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日本のことば辞典「湯葉」
最近では、海外でも和食ブームとなっているため、和食を好んで食べている人も多いでしょう。豆腐を好んで食べている人もいるのではないでしょうか。そんな豆腐の兄弟製品とも言える湯葉は、豆腐と同じ豆乳から作られています。湯葉は、栄養面も高くおすすめの食材となっています。
湯葉って、なに?
湯葉は、豆腐と同じ豆乳から作られていますが、その製造方法は全く異なります。豆腐は、豆乳ににがりなどを入れ固めて作られますが、湯葉は豆乳を加熱し、その表面に出来た膜。膜を、竹串などで引き上げ、生の状態で食べるものを生ゆばと呼んでおり、そのまま食べることが出来ます。また、お店などではこのゆばを乾燥させた状態で販売しています。
湯葉の特徴は、何よりも栄養面に優れていることです。植物性のたんぱく質と油脂分、カルシウムなどが多く含まれており、栄養化は抜群。消化吸収も良いため、精進料理などにも取り入れられています。また、乾燥された湯葉は保存食としても優れており、3カ月程度保存が可能となっています。乾燥湯葉は、お湯で戻して料理に活用することが出来、お鍋やお味噌汁などの具材としても楽しむことが出来ます。
湯葉の歴史
日本での湯葉の時代背景は明らかにはなっていませんが、13世紀頃には中国からお茶と同時に湯葉が伝えられたと言われています。精進料理は、魚や肉などを用いることが出来ないため、鎌倉時代には精進料理の食材として湯葉が重宝されていたと言います。1587年には、奈良の茶人が書かれた「松屋茶会記」に、湯葉(うば)として記載されており、古くから茶懐石料理としても扱われていました。その後、茶人として有名になった千利休なども湯葉を紹介しており、古くから日本で人気の高い食材だったことがうかがえます。
湯葉が食べられる人気のお店
日本に行ったら、湯葉を食べてみたいと思われる人も多いでしょう。せっかく湯葉を食べるのであれば、専門店で本格的な湯葉料理を堪能してみませんか。
ゆばんざい こ豆や 錦店
こちらのお店は、湯葉料理店となっており、本格的な湯葉料理を楽しむことが出来ます。伝統的な湯葉料理だけではなく、湯葉を使った創作料理なども楽しむことが出来ますから、湯葉初心者にとってもおすすめのお店となっています。
住所:京都府京都市右京区錦小路通東洞院東入
URL:http://www.ueda-yuba.co.jp/
京美茶屋
手作り湯葉を食べられるこちらのお店は、京都の三千院御用達のお店。出来立ての湯葉で作った料理は、本格的な湯葉の味を堪能することが出来ます。湯葉以外にも、豆乳で作られたチーズケーキも人気となっています。
住所:京都府京都市左京区大原勝林院町23
URL:http://www.geocities.jp/kyoubijaya/
梅の花
こちらのお店は、日本国内に店舗を構えており、様々な地域で湯葉料理を楽しむことが出来ます。北は北海道から、南は九州までお店がありますから、それぞれの観光に合わせてお店選びが可能です。
URL:http://umenohana-restaurant.co.jp/umenohana/
和食が好きな人であれば、きっと湯葉も気に入るはずです。ぜひ、本格的な湯葉料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。お土産に、乾燥湯葉を買って帰るのもおすすめです。
日本への訪日外国人の方が、もっと増えますように!