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中野のシルクロード?!東京、中野、薬師あいロードの「ヴァタニム」でウズベキスタン旅行気分
東京中野の薬師あいロード商店街にあるウズベキスタン料理店「ヴァタニム」を紹介します。 ウズベキスタン人シェフがふるさとの味を再現。座敷席もあり、お子さんと一緒でも安心です。
こんにちは。ナカノ観光レポーターの「ぼんじり」です。中野で家族3人暮らし、1歳になる男の子を育てています。今回ご紹介するのは、東京中野、薬師あいロード商店街にある「ヴァタニム」。西武新宿線新井薬師前駅から徒歩7分、JR中野駅から徒歩12分の、東京都内でも珍しいウズベキスタン料理を楽しめるお店です。
店名の「ヴァタニム」はウズベク語で「ふるさと」。まさにふるさとの味を求めて、日本に住むウズベキスタン人が多く訪れます。
中に入ると、ウズベキスタンの国旗がお出迎え。
お座敷席もあるので、小さなお子さんと一緒でも安心。我が子もすっかりくつろいでいます。
ここでウズベキスタンについて簡単にご紹介。中央アジアにあるシルクロードの拠点として栄えた歴史ある国で、サマルカンドにあるレギスタン広場が特に有名。数年前に旅行した夫も、その美しさに感動して帰ってきました。
オーナーの山口さんとウズベキスタン出身のアリさんご夫妻にお話を伺いました。
山口さんがオーナーになったのは2021年4月。それ以前は会社員でしたが、前オーナーがお店を手放すことになり、お客さんだった山口さんがお店を引き継ぎました。
人気メニューはプロフ。
ウズベキスタンの炊き込みご飯で、お祝いの時に振る舞われるご馳走なんだとか。牛肉、ニンジン、ひよこ豆、レーズンなどの具材がたっぷり!クミンがほんのり香る奥深い味わいで、癖もなく子どもから大人まで楽しめます。
出来立ても見せてもらいました!
油で具材を炒めたあとに上からお米をかぶせ、水を入れて蒸しあげます。ちびナカノさんもウズベキスタンのお友達が出来て嬉しそう。
そしてウズベキスタン料理に欠かせないのが、ノン。
この通り、中身がぎっしり!ウズベキスタンの国民食で、ウズベキスタン人はプロフをおかずにノンを食べるのだとか。素朴な小麦の味わいで、スープや肉料理と一緒に食べても美味しいです。特徴的な真ん中のくぼみは、専用のスタンプでつけているそう。特別に見せてもらいました。
「真ん中をくぼませないと、ふくらみすぎて美味しくならないんです」とアリさん。
肉料理で人気なのはランゲット。ゆで卵の肉巻きと、お米の入ったハンバーグがセットに。
タンディールサムサは、都内のウズベキスタン料理店ではここでしか食べられない逸品。
中にはラムのひき肉がぎっしり。窯に貼り付けて作るため、技術がいるうえ手間もかかるそう。「ウズベキスタン人のお客さんがわざわざ電話で『タンディールサムサありますか?』と確認してから食べに来るくらい、人気のメニューなんです」と山口さん。
他にもシェフのこだわり料理がたくさん。
カブルマラグモン。
マンティ。
料理を作っているのは、10年以上の経験を積んだウズベキスタン人シェフ。カブルマラグモンの麺もマンティの皮もすべて手作り。ウズベキスタン料理に欠かせないクミンも、現地から取り寄せているそうです。「日本人が同じように作っても、なぜか同じ味にはならないんです」と山口さん。ウズベキスタン人のシェフが作るからこそ、ふるさとの味が再現できるのですね。
テイクアウトも可能なので、おうちでも気軽にウズベキスタン料理を楽しめますよ。皆さんも薬師あいロードでシルクロードの風を感じてみませんか。
ヴァタニム
所在地:東京都中野区新井1-36-9 岡田ビル1F
アクセス:西武新宿線「新井薬師前駅」から徒歩7分、JR中央線「中野駅」北口から徒歩12分
電話:03-6454-0689
営業時間:12時00分から15時00分、17時00分から21時00分
定休日:月曜日(祝日は営業)
中野区は、東京都23区の西部に位置しています。サブカルチャーの「聖地」と呼ばれる「中野ブロードウェイ」が特に有名ですが、それ以外にも歴史ある神社・仏閣やグルメなど、多くの観光資源を有しています。 中野駅周辺で「100年に1度」とも言われる再開発が進み、まちの移り変わりが進む一方、昔ながらの人情味あふれる商店街が賑わっているなど、中野のまちは多様な面を持っています。そんなまちの多様性が、約1.7万人、約120カ国の人が住むというまちの特徴にもつながっています。