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三重県明和町の斎宮で能公演「野宮」を鑑賞。皇女が住んだ歴史的な地で、平安時代の文化を体験できるイベントが11月4日に開催されます。
三重県の静かな田園地帯にある明和町斎宮は、日本の皇室の過去を垣間見ることができる特別な場所です。
かつて、斎宮は伊勢神宮に仕えるために選ばれた皇女「斎王(さいおう)」の住まいであり、斎王は神聖な役割を果たす前に、京都嵯峨野にある「野宮(ののみや)」で身を清めました。
この歴史的な儀式は、斎宮の文化的重要性を物語るものです。
斎王制度は660年以上続きましたが、南北朝時代の混乱の中で終焉を迎えました。
それでも、その遺産は今なお生き続け、現在では「野々宮跡」として、町内にその痕跡が残っています。
11月4日、明和町で特別な能演目「野宮」の公演が開催されます。
この公演は、かつて斎王が身を清めた史跡「野々宮跡」を舞台に、平安時代の建物を実寸大で復元した「さいくう平安の杜」で行われます。
物語の背景には、日本の古典文学『源氏物語』があり、幽霊となって彷徨う六条御息所の切ない物語が描かれます。
この特別な公演は、無形文化財保持者である観世流シテ方・観世喜正先生による解説付きで、観劇の合間に軽食や防寒グッズが提供されるプランも用意されています。
また、能装束に触れることができる体験プランも含まれており、伝統芸能に直に触れることができる、非常に貴重な機会です。
歴史的な地で、時代を超えた文化に没入し、日本の美を体感する特別な夜をお楽しみください。
※松席は食事・防寒グッズ・演者による解説付き
※竹席は軽食・防寒グッズ付き
※雨天は中止となります
お伊勢さんの入り口、明和町。明和町は、かつて、天皇の代わりに伊勢神宮の天照大御神に仕えた皇室の皇女「斎王」が暮らしたみやこ「斎宮」が史跡として眠るまちです。