旅の準備はじめよう
金沢の年間の気温は?季節ごとのおすすめの服装、観光にぴったりの時期を解説
金沢に旅行する際は、気温や事前に調べておくことが大切です。ここでは、金沢への旅行を計画している方々に向けて、金沢の年間の気温や各時期におすすめの服装、季節ごとの観光スポットなど、役立つ旅行情報を紹介します。
金沢の気温・気候の特徴は?
Picture courtesy of pixta
金沢は石川県に位置する古都で、北陸地方で最大の都市です。金沢市は、 典型的な日本海型気候で、年間を通じて湿度が高く、特に冬は降水量と降雪量が多いのが特徴です。
四季がはっきりしており、歴史的な建物や文化的な雰囲気が漂う金沢を初めて訪れる際、どのような服装を選べば快適に観光できるのでしょうか?
この記事では現地の天気と簡単な服装情報をまとめましたので参考にしてください。
目次
金沢の天気の特徴
金沢は日本海側の気候で知られ、年間降水量が日本でもっとも多い地域の1つです。
地元には『弁当忘れても傘忘れるな』という格言があり、天気が変わりやすいことを表しています。そのため、金沢を訪れる際は、必ず雨具を持っていくことが大切です。
金沢は四季がはっきりしており、冬は雪が降り積もり、街全体が銀世界に包まれます。また、突然雷が鳴ることもあり、金沢ならではの冬の風物詩となっています。春や夏も雨が多く、特に梅雨の季節は非常に湿気が高くなります。
金沢の四季の平均気温とおすすめの服装
以下、春、夏、秋、冬それぞれの金沢の平均気温とおすすめの服装について紹介します。旅行前には、日本政府観光局が提供しているも金沢の天気予報も確認しましょう。
金沢の春の天気(3月~5月)
Picture courtesy of prtimes
金沢の桜の開花時期は毎年4月上旬で、東京や大阪より数日遅れて開花します。この時期は気候が穏やかで、観光のピークシーズンとなります。
ただし、北陸地方の春には特徴的な「フェーン現象」がよく発生します。この風は乾燥しており、時には夏のように急に暑くなったり、また急に気温が下がることもあります。そのため、春の気温は全体的に温暖に感じても、天候は非常に変わりやすいことに注意が必要です。
3月の金沢は春の訪れを感じさせますが、気温はまだ低く、平均気温は約10度です。時には雪が降ることもあります。この時期は洋服を「玉ねぎ式」に重ね着することをお勧めします。
例えば、インナーに長袖のTシャツや薄手のセーターを着て、その上に中程度の厚さのセーターやニットを重ね、さらに暖かいコートを羽織り、マフラーを加え、寒がりの方は手袋も持参すると良いでしょう。
4月に入ると徐々に暖かくなり、平均気温は約14℃となります。しかし、朝晩の温度差が大きいため、長袖の上着やニットを着て、風を防ぐためのコートを持っていくことをお勧めします。
5月に入ると気温はさらに上がり、昼間は約23℃となり、半袖の服が着られるようになります。しかし、朝晩の温度差は依然として大きいため、軽いジャケットや長袖シャツを持っていくことを忘れないようにしましょう。
金沢の夏の天気(6月~8月)
Picture courtesy of pixta
金沢は、6月中旬から梅雨の季節が始まり、梅雨が明けると気温が急上昇して本格的な夏がやってきます。
6月の平均気温は約22度で、朝晩は少し肌寒いこともありますので、外出時には薄手のジャケットやショールを持っていくと安心です。また、梅雨時期には、UVカット機能のある折りたたみ傘を持ち歩くと、日焼け対策にもなり、突然の雨にも対応できます。
7月は金沢でもっとも降水量が多い月です。湿度が高く、蒸し暑い日が続くため、軽く通気性の良い服装が必要です。涼感素材のTシャツとゆったりとしたパンツやショートパンツを組み合わせ、雨具を常に携帯し、日焼け止めと帽子も忘れずに持ち歩けば完璧です。
8月はもっとも気温が高くなり、屋外での活動には虫刺され対策と日焼け止めが重要です。サングラスや帽子をしっかり着用し、UVカットの薄手のジャケットを持っていくことで、日焼け対策と温度差による体調不良の予防ができます。
また、8月は台風が多く発生する時期でもあります。北陸地方は日本海に面しているため、台風の直撃を受けることは少ないですが、台風の外側の影響を受けることがあるため、外出前に天気予報を確認し、雨具を準備しておくと安心です。
なお、金沢駅の金沢中央観光案内所では、雨靴や傘の貸し出しサービスもあるので、突然の雨でも安心して観光を楽しむことができます。
金沢の秋の天気(9月~11月)
Picture courtesy of pixta
秋の旅行シーズンが到来! 9月初旬には、残暑の影響を感じるとともに、台風の発生にも注意が必要です。例年、紅葉の見頃は10月中旬から11月下旬頃とされています。そして11月下旬には雷雨や雹の日が増え、冬の訪れを告げます。
9月の平均気温は約26度で、日中はまだ夏の名残がありますが、朝晩は徐々に涼しさを感じられるようになります。
服装としては、半袖シャツに薄手のニットカーディガンや長袖シャツを合わせ、シルクやコットンリネン素材のスカーフを携帯するのがおすすめです。これで気温の変化にも柔軟に対応できます。
10月から11月にかけては、秋晴れの日が多く、安定した天候が続きます。この時期は、少し肌寒い朝晩に備えたレイヤードスタイルが適しています。
ウール素材の長袖やフランネルシャツ、薄手のセーターにトレンチコートを合わせるのがおすすめです。また、スカーフやウールフェルトの帽子などの小物も活躍します。
11月に入ると秋から冬への移り変わりがはっきりと感じられます。日中の気温は10~15度程度、夜間は10度以下に下がり、一層寒さが増します。
この時期にはコートや厚手のセーターが必須で、ダウンベストも便利なアイテムです。さらに、スカーフに加え、寒がりな方にはホッカイロを用意するのも良いでしょう。これらのアイテムが旅行中の快適さを大幅に向上させてくれます。
金沢の冬の天気(12月~2月)
Picture courtesy of pixta
多くの人が北陸の冬は特別寒いのではないかと心配しますが、実は12月と1月の最低気温は東京とほとんど同じで、大きな差はありません。北海道ほど厚手の服装は必要なく、室内は暖房が整っているため、脱ぎ着しやすい「重ね着スタイル(レイヤードスタイル)」がおすすめです。
2月は積雪が最も多い時期で、東北地方の青森や秋田に次ぐ降雪量ですが、市街地では積雪が数センチ程度で、冬の間ずっと雪が積もり続けることはありません。
12月になると本格的な冬が始まり、平均気温は7度前後まで下がり、この時期に初雪が降り始めます。発熱インナーにセーターやダウンジャケットを合わせ、マフラーや手袋などの小物をプラスすると良いでしょう。また、靴は防水素材を選び、ロングブーツも活躍し始める時期です。
1月の金沢は一年で最も寒い時期で、夜間には氷点下になることもあります。この時期は雪が頻繁に降り、積雪が数十センチになることもあり、街全体が雪に覆われた美しい銀世界が広がります。
1月や2月に北陸を旅行される方は、できるだけ暖かいアウターを用意することをおすすめします。コートの上にダウンベストを重ねるスタイルや、上半身に発熱インナーとセーターを組み合わせるのが効果的です。
また、保温性のある裏地付きのパンツや厚手のマフラー、手袋などで寒さ対策をしっかり行いましょう。
四季折々の魅力!金沢で節気ごとの楽しみを満喫
金沢は、長い歴史と伝統文化を誇る街であり、四季折々に異なる自然と人文の美しさを楽しむことができます。
この街の魅力を季節ごとに感じてみませんか? 以下に、金沢の各季節の見どころをまとめました。お気に入りの季節や月を選んで、忘れられない金沢旅行を計画してみてください。
金沢で楽しむ春の風物詩
桜の見頃は毎年4月上旬。春の陽気に包まれた金沢は、一面の桜の花海で彩られます。
必見の桜の名所といえば、日本三名園の一つ「兼六園」。ここには40種類以上、400本を超える桜の木があり、満開時の風景は息をのむほど美しいです! 夜にはライトアップも行われ、その幻想的な美しさは見逃せません。
あわせて読みたい
散歩を続けて、隣接する金沢城公園や主計町茶屋街へ向かい、浅野川の川沿いを歩きます。古風な街並みの中で、桜の花と伝統的な建物が見事に調和しています。
もし着物を着てこの場所を歩けば、さらに風情が増し、忘れられない春の思い出を作ることができるでしょう。
金沢の夏祭り
夏に金沢を訪れるなら、毎年6月初旬に開催される「金沢百万石まつり」をぜひ楽しんでみてください。この祭りは、加賀藩祖・前田利家公の金沢城入城を記念して行われるもので、当時の情景を再現した豪華な武士隊列が見どころです。
時代を超えたような雰囲気を醸し出す壮大な行列は、金沢駅から出発し、沿道を埋め尽くす観客の熱気に包まれながら進みます。その迫力は一見の価値があります。
夜になると、「百万石盆踊り」が始まります。浴衣姿の人々が集まり、街全体が巨大なダンスフロアと化す光景は圧巻です。また、「加賀友禅灯ろう流し」も見逃せません。浅野川に浮かべられる千を超える美しい灯ろうが、水面を幻想的に照らし出し、夢のような風景が広がります。
金沢の歴史と文化が感じられるこの祭りは、街全体を祭り一色に染め、訪れる人々を魅了します。
あわせて読みたい
秋に絶対訪れたい金沢の紅葉名所
Picture courtesy of pixta
秋の金沢は紅葉好きにはたまらない季節です。紅葉の見頃は11月上旬から中旬。この時期にぜひ訪れたい名所が「兼六園」です。秋には緑豊かな庭園が鮮やかな赤や黄色に染まり、約340本のモミジが一斉に色づく様子は、まるで赤い衣装をまとった舞台のような華やかさです。
特に「霞ヶ池」周辺では、雪吊りが施された唐崎松が池の水面に映り、美しい風景を楽しむことができます。この光景は、兼六園の秋を象徴する風景の1つです。また、「山崎山」の紅葉も見逃せないスポット。紅葉山とも呼ばれるその美しさは訪れる人々を魅了します。
市の中心部では、アメリカ楓の並木道や金沢城公園があり、紅葉のロマンチックな雰囲気を気軽に楽しむことができます。一歩一歩進むごとに、秋の情景が心に響くことでしょう
金沢の冬の絶景
Picture courtesy of fashion press
冬の金沢を訪れるなら、「兼六園」を外すわけにはいきません。冬季に行われる雪吊りは、放射状に張られた縄が美しい幾何学模様を描き出し、独特な景観を作り出します。
この保護方法により、雪に覆われても松の木は堂々とした姿を保ち、まるで絵画のような詩的な冬の風景を楽しむことができます。
また、「金沢21世紀美術館」も見逃せません。この円形のガラス建築は、冬の雪景色とともに特別な魅力を放ちます。美術館の交流ゾーンは無料で開放されており、夜10時まで楽しめるので、現代アートに触れながらゆったりと過ごせます。
Picture courtesy of pixta
冬の金沢は、食通にもたまらない季節です。ズワイガニ、ブリ、甘エビなど、新鮮な海の幸が旬を迎えます。
おすすめは、約300年の歴史を誇る「近江町市場」。市中心部に位置し、約170店舗が軒を連ねるこの市場では、新鮮な海鮮丼や旬の寿司を手軽に楽しめます。
屋根付きなので、風や雪の日でも安心して食事ができ、海鮮好きや地元グルメを求める人々にとって、最高のスポットとなることでしょう。
あわせて読みたい
金沢を訪れるのにおすすめの時期
Picture courtesy of fashion press
金沢に初めて旅行するなら、秋が一番おすすめです! 夏の暑さや雨、冬の寒さを避けられ、秋の金沢は気候も安定していて、涼しくて快適です。
「小京都」とも呼ばれる金沢は、紅葉の名所としても知られています。もっとも有名な兼六園や金沢城をはじめ、街の小道を歩けば、町全体が色とりどりの秋の葉で彩られ、その美しさに魅了されること間違いなしです。
また、秋は収穫の季節でもあり、新鮮な海産物や旬のおいしい料理を楽しむこともできます。秋に金沢を訪れれば、きっと印象に残る素晴らしい体験ができるでしょう!
まとめ
金沢は四季がはっきりと感じられる場所で、季節ごとに異なる美しい景色が広がります。訪れるたびに新たな魅力を発見できるので、ぜひ足を運んでみてください。
旅行をスムーズに楽しむためには、事前に観光情報や天気予報をチェックしておくと良いでしょう。どの季節も自然の美しさが際立ち、訪れる価値があります。チャンスがあれば、金沢の魅力を存分に感じてみてください!
あわせて読みたい
MATCHAでは、日本各地の最新の観光・イベント情報をX(旧Twitter)で発信しています。こちらもぜひフォローしてくださいね!
Tweets by matchantravel この記事は2024年8月の情報に基づいて作成しました。