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草津温泉は車なしでも車ありでも、どちらでも楽しめる観光スポットです。この記事では、草津温泉を1泊2日で回る旅行を想定し、車なしのパターンと車ありのパターン、それぞれのモデルコースを紹介します。観光のポイントを盛り込みながら、2日間のおすすめの過ごし方を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
群馬県の草津温泉は、首都圏からのアクセスが良く、湯畑やグルメ、ウィンタースポーツなど、さまざまな楽しみ方ができる人気の観光地です。東京からは電車・車とも往復で6時間程度かかるため、草津の魅力を存分に味わうには1泊2日がおすすめ。この記事では草津温泉の観光モデルコースを、車なしの場合と車ありの場合とに分けて紹介します。
Picture courtesy of 写真AC
東京方面から草津温泉へのアクセスは、車がなくても電車や高速バスなどの公共交通機関が発達しているためスムーズです。
電車の場合は、JR上野駅から長野原草津口駅を結ぶ特急「草津・四万」を利用すると、上野から長野原草津口駅までは約2時間25分です。長野原草津口に到着後は、JRバス関東のバスに乗車して草津温泉に向かいます。バスの乗車時間は25分程度です。乗り換えの時間を含め、アクセスは約3時間半を見ておきましょう。
バスの場合は、都内の主要バスターミナルから草津温泉行きの高速バスを利用すると、乗り換えなしで約3時間半です。
電車とバス、いずれの場合も早朝に東京を出発すれば昼前までには草津温泉に到着します。
車なしでも草津温泉を満喫できる1泊2日のモデルコースを、時間帯に分けて紹介しますので、公共機関で行く用意の方は、ぜひ参考にしてください。
1日目の昼食は草津で有名な「三国家」の蕎麦がおすすめです。店内の石臼で蕎麦の実を丁寧に挽いて蕎麦を作っており、打ち立て・茹で立てを食べられます。
白根山麗の水と鰹節や鯖節などを使った出汁は旨味がたっぷり。幅広い年代に人気で土曜日や休日の昼時は行列ができますが、並んででも食べる価値ありです。
三国家
住所:群馬県吾妻郡草津町草津386
公式HP:https://www.mikunisoba.com/
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昼食後は草津温泉のメインストリート「西の河原通り」を散策してみましょう。
湯畑から西の河原公園に続くこの商店街では、入り口付近に老舗旅館があり、通りを進むとカフェや雑貨店が並んでいます。
温泉情緒に浸りながら、食べ歩きやショッピングを楽しみましょう。
西の河原通り
住所:群馬県吾妻郡草津町草津505
公式HP:https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/course/1266.php
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草津ガラス蔵はガラスの器や小物を取り扱うお店ですが、草津ガラス蔵1号店は温泉卵の食べ歩きスポットとしても有名です。
草津温泉で最も古くから温泉卵の販売を始めたお店で、店舗前にあるたまご専用の温泉で作られています。
でき立ての温泉卵は半熟とろとろで絶品。源泉の中に2時間以上入れておくことで卵の中に温泉成分が含まれ、一味違った味わいになるそうです。
草津ガラス蔵
住所:群馬県吾妻郡草津町草津483-1
公式HP:https://932gw.com/
川そのものが温泉になっており、男女を合わせると日本でも有数の広さを誇る「西の河原露天風呂」。360度を自然に囲まれているため、圧倒的なスケールの開放感を味わえます。
草津を代表する三湯のひとつで、入浴手形「ちょいな三湯めぐり手形」を購入しておくとお得に温泉巡りができるのでおすすめ。
個別で三湯めぐりをすると一人合計2,700円のところ、手形があれば1,950円になります。手形は有効期限がなく、翌日にも使えます。
西の河原露天風呂
公式HP:https://www.town.kusatsu.gunma.jp/www/contents/1485305321187/index.html
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夕方、日が沈む頃には草津を代表する源泉地「湯畑」を散策してみましょう。
毎分4,000リットルの温泉が湧き出て湯煙が舞い上がる光景は温泉街ならでは。周りには無料で入れる足湯のほか、温泉饅頭、温泉卵の店があり、お土産探しや食べ歩きにぴったりです。
昼間も賑わいますが、日没から25時まで行っているライトアップは必見です。昼間とは違った非日常的な光景に出会えます。
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2日目は湯畑のそばにある「御座乃湯」でスタート!杉板を使用したトントン葺きの屋根と漆喰の壁を取り入れた木造の建物には昔の湯治文化が再現されています。
2つある浴室ではそれぞれ「湯畑」と「万代」の二種類の源泉を使用しています。日替わりで男女交代制になっているので、どちらになるかは当日のお楽しみ。こちらでは「ちょいな三湯めぐり手形」の利用も可能です。
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2日目のお昼は草津温泉の新名所「温泉門」を訪れてみましょう。
温泉門は2023年に完成した国道292号の立体交差。脇にある広場には湯畑をイメージしてデザインされた足湯があり、新たな観光名所として人気です。
昼食には草津の新グルメとして注目を集めている「ラッキーベーグル」に立ち寄ってみましょう。数あるベーグルメニューの中でも、自家製ベーコンを使用したB.L.Tサンドは絶品です。
昼食を終えたら、草津三湯めぐりのラスト「大滝乃湯」を目指します。
美人の湯として名高い煮川源泉を使った温泉で、古くから草津に伝わる「合わせ湯」という入浴方法を体験できるのがポイント。温泉の成分を水で薄めることなく、自然冷却によって適温になるよう源泉が複数の浴槽を巡っているのが特徴です。
低温の浴槽から高温の浴槽へと順番に入り、体を慣らしていくのがおすすめ。大滝のネーミングのもとになった温泉の滝にも注目!
大滝乃湯
公式HP:https://onsen-kusatsu.com/ohtakinoyu/
Picture courtesy of 写真AC
帰る前に、草津温泉の伝統ともいえる「湯もみと踊りショー」を体験していきましょう。
「湯もみ」とは、高温の源泉に約180cmの長さの板を入れ、入浴できる温度になるまでお湯をもむ入浴方法のこと。草津温泉に伝わる民謡・草津節を歌いながら複数人で行われます。
「熱乃湯」では湯もみと踊りの実演ショーを観覧するだけでなく、実際に自分で体験してみることも可能です。
ショーの公演は1日6回、開始時刻は以下の通りです(2025年2月末までの予定)。
午前:10:00~/10:30~/11:00~
午後:15:30~/16:00~/16:30~
2025年3月からは、午前中のみ30分ずつ開始時間が繰り上がります。
湯もみと踊りショー
公式HP:https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/netsunoyu/show.html
車を利用して草津温泉の観光エリアを巡る1泊2日のモデルコースを紹介します。公共交通機関を利用するよりも柔軟に移動できるので、地元民が利用するような少しディープなスポットも見て回ることができますよ。
1日目のお昼は、西の河原通りを進んだところにあるうどん店「まつもと」で群馬名物「ひもかわうどん」を食べに行きましょう。
ひもかわうどんは、もっちりした食感と地紛特有の甘さが特徴の幅広&平打ちうどん。味噌仕立てのスープで煮込んだ群馬の郷土料理として人気です。
開店時間は午前11:00頃で、売り切れ次第終了。不定休なのでInstagramなどで事前に確認しておきましょう。
まつもと
公式SNS:https://www.instagram.com/matsumoto_932/
Picture courtesy of 湯LOVE草津
昼食が終わったら、外湯巡りをしてみましょう。草津温泉には約20か所もの共同浴場があります。
2024年現在、そのうち「千代の湯」「白旗の湯」「地蔵の湯」「煮川の湯」の4か所が観光客にも開放されており、無料で利用可能です。
いずれも地元住民によって管理されているため、入浴前のかけ湯や石鹸の利用禁止など、ルールを守って利用しましょう。
2日目は車で白根山に行く前に、ぜひ白根神社を参拝しておきましょう。
湯畑から徒歩3分ほどのところにある白根神社は、日本武尊(やまとたける)を祀った神社であり、白根山信仰の中心地として親しまれてきました。
境内には松尾芭蕉や高村高太郎など詩人の碑が点在しています。周囲は豊かな自然に囲まれており、春夏秋冬いつ参拝しても季節折々の風景が楽しめます。
白根神社
公式HP:https://shiranejinja.jp/
2日目のお昼は湯畑の近くにある2024年4月にオープンしたばかりの「らーめん屋青葉」に行きましょう。
信州地鶏や煮干しで出汁を取ったあっさり系のスープと細麺が特徴です。
おすすめは人気No.1の「まる鶏らーめん」。厳選された高級食材を使用し、化学調味料を使用しないさっぱりとした味わいのラーメンを味わってください。
らーめん屋青葉
公式SNS:https://www.instagram.com/kusatsuonsen.aoba/
Picture courtesy of 写真AC
次は白根山の「殺生河原」に車で向かいましょう。殺生河原は噴気孔から有毒な硫化水素ガスが噴き出す岩場で、動植物が生存できないため岩肌が露出しており、活火山の威力を感じ取れるスポットです。
なお、硫化水素ガス中毒防止のためにも長時間の滞在は避けるようにしてください。
殺生河原
公式HP:https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/kankou/1005.php
殺生河原の帰りには天狗山プレイゾーンに立ち寄ってみましょう。冬はスキー場として、オフシーズンの夏はアトラクションやBBQなどが楽しめる遊び場として人気スポットです。
中でも、スリルと絶景を味わえるワイヤーアトラクション「BanZip TENGU」や、高さ10mの巨大ブランコ「Sky-Swing」は子供だけでなく大人も楽しめますよ。
天狗山プレイゾーン
公式HP:https://surfsnow.jp/green/
東京からのアクセスが良い草津温泉は、電車・バスで行っても、車で行っても、それぞれの楽しみ方ができます。紹介したお店や観光地以外にも、いろいろなスポットが存在します。ここで紹介したモデルコースを参考にして、自分たちの楽しみ方で草津温泉を大いに満喫してくださいね。
ライター