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築地市場のすぐ近く!和と洋の魅力を持つ「築地本願寺」
世界でも最大規模の卸売市場であり、早朝から多くの人で賑わう築地市場。都営大江戸線「築地市場駅A1出口」から新大橋通りを北東へ、市場の活気を感じながら進んでいくと、「築地本願寺」が現れます。
世界でも最大規模の卸売市場であり、早朝から多くの人で賑わう築地市場。都営大江戸線「築地市場駅A1出口」から新大橋通りを北東へ、市場の活気を感じながら進んでいくと、「築地本願寺」が現れます。
まず驚くのはその外観。日本では珍しい古代インド仏教様式の外観は、一見日本の寺院とは思えないデザインです。この寺院を設計した伊東忠太氏は、何度もインドに渡って古代インド仏教建築をスケッチしたそう。
もともと、観光向けに作られたというわけではなく、京都の西本願寺を本山とする浄土真宗本願寺派のお寺で、首都圏の開教活動を担う関東最大の念仏道場として建てられました。建立は1617年ですが1923年に火災で消失し、1934年に再建されて現在の姿になりました。
ユニークなのは外観だけじゃない!
本堂入り口の頭上にはステンドグラスが。ステンドグラスというと西洋の教会をイメージしますが、そこは仏教寺院。蓮の花がデザインされています。
お香の匂いが立ち込める本堂へ足を踏み入れると、正面の御本尊「阿弥陀如来立像」に目を奪われます。 内部は基本的に日本式の構造となっていますが、畳ではなく椅子がずらりと並んでおり、ひんやりとして落ち着ける空間です。まずはお焼香を上げ、仏様に手を合わせましょう。
お焼香を終えて後ろを振り返ると、立派なパイプオルガンが設置されていることに気づきます。寺院にパイプオルガンというと、そのミスマッチに「なぜ?」と思う方もいるかもしれませんね。
このパイプオルガンは、約40年前に仏教音楽の普及を願って寄進されました。 旧西ドイツのワルカー社により制作された2000本のパイプからなるこのパイプオルガン、なんと築地本願寺用にデザインされたそうです。 左右のパイプは6つの山をかたどっており、これは南・無・阿・弥・陀・仏の6文字をそれぞれ表しています。 また、左右それぞれ正面に48本のパイプがあり、これは浄土真宗の中心の経典である四十八願を表現しているのだそうです。
仏教寺院でパイプオルガンコンサート
このパイプオルガンは、勿論ただの飾りではなく、月に1回、ランチタイムにコンサートが開かれています。入場は無料なので、お香の匂いに包まれながらパイプオルガンの音色に癒やされてみるのもいいかもしれませんね。
賑わう築地市場の見学と海鮮丼を食べたら満足してしまいがちな築地周辺ですが、ぜひとも「築地本願寺」まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
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Information
築地本願寺
住所:東京都中央区築地3-15-1
本堂参拝時間:4月~9月 6:00~17:00、10月~3月 6:00~17:00
Wi-Fi環境:無
アクセス:東京メトロ日比谷線「築地駅」1番出口より徒歩1分
/都営地下鉄大江戸線「築地市場駅」A1出口より徒歩5分
電話番号:03-3541-1131
公式HP(英語版):築地本願寺
パイプオルガンコンサート: 毎月最終金曜日 12:20~12:50(日程変更有り)
Pictures courtesy of pixta
旅と読書とフットボールを愛する大学生。 来年からはカップヌードルを通して日本文化を世界に発信していきます。