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「なかのレトロ探訪」-中野の暗渠(あんきょ)道第2弾 中野駅北口付近から流れていた天神川を探索-
かつての川の痕跡「暗渠(あんきょ)」散策の第2弾。 東京、中野5丁目から神田川まで流れていた「天神川」の流路を辿ります。
こんにちは。令和の中野で昭和の忘れ物を探すことが大好きな、ナカノ観光レポーターの「十六夜(いざよい)」です。
昔の東京には農業用水路があちこちにありましたが、現在はほとんど蓋がされ、あるいは埋め立てられています。そんなかつての川の痕跡「暗渠(あんきょ)」探索の第2弾は、中野5丁目(中野駅北口フジヤカメラ付近)から神田川まで流れていた「天神川」の流路を辿ります。
別名で谷戸川とも言われる天神川。水源地がはっきり特定できませんが、中野駅北口付近で湧いた水が、2から3筋の流れで東に緩やかに下っていたことが昔の地図からわかります。
今回は、スーパーマーケット「ライフ中野駅前店」北側の横道からスタート。
以前、川が流れていたことが明らかなカーブの道。家々がそっぽを向いて建っていて、下水道のマンホール蓋が多いですね。
さらに進むと、キッチンカーを発見。辺りはコーヒーのいい香り。
自家焙煎豆によるハンドドリップコーヒー店「豆貞」。さっそくアイスコーヒーを注文、好みに合わせて豆をチョイスしてくれます。丁寧に淹れてもらったコーヒーは格別でした。
暗渠を見ながらマスターとの会話も弾み、幸せな時間。
すぐ先に「天神湯」があります。宮造り建築の銭湯で、昭和の雰囲気とレトロモダンが融合した佇まい。まさに中野の宝です。
付近に天神北野神社と天神公園があり、一帯が昔ながらの商店街(天神商栄会)になっています。
もみじ山通りを渡り、さらにクネクネした道を下ります。「暗渠サイン」のクリーニング店やコインランドリーも。近辺にはかつて「文園湯」という銭湯がありました。
東京工科自動車大学校の横の、高架下をくぐります。
その先からは素敵な空間が始まります。
分かれ道の左側が暗渠、ワクワクします。
この感じ、この感じ。わかる人にはわかる。
昭和にタイムスリップしたような雰囲気。
お稲荷さんを参拝。
山手通りを渡り、中野氷川神社の前をさらに下っていきます。
神田川に架かる末広橋に到着。近くで旧桃園川に合流しているらしいのですが、流路がわからなくなったので今回はここまでです。
今では水面を見ることが出来ない天神川の暗渠ですが、水辺の名残を感じつつ、昭和レトロな風景を楽しめます。
豆貞
所在地:中野区中野5-12-13
暗渠探索の休憩スポットとして、おすすめです。
中野区は、東京都23区の西部に位置しています。サブカルチャーの「聖地」と呼ばれる「中野ブロードウェイ」が特に有名ですが、それ以外にも歴史ある神社・仏閣やグルメなど、多くの観光資源を有しています。 中野駅周辺で「100年に1度」とも言われる再開発が進み、まちの移り変わりが進む一方、昔ながらの人情味あふれる商店街が賑わっているなど、中野のまちは多様な面を持っています。そんなまちの多様性が、約1.7万人、約120カ国の人が住むというまちの特徴にもつながっています。