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名古屋の天気の特徴は?観光におすすめの時期や服装、晴れの日・雨の日の楽しみ方
初めて名古屋を訪れようと考えている外国人訪日観光客の参考にもなるよう、名古屋の天気の特徴についてまとめた記事です。季節ごとの平均気温やおすすめの服装、観光におすすめの時期を解説するとともに、晴れの日に行きたい観光スポットと、雨でも楽しめる観光スポットを紹介しています。
名古屋天気の特徴とおすすめ観光スポット
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濃尾平野に広がる東海地方最大の都市・名古屋は、南は海に面し、北側が山であることから、夏の暑さ、冬の寒さには厳しいものがありますが、四季折々で異なる魅力を見せてくれます。
本記事では名古屋の天気の特徴やおすすめの服装について解説し、観光におすすめの時期や訪れたい観光スポットを紹介します。
目次
- 1.名古屋天気の特徴とおすすめ観光スポット
- 2.名古屋の天気の特徴
- 3.名古屋の季節ごとの平均気温・おすすめの服装
- 4.名古屋の観光におすすめの時期
- 5.名古屋で雨が多い時期はいつ?
- 6.晴れの日に行きたい名古屋の観光スポット
- 7.雨でも楽しめる名古屋の観光スポット
- 8.名古屋で快適な旅を過ごそう!
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名古屋の天気の特徴
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名古屋は日本の中央付近にある濃尾平野に位置しています。南側は伊勢湾に面しており、東側は丘陵地、北側・西側は沖積地、中央には熱田台地があります。
春と秋は過ごしやすい気候であるものの、夏は湿度が70%を超え、蒸し暑い日が続きます。
冬は北西からの季節風である伊吹おろし(滋賀・岐阜の県境にある伊吹山から吹き下ろす寒風)が吹く日は乾燥し、寒さが増します。名古屋は一年を通じて四季がはっきりと感じられる都市です。
名古屋の季節ごとの平均気温・おすすめの服装
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ここでは、名古屋の平均気温とおすすめの服装とを、春・夏・秋・冬の季節に分けて解説します。
春(3月~5月)
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春の名古屋の平均気温は、3月が9℃とまだ肌寒さが残りますが、4月には14℃、5月になると19℃まで上昇します。この季節は月を重ねるごとに約5℃ずつ、月の平均気温が上昇していくのが例年の傾向です。
春先からは桜が開花しはじめ、4月になると満開になって見頃を迎えます。上述した通り、3月はまだ肌寒い日もあるので、厚手のジャケットやコートが必要な日もあります。
ただし、4月になれば平均気温もだいぶ上がるため、全体的にすごしやすい日が続きます。薄いジャケットやカーディガンだけでも十分です。
夏(6月~8月)
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蒸し暑いイメージの強い夏の名古屋ですが、実際にその通りです。鈴鹿山系を越えてくる湿った西風が、濃尾平野に吹く頃には乾いた熱い風に変わる、フェーン現象のためです。
6月の平均気温は23℃、7月になると27℃、8月には28℃まで上がり、夏日さらには真夏日が続く日もあります。近年は地球温暖化などの影響もあって、名古屋でも35℃を超す猛暑日を記録する日も多いため、十分な熱中症対策が必要です。
夏の服装は軽いTシャツやショートパンツなど、通気性のよい素材を選ぶことをおすすめします。足もとはサンダル履きでもOKです。日差しが強いので、帽子やサングラスを着用したうえ、日焼け止めを塗ることも忘れないでください。
秋(9月~11月)
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名古屋でも初秋から晩秋にかけて、徐々に気温が下がっていきます。9月の平均気温は24℃、10月は18℃、11月は12℃で、季節を通して、すごしやすい日が続きます。
ただし、9月はまだ残暑の日も多くあり、夏同様の軽いシャツやブラウスでも十分です。10月以降は肌寒さを感じる日が増えるため、薄手のジャケットやカーディガン、パーカーやカーデイガンなどが必要です。
冬(12月~2月)
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冬の名古屋は寒さが厳しい日が続きます。12月の平均気温は7℃、1月と2月は5℃まで下がります。
特に上述した伊吹おろしが吹く1月と2月の名古屋は平均気温が最低の月が続き、風が強い日も多く、厳しく冷え込みます。
服装は厚手のコートやダウンジャケットなどが必要であり、ニット帽やマフラー、耳当てなどの、しっかりとした防寒具も欠かせません。
エアコンで暖房が効いた室内と、寒い室外とではかなりの温度差があるため、着脱が簡単にできる服装であれば、室内・室外ともに快適にすごせます。
名古屋の観光におすすめの時期
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名古屋は、四季折々で違った魅力を見せてくれる都市であり、日本はもちろん外国からの観光客の方にもおすすめできる観光スポットです。
季節ごとのイベントも数多く開催され、いつ訪れたとしても見どころは豊富です。ただし、前述したように夏の暑さや冬の寒さは大変に厳しいものがあります。
「名古屋を観光するのにおすすめの時期を選べ」といわれたら、穏やかな日が続き、暑さや寒さのことをほとんど気にしなくてもよい春をおすすめします。春の名古屋といえば、名古屋城や鶴舞公園、東山動植物園などで桜が見頃を迎える時期です。
もし、スケジュールが合うようであれば、ぜひ、春の名古屋で美しい桜を楽しんでください。
名古屋で雨が多い時期はいつ?
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実は名古屋は、年間を通して雨が多く降る地域です。海に面した南側から湿った空気が入りやすいためです。
特に雨が多く降るのは、6月から7月にかけての梅雨の時期と、9月の台風シーズンの時期です。2013年7月には10分間の降水量が30.0mmを記録したこともあります。
6月・7月・9月は前線の影響で曇りや雨の日が多くなり、例年、降水量が増加する傾向にあります。
晴れの日に行きたい名古屋の観光スポット
特に晴れた日に訪れたいのが、
・名古屋城
・熱田神宮
・徳川園
の3か所です。
名古屋城
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金の鯱(しゃちほこ)で有名な名古屋城は、名古屋の象徴であり、歴史的な観光スポットのひとつです。1610年(慶長15年)に築城が開始され、2年後には大天守・小天守が完成しましたが、1945年5月14日の空襲で消失してしまいます。
1959年には大天守・小天守および正門(榎多門)が復元され、2018年には本丸御殿も復元されました(2024年7月5日現在、天守閣には入場できません)。
城内では全国の武将隊ブームの火付け役となった「名古屋おもてなし武将隊」が訪れる人を迎えてくれます。土・日・祝にはおもてなし演舞も行われます。
【名古屋城】
住所:〒460-0031 愛知県名古屋市中区本丸1-1
営業時間:9:00~16:30
公式HP:https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/
熱田神宮
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名古屋市熱田区にある熱田神宮(あつたじんぐう)は、日本神話に登場する三種の神器のひとつ「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」が祀られた、由緒正しい神社です。
年間700万人もの参拝者が訪れますが、特に約235万人(2024年)が訪れる初詣や、毎年6月4日と5日に開催され、約25万が来場する熱田まつり(尚武祭)の賑わいは格別で、活気に満ち溢れます。
熱田神宮では神前結婚式を行うカップルも多く、新郎・新婦とすれ違う機会もあります。そんなときは思わず祝福の言葉をかけてみれば、こちらもほっこりとした気分を味わえます。
【熱田神宮】
住所:〒456-8585 愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1-1
公式HP:https://www.atsutajingu.or.jp/
徳川園
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名古屋市東区にある日本庭園「徳川園」は、もとは1695年に尾張二代藩主・徳川光友の隠居所として作られた大曽根屋敷(おおそねやしき)でした。2.3ヘクタールの敷地に池泉を中心に回遊する庭園で、高低差のある地形には林が配置され、岩の配置は見る者に、立体的に迫ってくる印象を与えます。
大曽根の滝や木曽山脈を模した菖蒲園などの配置も、工夫が凝らされています。侘び寂びがよく表現された日本庭園で、新緑や花菖蒲、紅葉など、四季を通して美しさを存分に味わえます。
【徳川園】
住所:〒461-0023 愛知県名古屋市東区徳川町1001
営業時間:9:30~17:30(毎週月曜日は休園)
公式HP:https://www.tokugawaen.aichi.jp/
雨でも楽しめる名古屋の観光スポット
次は逆に、雨が降っていても楽しめる場所として、
・トヨタ産業技術記念館
・コニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA
・名古屋港水族館
を紹介します。
トヨタ産業技術記念館
名古屋市西区にあるトヨタ産業技術会館は、2023年に新車販売台数で4年連続の世界1位を記録したトヨタ自動車グループを中核としたトヨタグループの歴史と技術を紹介する博物館です。トヨタグループの原点である旧豊田紡織本社工場を産業遺構として保存・活用しています。
博物館内は繊維機械館と自動車館とに分かれており、実際に使われていた機械をスタッフが実際に使用しながら、繊維機械や自動車の産業技術をわかりやすく教えてくれます。自動車産業や繊維産業に関する知識がなくても十分に楽しめる施設です。ミュージアムショップや図書館もあり、ここだけで長時間遊べます。
【トヨタ産業技術記念館】
住所:〒451-0051 名古屋市西区則武新町4丁目1-35
営業時間:9:30~17:00(毎週月曜日は休園)
公式HP:https://www.tcmit.org/
コニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA
コニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYAは、LEDドームシステムを日本で初めて導入したプラネタリウムです。名古屋市中区の名古屋パルコ内にあります。最新のデジタル技術が駆使された美しい星空の映像と、心地よい音楽とが融合したプログラム構成が大きな特徴です。
足を伸ばして座れるオーロラシート(4席限定)では、贅沢な貸し切り気分を味わいながら、仮想の満天の夜空を楽しめます。プラネタリウムで花火が見られるイベントなども開催されており、これまでのプラネタリウムの概念を変えてくれるかもしれません。
商業施設内にあって、外に出ることなくショッピングや食事を楽しむことができます。
【コニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA】
住所:〒451-0051 愛知県名古屋市西区則武新町3丁目1-17 イオンモールNagoya Noritake Garden 3F
営業時間:10:00~21:00
公式HP:https://planetarium.konicaminolta.jp/manten-nagoya/
名古屋港水族館
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名古屋市港区にある名古屋港水族館は、およそ500種類、総数約50,000匹にも及ぶ海の生物が展示されている日本最大級の水族館で、世界中の海洋生物が展示されています。南館と北館とがあり、南館では南極の生態系やペンギンなどを、また北館では日本海の生物や深海生物などを見られます。
特質すべきはシャチとエンペラーペンギン(皇帝ペンギン)です。国内でシャチが見られる水族館はここと千葉・鴨川シーワードだけ、エンペラーペンギンはここと和歌山・アドベンチャーワールドだけであり、この2種をひとつの水族館で飼育しているのは名古屋港水族館だけです。
およそ3,000人を収容できるメインプールでは、海の生物の行動や生態をわかりやすく説明してくれるパフォーマンスが行われています。館外には遊園地もあるので、お子さんも楽しめます。
【名古屋港水族館】
住所:〒455-0033 愛知県名古屋市港区港町1-3
営業時間:※時期によって異なる
公式HP:https://nagoyaaqua.jp/
名古屋で快適な旅を過ごそう!
名古屋は、四季折々で違った魅力をみせてくれる街です。夏の暑さと冬の寒さには厳しいものがありますが、春と秋はすごしやすい日が続きます。
特に春の名古屋城や鶴舞公園、東山動植物園などで見られる桜は美しく、一度訪れてみることをおすすめします。トヨタ産業技術記念館など、晴れの日だけでなく、雨が降っていても楽しめる施設が充実しています。
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Written by Kakutama editorial team