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日本家屋で心安らぐ滞在を。仙台「欅ゲストハウス」
宮城県仙台市にある「欅ゲストハウス」は、昔ながらの日本家屋をリノベーションしたゲストハウス。スタッフの方々も温かく迎えてくれるので、1日観光したあとに帰ってくると、ほっと癒される宿。現地の人やほかの旅人と交流したい人にオススメです。
仙台観光の拠点に心安らぐ宿を
東北地方の中心都市・宮城県仙台市は、仙台城や瑞鳳殿など歴史的な観光スポットが人気の観光地。また、ずんだ(※1)を使ったスイーツや牛たんなど、グルメの街としても有名です。一足伸ばせば日本三景のひとつ「松島」へも日帰りで行けるので、宮城県観光の拠点にもぴったり。
※1:ずんだ……枝豆をすりつぶして作ったペースト状の食べ物。
観光地をまわり、おいしいご飯を食べたら、現地の人や旅人とも話をしてみませんか。今回紹介する「欅(けやき)ゲストハウス」は、まるで友達の家に来たような感覚で泊まれる宿。高級料亭を改装して作られているため、昔ながらの日本家屋の雰囲気も楽しめます。
温かい雰囲気のスタッフがお迎え
写真左:希美さん、写真右:リュウさん
取材時は女将(※2)の希美(のぞみ)さんと、台湾人のリュウさんが働いていました。
「ゲストハウスに泊まって、宿の人と仲良くなると、その土地自体がとても身近に感じませんか。気軽に『また行こう』と思えるんです。私自身もそうやって身近な土地が増えていったので、今度は提供する側になりたいと思いました」と希美さん。おおらかな笑い声が魅力的な方です。
2018年9月から約1年間、住み込みで働くリュウさんは、ワーキングホリデー制度を使って来日。欅ゲストハウスのHPに一目ぼれして働き始めたそうです。「いろいろな人と話せて楽しい」と笑顔で話してくれました。
もちろんほかのスタッフも、とてもフレンドリー。周辺の情報にも詳しいので、オススメのお店を聞くと、丁寧に答えてくれますよ。
※2:女将(おかみ)……旅館や料理屋など、経営している施設の女性主人のこと。
昭和の日本が残る室内
レトロなちゃぶ台が可愛い!共有スペース
受付を済ませて目に入るのが、共有スペース。畳やふすま、丸いちゃぶ台(※3)など昭和の居間がそのまま再現されているようです。家具は一部、料亭にあったものをそのまま使っているとのこと。
スタッフの方と話をしたり、旅の予定を立てたり、自由に過ごしましょう。みんなが集まって話をしている時もあれば、パソコンを持ってきて作業をしている人もいました。
※3:ちゃぶ台……食事用の座卓。昭和初期は家族でちゃぶ台を囲み、談笑しながら食事をとっていたため、典型的な昭和の風景とされている。
お茶や紅茶、コーヒーも置いてあるので、好きな時に自分で用意して飲めます。飲み終わったコップはキッチンで洗って、元にもどしておきましょう。
ドミトリー・個室はプライベート空間を確保
部屋は全部で3部屋。女性専用、男女混合のドミトリーと、個室の3タイプです。料金は男女混合で2,800円、男女別は3,000円、個室は1人3,800円。すべて税込です。
ドミトリーのベッドは、ゆったりとしたスペース。物が置ける場所とコンセントが2つ、読書灯もついています。ハンガーもあるので洋服もかけられますよ。カーテンで仕切られているのでプライベート空間も保たれます。
大きい荷物はベッドの外に置きましょう。ゲストハウス内は靴を脱いで過ごします。部屋は畳が敷かれているため、荷物整理をしたい場合はベッドの外を使うこともできます。
自炊の出来るキッチンや軽く飲めるバーカウンター
キッチンは宿泊客が自由に使えます。食材を買ってきて、料理をすることも可能。電子レンジやオーブン、食器もあります。
入り口付近にあるのがバーカウンター。宿の近くには飲み屋街の「国分町(こくぶんちょう)」通りもありますが、お店は疲れるけど軽く1杯飲みたい、という時はスタッフに尋ねてみましょう。
また、こちらも共有スペースなのでお酒を頼まなくても自由に使えます。椅子に座るほうが足が疲れない、という方はこちらで休憩してもよいですね。
シンプルで綺麗なシャワールーム
シャワールームは2つ。1つは22:00までですが、もう1つは24時間使えます。ハンドタオルは50円、バスタオルは100円でレンタルです。
脱衣所には洗濯機と乾燥機もあります。8:00~22:00まで使えるので、必要な方はスタッフに声をかけてみて下さい。
徒歩で行ける周辺のスポット
地元の人が通う銭湯
ゲストハウスから徒歩5分のところに銭湯「駒の湯」があります。地元の人が使う銭湯なので日本語のみの表記ですが、松島の景色が描かれた銭湯壁画を眺め、お湯に浸かると、疲れもとれてスッキリしますよ。
料金は大人1人440円。券売機で購入します。シャンプー、ボディーソープなどは自分で持っていくか、銭湯で購入しましょう。またタオル、バスタオルは各50円で借りられます。
あわせて読みたい
お洒落な定禅寺通りと飲み屋街
欅ゲストハウスの「欅」は、宮城県の県木が由来。欅並木の綺麗な「定禅寺通り(じょうぜんじどおり)」にも、徒歩3分程度で行けます。定禅寺通りは道路の中央が遊歩道になっており、散策をするのに楽しい場所。秋には紅葉、12月は欅にイルミネーションが点灯され、光のアーチが出来上がります。
定禅寺通りに面した建物「せんだいメディアテーク」前には、観光バス「るーぷる仙台」の停留所があります。こちらのバスを使えば仙台駅前まで15分程度で到着。料金は260円です。
定禅寺通りから垂直にのびた通りのひとつが、飲み屋街の国分町通り。どちらの通りにも飲食店はたくさんあるので、ご飯を食べるところには困りません。
リラックスして次の旅へ
1日中歩き回ったり、1人で旅をしていたりすると、夕方には疲れてしまうもの。個室でゆっくり過ごすのもよいですが、誰かと話すことで疲れが取れることもあると思います。
「ベッドで休んだり、みんながいるところで本を読んだり、ちょっと話したいな、という人はスタッフや宿泊者の方に声をかけたり、自分なりのやり方で、ほっと一息つける場所になるといいなと思います」と希美さんは言います。
私が宿泊したときも、温かく迎えてくれるスタッフのおかげでリラックスして滞在できました。「また行きたい」と思う土地を見つけに、欅ゲストハウスに滞在してみてはいかがでしょうか。
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In cooperation with 欅ゲストハウス
MATCHA編集者兼フリーライター。東京生まれ東京育ち東京在住。これまで渡航した国は30か国以上、住んだ県は4県。日本旅行はもうすぐ全都道府県を制覇!「読んだからこそわかるその土地の魅力」が伝えられることを目指して記事を作っています。森とお寺とラクダが好きです。