんじ)です。
ザ・京都のひとつ、金閣寺のあとは、石庭で有名な龍安寺へ(徒歩20分弱)。金閣寺と同じく禅寺ですが、こちらは侘び寂びが重んじられ、枯山水の庭園では見事に手入れされた石庭を楽しめます。四季折々の自然美のなか、落ち着いた静かな時間を過ごしてください。
【臨済宗相国寺派 金閣寺】
住所:京都府京都市北区金閣寺町1
営業時間:8:40~17:10
公式HP:https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/access/
1日目 午後:嵐山
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午後は、京都西部最大の観光スポット・嵐山を訪れます。龍安寺からは、龍安寺駅まで徒歩で行き、嵐電で終点の嵐山駅で下車します。
特に桂川にかかる渡月橋周辺が有名な嵐山は、春には桜、夏には深緑、秋には紅葉、冬には雪景色と、四季折々の絶景を楽しめるスポットとして知られています。
真っ直ぐ天に向かって伸びた竹林の小径も見逃せません。嵐山まで足を伸ばしたのなら、すぐ近くにある世界文化遺産の天龍寺にも、ぜひ立ち寄ってください。休憩がてら、自家製うどんで有名な「嵐山亭」でランチはいかがでしょうか。
1日目 夜:祇園四条
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嵐山駅から阪急嵐山線・京都線で京都河原町駅まで戻り、夜は祇園四条(ぎおんしじょう)の古風な町並みの散策をおすすめします。
街灯やお店に明かりが灯るなか、京の花街独特の雰囲気を楽しめます。花見小路では、運がよければ、艶やかに着飾った舞妓さんや芸妓さんの姿が見られるかもしれません。ただし、撮影禁止場所ではカメラを向けることは遠慮してください。
2日目 午前:八坂神社・清水寺
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地元では古くから「祇園さん」で親しまれている八坂神社は、祇園四条駅からゆっくり歩いても15分あれば着きます。毎年7月に行われる祇園祭が有名ですが、当地ではそのほかにも一年を通してさまざまな行事が行われています。
【音羽山 清水寺】
住所:京都府京都市東山区清水1-294
営業時間:※年によって異なります。2024年の情報です
1月1日~3月22日 6:00~18:00
3月23日~3月31日 6:00~21:30※21:00受付終了
4月1日~6月30日 6:00~18:00
7月1日~8月13日 6:00~18:30
8月14日~8月16日 6:00~21:30※21:00受付終了
8月17日~8月31日 6:00~18:30
9月1日~11月17日 6:00~18:00
11月18日~11月30日 6:00~21:30※21:00受付終了
12月1日~12月31日 6:00~18:00
公式HP:https://www.kiyomizudera.or.jp/access.php
八坂神社に参拝したあとは、京都らしい町並みが続く産寧坂や二年坂を通り、清水寺に向かいましょう。清水の舞台からの絶景を楽しみ、帰りには清水寺付近でのランチがおすすめです。京都らしい料理が味わえるお店や、おしゃれなカフェなど、数多くの飲食店があります。
2日目 午後:伏見稲荷大社・京都駅
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清水寺のあとは伏見稲荷大社へ。清水五条駅から伏見稲荷駅までは京阪電鉄で一本、わずか7分で到着します。駅から伏見稲荷大社の表参道までは歩いて5分ほどです。
本殿を参拝したあとは、映えスポットとして有名な鳥居のトンネル「千本鳥居」の散策がおすすめ。
鳥居の先には、願いが叶うかどうかを占う「おもかる石」があります。ぜひ、試してみてください。
帰りはJR稲荷駅から京都駅に向かいます。伏見稲荷大社から稲荷駅へも徒歩で約5分です。新幹線の乗車時間までは、京都駅ビルでお土産を購入したり、駅周辺のショッピングを楽しんだりしましょう。
【2泊3日】嵐山・寺社・食べ歩きを堪能できる観光モデルコース!
2泊3日であれば、京都を代表する多くの観光スポットを回れます。ここでは、
(1)渡月橋・竹林
(2)天龍寺・嵯峨野トロッコ列車
(3)仁和寺・龍安寺
(4)金閣寺・妙心寺
(5)産寧坂・二年坂(清水寺)
(6)八坂神社・祇園
を巡るコースを紹介します。
1日目 午前:渡月橋・竹林
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まずは、京都駅からJR嵯峨野(さがの)線に乗って嵯峨野嵐山駅に向かいます。下車して徒歩10分ほどで嵐山に着きます。嵐山のシンボルである渡月橋(とげつきょう)を渡って、桂川の美しい景色を堪能してください。
渡月橋から周囲を見渡すと、京都が山に囲まれた盆地であることがよくわかります。
その後、観光客が増えだす前に竹林の小径を散策し、竹の香りと澄んだ空気、そして時間帯や天候によってさまざまな景色を見せてくれる嵐山を味わいましょう。この景色を写真に収めることもお忘れなく。
1日目 午後:天龍寺・嵯峨野トロッコ列車
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嵐電嵐山駅周辺には飲食店や食べ歩きに適したお店が数多くあるので、ランチはこちらで楽しみましょう。
午後は世界遺産の天龍寺を訪れ、曹源池庭園(そうげんちていえん)の散策がおすすめです。ほどよく歩き疲れたら、トロッコ嵯峨駅からトロッコ列車に乗って、保津川渓谷の美しい景色を楽しんでください。
どの季節に訪れても、自然が織りなす渓谷の色彩美に目が奪われるはずです。終点のトロッコ亀岡駅からJR馬堀駅まで歩けば(約8分)、京都駅までは25分ほどで戻れます。
2日目 午前:仁和寺・龍安寺
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2日目の午前中は、世界文化遺産である仁和寺と龍安寺を中心に寺社巡りをします。まずは、京都市北西部に位置する、真言宗御室派の総本山・仁和寺(にんなじ)からスタート。京都駅からは市バスに乗って御室仁和寺バス停で下車するのが便利です。
広大な境内には国宝の金堂、重要文化財の五重塔や観音堂などが並び、どれも見応え十分です。御室桜(おむろざくら)と呼ばれる遅咲きの桜も有名で、名勝にも指定されています。
その後は、きぬかけの路を歩いて龍安寺に向かいます。仁和寺から龍安寺までは徒歩で約10分。きぬかけの路周辺には京都らしい歴史を感じられる寺社仏閣が点在していますので、寄り道してみるのもよいでしょう。
龍安寺は、1975年にイギリスのエリザベス2世が公式訪問した際に訪れ、枯山水の石庭のすばらしさを称賛したのがきっかけで、世界的に広く知られることになりました。
2日目 午後:金閣寺・妙心寺
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きぬかけの路に戻り、次の目的地の金閣寺に向かいます(徒歩で約20分)。
途中には、外観が異彩を放つ京都府立堂本印象美術館があり、さまざまな飲食店も並んでいますので、金閣寺の前にランチはいかがでしょうか。想像以上の黄金でまぶしいほどの金閣寺は、京都に来たからには、一度は訪れておきたいスポットです。
金閣寺を楽しんだあとは、花園エリアの妙心寺へ。急ぎたい方はバスと電車を乗り継いで、ゆっくり行きたい方はきぬかけの路を龍安寺前まで戻り、徒歩で南下するルートもあります。龍安寺から妙心寺までは約15分です。妙心寺は臨済宗妙心寺派の大本山であり、日本最大の禅寺として知られています。
妙心寺法堂(はっとう)の天井に狩野探幽が8年をかけて描いた大作「雲龍図」は必見です。東京ドーム7個分の境内は広大で、塔頭(たっちゅう)といわれる個別の寺院が46も立ち並んでいます。
3日目 午前:産寧坂・二年坂
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最終日3日目の朝は、清水寺へ続く参拝道の産寧坂と二年坂に向かいます。石畳の坂道で、京都らしい風情のある通りです。両脇には土産物店などが並んでいますので、ゆっくりと店内を見ながら散策を楽しみましょう。
京都らしいお土産を選ぶなら、京漬物や八ツ橋、金平糖などがおすすめです。宅配サービスも利用できるので、大量に買ったとしても、帰りに荷物になることはありません。
3日目 午後:八坂神社・祇園散策
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2泊3日・京都の旅のラストは、二寧坂を下った先の「ねねの道」を通り、八坂神社・祇園の散策で閉めます。
豊臣秀吉の正室であった北の政所「ねね」が晩年に過ごした圓徳院(えんとくいん)が沿道にあることにちなんで名付けられたねねの道は、石畳が敷かれた、風情のある小路です。勇ましい俥夫(しゃふ)が引く観光人力車のコースにも入っています。
厄除けや商売繁盛のご利益がある八坂神社の境内には、美容祈願にご利益がある「美御前社(うつくしごぜんしゃ)」もあり、女性観光客に大人気です。
旅の最後は祇園の街並みを散策し、京都らしい花街の風情を楽しんでください。「京都に来たなら、どうしても舞妓さん・芸妓さんに会いたい」という方には、2024年5月にオープンした「祇園 花街芸術資料館」がおすすめです。記念撮影(有料)も可能です。
よくある質問
京都観光に行くなら何月がおすすめですか?
3月~4月の桜の時期と、9月~11月頃の紅葉の時期が気候もよく、特におすすめです。ただし、人気の時期は人出も多くなるため、早めの宿泊施設予約は欠かせません。
京都駅から徒歩圏内の神社はどこですか?
道祖神社、松明殿稲荷神社、文子天満宮には、いずれも徒歩10分前後で行けます。神社ではありませんが、親鸞聖人の御真影が安置されていることで有名な東本願寺は徒歩15分です。御真影のある御影堂(ごえいどう)は世界最大級の木造建築物で、国の重要文化財に指定されています。
京都の観光モデルコース(半日・1泊2日・2泊3日)で満喫しよう!
京都は観光スポットが豊富にあり、有名どころだけを回るにしても、とても短期間ではすべてを回りきれません。本記事の観光モデルコースを参考に、滞在時間の長さに応じたスケジュールで、思い出に残る京都の旅を楽しんでください。
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Written by Kakutama editorial team