【コース紹介】バスで行く!隠岐・西ノ島「焼火神社」ハイキングガイド
隠岐諸島・島前エリアで最も高い焼火山に鎮座する焼火神社は、古くから航海安全を祈願する神社として知られている。本記事は西ノ島町でのアクセス方法(町営バス)、ハイキングコース、所要時間、服装など、初めて訪れる旅行者向けにわかりやすく紹介しする。
隠岐諸島・島前エリアで最も高い焼火山(たくひやま)に鎮座する「焼火神社」は、古くから航海安全を祈願する神社として知られている。本記事は、西ノ島町でのアクセス方法(町営バス利用)、山道ハイキングコース、所要時間、服装のポイントなど、初めて訪れる旅行者向けにわかりやすく紹介します。島旅ならではの特別な時間を感じられるスポットです。
西ノ島と焼火山
島根県の隠岐諸島は、大きく「島前」(どうぜん)と「島後」(どうご)の二つのエリアに分かれています。島前の中で最も大きい有人島である西ノ島には、標高452mの焼火山(たくひやま)がそびえ立ちます。焼火山は島前の最高峰であり、山の中腹に古くから地元の人々に親しまれてきた焼火神社が鎮座しています。
焼火神社についてもっと詳しく:
西ノ島町営バスは焼火神社まで直接行くことはできませんが、最寄りのバス停で下車して徒歩で向かうことは可能です。本記事では、バスを利用して焼火神社を訪れるこのハイキングコースをご紹介します。
*最寄りのバス停から焼火神社本殿までは片道約5㎞の坂道が続きます。道のほとんどは舗装された車道で、島の山の雰囲気を感じながら歩くことができます。歩きやすい靴と飲み物の準備をおすすめします。
行きましょう!焼火神社へ
1.最寄りのバス停へ
焼火神社への最寄りバス停は、隠岐シーサイドホテル鶴丸前の「つる丸入口」です。
バス停の位置:
・別府方面からのアクセス:隠岐シーサイドホテル鶴丸の入り口で停車します。

・浦郷方面からのアクセス:こちらのバス停で停車します。

バスを降りたら、橋がある方向へ道に沿って進みます。
しばらく道なりで歩きます。
*この区間は車道です。車やバイクなどに十分注意して歩きましょう。

2.焼火窯付近から登山開始
30分ほど歩くと、右手に宿泊施設リゾ隠岐ロザージュ、左手に焼火窯が見えます。
焼火窯の横に、山へ登る道があります。ここからハイキングのスタートです!
*少し登ると道は左と右に分かれます。右に曲がって進みましょう!
*この区間も車道を歩きます。見通しの悪いカーブもあるため、ハイキング中は注意が必要です。
3.焼火神社駐車場に到着
麓から約45分歩いて、焼火神社の駐車場に到着です。
ここで少し休憩しましょう。

駐車場の目印となる小屋の横には、ジオサイトを紹介する看板があります。
ここで島前カルデラや焼火山の形成について学びましょう。
4.神社への登り
準備が整ったら、駐車場から神社へ出発です。
神社までは約20分です。
起点の階段は長く見えますが、意外とあっという間に登り切れます。
登り切った先には銅製の鳥居があり、鳥居をくぐると境内に入ります。
少し進むと、石垣と社務所が見えてきます。
神社まではもう少しです。

5.洞窟の中に半分身を隠すように鎮座する焼火神社

1732年に改築された社殿は、現在国の重要文化財に指定されています。
美しい空気を吸い込み、ゆったりと参拝したら、折り返しして下山の準備をしましょう。
6.下山と帰路
登ってきた道に沿って下山し、再び隠岐シーサイドホテル鶴丸に戻ります。
バスに乗って次の目的地(別府方面または浦郷方面)へ向かいましょう。

コースの見どころと注意点
豊かな自然に囲まれ、静寂が保たれた焼火神社の境内。
登り道からの景色や、吸い込む空気は季節ごとに変化します。
*焼火神社と隠岐シーサイドホテル鶴丸間の道路は街灯が少なく、交通量も少なめです。少なくとも下山は日没前に終えることが重要です。余裕を持った行程でハイキングを楽しみましょう。
他のハイキングコースもチェック!
焼火山には他のモデルコースもあります。
詳しいルートや距離を確認したい方は、こちらのハイキングマップを参考にしてください:
よくある質問
1. 最寄りのバス停から焼火神社まで徒歩の所要時間は?
片道約1時間半です。バス本数が少ないため、事前に時刻表を確認しましょう。町営バス時刻表: https://www.town.nishinoshima.shimane.jp/files/original/20250516105334890a6fcd9da.pdf
2. 町営バスの運賃はいくらですか?
全区間料金一律:大人(中学生以上)¥200、小学生¥100
3. コースの難易度は?
激しいアップダウンはありませんが、長い坂道が続きます。普段から歩きなれている方やハイキングに慣れている方なら無理なく歩けます。
4. 服装や持ち物に注意点はありますか?
ほとんど車道や舗装された歩道なので、スニーカーなど歩きやすい靴がおすすめです。日焼けや植物対策に、長袖と長ズボンが安心。水分、軽食、タオル、季節によっては日焼け止めや虫よけもあると快適です。神社周辺に売店や自販機はないため、事前準備が必要です。
5. 途中にトイレはありますか?
社務所にトイレがあります。宮司さんのご好意ですので、きれいに利用しましょう。
6. 危険生物はいますか?
西ノ島には熊・鹿・イノシシ・猿などの大型動物はいませんが、マムシとスズメバチは生息しています。マムシは草むらや石の陰に注意。スズメバチは秋にかけて遭遇率が上がります。大きな音や刺激を与えないようにしてください。
7. 雨の日でも行けますか?
このコースはほぼ遮蔽がなく、雨宿りできる場所もほとんどありません。小雨:雨具を使えば歩けます。大雨:安全上おすすめできません。携帯電波が届かない場所もあるため、無理せずに予定変更を検討しましょう。
8. 御朱印はどこでいただけますか?
社務所は基本無人のため、焼火神社の御朱印は別府港にある西ノ島町観光協会の事務所で記帳してもらえます(¥300)。訪問前に営業時間を確認すると安心です。
9. 午前スタートと午後スタート、どちらがおすすめですか?
往復で約3時間のコースです。午前9時前スタート:お昼の時間帯に島内飲食店で食事可能。昼食後スタートも可:早めの昼食後に登山するのも良いです。*西ノ島町観光協会のSNSで、飲食店の営業情が毎日投稿されています。事前に営業時間を確認しておくと安心です。https://www.instagram.com/oki_nishinoshima/
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島根県の島根半島の沖合い約65kmの日本海に浮かぶ隠岐諸島にある、西ノ島。隠岐諸島には有人島が4つあり、一つの島で一つの町を形成して2番目に大きな島が西ノ島です。 550万年前の火山の噴火により形成されたこの島は、隠岐を代表する景勝地『摩天崖』や『通天橋』、隠岐のいわがきなどの新鮮な海産物、神楽や田楽などの伝統文化など、「自然」、「文化」、「食」、「ひと」の魅力がある島です。