和気町で味わう絶品ランチ!岡山の隠れた名店5選
岡山県南東部に位置する和気町は、豊かな自然と心身をリラックスさせてくれる温泉、懐かしい風景に出会える魅力的な町です。その名の通り「心が和む(リラックスできる)まち」として知られています。
今回は和気町で楽しめる、バラエティー豊かなランチスポットを5つご紹介します。
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目次
- 1. café de bouquet - 自家製にこだわる新しいカフェ
- 2. 蕎麦 栂 - 手打ち蕎麦とギャラリーの融合
- 3. 和気鵜飼谷温泉 - 温泉施設内の充実レストラン
- 4. オムライスの店/BAN空間 和蔵 - 創業100年近い伝統の味
- 5. cafe gouter - 登山客にも人気の山麓カフェ
1. café de bouquet - 自家製にこだわる新しいカフェ

2024年にオープンした「café de bouquet」は、オーナーの"楽しみたい!"という想いを形にした場所です。自家栽培や地元産の野菜がたっぷり添えられた日替わりランチでは、ハンバーグや唐揚げ、チキンソテー、ミックスフライ、タコライス(メキシコ料理風のライス料理)などから1〜3種類が登場します。

ソースやドレッシングもすべて自家製で、メニューに合わせてアレンジを加えているため、訪れるたびに新しい美味しさに出会えます。この日のメインは「バジル香るトマトパスタ」(1,280円)。ランチにはプラス300円でコーヒーまたは紅茶を追加できます。

専属パティシエ(菓子職人)が作る自家製スイーツも評判です。ほろ苦いカラメルにバニラアイスの甘さが絶妙にマッチした、昔ながらの固めプリンは数量限定です。

口の中で溶けるようなきめ細かい食感のシフォンケーキ、香ばしさと濃厚でクリーミーなチーズの風味が楽しめるバスクチーズケーキをはじめ、パフェやアイスクリーム、フレンチトーストなど種類も豊富です。

ランチの後、そのままカフェタイムに移行して、お喋りを楽しむお客様も多いそうです。

朝9:00〜11:00のモーニングセットも人気です。バターが香るトーストに新鮮野菜のサラダ、ゆで卵、フルーツなど、このボリュームでドリンク(コーヒーまたは紅茶)まで付いて500円!わざわざ訪れたくなるモーニングです。

店内は想像以上に広々としています。倉庫を思わせるインダストリアル(工業的)な雰囲気に、フランスのカフェのようなテーブルや椅子が配置された100名以上が入れる空間では、ライブや演奏会などのイベントも開催されます。今後はカフェウエディング(結婚式)も計画中です。

また、屋外のテラス席はペット同伴で利用でき、将来的にはドッグラン(犬の遊び場)もオープン予定です。

【café de bouquet(カフェドゥ ブーケ)】
所在地:岡山県和気郡和気町本58-1
TEL:080-8496-1515
営業時間:9:00~17:00(L.O.16:00)
※モーニング9:00~11:00、ランチ11:00~14:00
定休日:公式Instagramで発信
駐車場:あり
2. 蕎麦 栂 - 手打ち蕎麦とギャラリーの融合

国道374号線沿いに建つシックな建物は、蕎麦屋とギャラリー(美術品展示スペース)が併設された独特なお店です。細くコシのある蕎麦(日本の伝統的な麺料理)は国産のそば粉を使って毎日店内で手打ちされています。通年提供の「鴨ざる蕎麦」(1,900円)は、一度は食べておきたいおすすめメニューです。

見た目からも分かるきりりと端正な蕎麦の姿に期待が高まります。「にしん蕎麦」や温かい「釜揚げ蕎麦」、季節のメニューもあり、作家が作った器で提供されるのも魅力です。

丁寧に下処理され、香ばしく焼き目が付けられた鴨肉は、噛んだ瞬間そのジューシーさに驚かされます。匂いや食感にクセがあると言われる鴨の肉が、こんなにも柔らかく味わい深いとは!信州(長野県)の大久保醸造の醤油を使った濃いめのつゆ(蕎麦用のソース)との相性も抜群で、その旨みが麺に絡んで堪らない美味しさです。

山陽自動車道和気インターチェンジから約3分、備前焼(岡山の伝統的な陶器)の里・伊部や国宝を有する「旧閑谷学校」(江戸時代の学校建築)などの観光地からもそれぞれ10分程度とアクセスが良く、県外から観光の行き帰りに訪れる人も少なくありません。

店内に飛び込んでくるのは、周囲の自然を映すように大きく取られた窓です。アイアン(鉄)と木、レザー(革)で作られたシンプルなテーブルとスツール(椅子)も空間に調和して、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

食事スペースから階段を数段降りた先にあるのは、半地下のギャラリーです。

備前焼をはじめとする陶芸やガラス、木工、染色などの作家の個展が毎月開催されています。注文した蕎麦の提供を待つ間、作り手の温もりが感じられる作品を眺めながら過ごすのも楽しみの一つです。

【蕎麦 栂(そば とが)】
所在地:岡山県和気郡和気町清水288-1
TEL:0869-92-9817
営業時間:11:30~14:00(売り切れ次第閉店)
※ギャラリーは11:00~17:00
定休日:月曜日、第3日曜日
駐車場:あり
3. 和気鵜飼谷温泉 - 温泉施設内の充実レストラン

JR和気駅から車で約5分、山陽自動車道和気インターチェンジから約10分の場所にある温泉施設「和気鵜飼谷温泉」内のレストランです。

なごみ膳」(1,480円)は、籠の中に彩りあざやかな6皿が入ったランチタイムの人気メニューです。地元の朝日米を使った寿司(いなり寿司・助六寿司)、地元市場から仕入れる鮮魚の刺身、野菜や練り物の炊き合わせ、天ぷら(衣を付けて揚げた料理)、小鉢、フルーツなど、満足感のある内容です。上品な味わいの茶碗蒸し(卵料理)や味噌汁も付いていて、老若男女を問わず人気が高いのも納得です。

こちらのレストランは、入口にあるショーケースでメニューを確認し、券売機で食券を購入するスタイルです。和食の御膳をはじめ、親子丼や天丼、かつ丼などの丼もの(ご飯の上におかずを乗せた料理)、うどん、そばといった麺類、エビフライやカニクリームコロッケ、生姜焼きなどの定食、さらに備前牛のステーキ(前日までに要予約)やローストビーフ丼など、子どもから大人まで楽しめるメニューが20種類以上あります。サイドメニューやデザート、ドリンクもあるので、食後のひとときも楽しめます。

2面に大きな窓がある広々とした店内には、テーブルがゆったりと配置されています。窓際の席に座れば滝のある日本庭園や、春には吉井川沿いの桜も望むことができます。土・日曜日には関西圏(大阪・神戸周辺)から訪れる人も多く、開店前から行列ができるほどの人気です。日帰り温泉入浴の前後に食事をする人だけでなく、お子様メニュー(500円)もあるので、すぐ近くの「わけまろパーク」(公園)に遊びに来た子ども連れの家族の利用も増えているそうです。

【和気鵜飼谷温泉(わけうがいだにおんせん)】
所在地:岡山県和気郡和気町益原666-1
TEL:0869-92-9001
営業時間:平日11:30~14:30、17:00~21:00/土・日曜日11:30~21:00
※年末年始・GW・お盆は11:30~14:30、17:00~21:00
※ラストオーダーは閉店30分前
※月曜日は昼のみの営業(祝日・長期休暇期間は通常営業)
定休日:レストランは月曜日の夜
駐車場:あり
4. オムライスの店/BAN空間 和蔵 - 創業100年近い伝統の味

昼はオムライス専門店、夜は居酒屋として営業するJR和気駅近くのお店です。「はつこえオムライス」(並800円)は、通称"赤メシ"(ケチャップライス)を薄焼き卵で包んだ昔ながらのスタイルで、1928年の創業時から100年近く愛され続けている一品です。こちらのケチャップライスに入っているのは豚バラ肉です。鶏肉が手に入りにくかった戦後、初代が豚肉を使ったのが始まりで、以来変わらずこのレシピが受け継がれているそうです。しっかり炒めた玉ねぎと豚バラ肉の脂の旨みがケチャップの酸味と合わさった味わいは、まろやかでコクがあり、ここでしか出会えない美味しさです。常連のお客様は、ケチャップではなくウスターソース(日本の野菜・果物ベースのソース)と胡椒で食べるのだそうです。

「オムライスの店」というだけあって、迷ってしまうほどの種類豊富なオムライスラインナップです。卵ふわとろ系のオムライスは、デミグラス、トマト、ホワイトとすべて手作りのソースに具材やトッピングの組み合わせで常時15種類以上が楽しめます。

ビビンバ風(韓国料理風)の石焼きオムライスなどの変わり種や、カキフライや豚かば、カポナータといった季節限定メニューもあり、何度訪れても飽きません。写真は「デミカツオムライス(並)」(1,300円)です。プラス550円で日替わりサラダと20種類以上から選べるドリンクをセットにできます。

テーブル、カウンター、掘りごたつ(床を掘り下げた日本の伝統的な暖房席)のほか、隠れ部屋のようなカップル席もあり、おひとり様からグループ、子ども連れの家族など、幅広いシーンで使えます。

オムライス以外にも唐揚げやチキン南蛮、焼肉、さらにはお刺身の定食、丼もの、アラカルトなどメニューも豊富なので、子どもから大人まで揃った3世代での利用にも便利です。

店内の壁に気になるものがあります。なんとこれ、金庫の扉です。元JA(農業協同組合)の銀行跡だった建物のため、重厚な金庫がそのまま残っており、中で食事も楽しめます。「ここで食べたい!」という人は予約もできます。


【オムライスの店/BAN空間 和蔵】
所在地:岡山県和気郡和気町衣笠945-3
TEL:0869-92-5006
営業時間:11:00~14:30(L.O.14:00)、17:30~21:30(L.O.21:00)
定休日:水・木曜日、第3日曜日
駐車場:あり
5. cafe gouter - 登山客にも人気の山麓カフェ

初心者から上級者まで登山が楽しめると近年人気の和気アルプス。「cafe gouter」はその山の麓に佇む母娘で営むカフェです。こちらで楽しめるランチは、ハンバーグや焼き魚、とんかつなどの定食をはじめ、カレーやドリア、鶏肉ときのこの和風パスタやシーフード明太クリームパスタ、揚げナスのミートソースパスタなどのパスタに自家製生地のピザなど多彩です。

なかでも「本日のランチ」(1,000円)は日替わりでメインのおかずが変わり、旬の食材を使った副菜や野菜サラダ、漬物に味噌汁(スープに変更可)も付いた充実の内容です。この日は丁寧に下味を付け、片栗粉で揚げたサクサク衣の唐揚げでした。ポン酢(柑橘系の日本のソース)にもよく合います。

玄米(精製していない茶色い米)を小豆と塩と一緒に炊いて数日熟成させた酵素玄米ごはんは、ほんのりとした甘さと香ばしさが特徴で、その味わいともっちりとした食感が人気です。ランチでは酵素玄米か地元産のお米を使った白ごはんから選べます。マヨネーズとフレンチドレッシングで味付けしたおからサラダ(大豆から作られるヘルシーな食材)もファンの多い一品です。和え物や煮物、炒め物など、その他の副菜も自家栽培や親戚が作る旬の野菜がふんだんに使われており、季節を感じられるプレートとなっています。日替わりのパスタや、小学生以下限定の「お子様ランチ」(650円)もあります。

「気の合う仲間が集まって、お喋りや食事を楽しめる場所を作りたい」。そんな想いを実現したお店は、少人数のテーブル席にゆったり座れるソファー席、大テーブルや子供用の椅子も用意され、ゲストを優しく迎えてくれます。

入口までのスロープや幅広の引き戸、車椅子も入れる広々としたトイレにおむつ替えベッドなど、バリアフリーにも配慮しています。近くの「わけまろパーク」を利用した後の子ども連れのお客様にも好評です。

「ハレいろ・サイクリング OKAYAMA」のサイクルカフェ登録店のため、サイクリストも多く来店します。積極的に保護猫活動も行っており、猫好きな人も集まるそうです。テラス席はペット同伴OKです。

【cafe gouter(カフェ グーテ)】
所在地:岡山県和気郡和気町和気101-1
TEL:0869-92-4772
営業時間:9:00~17:30(L.O.食事16:30ドリンク・スイーツ17:00)
定休日:水曜日、月一回不定休
駐車場:あり
岡山県は、西日本の中央に位置しており、1年を通して雨が少なくて温暖な気候から「晴れの国」と呼ばれています。京都、大阪、広島の有名観光地めぐりの中間地点でアクセス便利!瀬戸大橋を経由して四国に渡る際の玄関口でもあります。 また、「フルーツ王国岡山」とも呼ばれ、瀬戸内の温暖な気候の中、太陽を浴びたフルーツは、甘さ、香り、味ともに最高品質。 白桃をはじめ、マスカットやピオーネなど、旬のフルーツが味わえます! 「岡山城」や日本三名園の「岡山後楽園」、倉敷美観地区といった、歴史、文化、アートなど世界に誇る観光スポットもあります!